世間では不動産投資に対する風当たりがますます強まっています。
むかしから「不動産投資だけはやめとけ」と僕自身もずっと言われ続けてきましたし、今もいろんな人から言われます。
でも僕は今のところ不動産投資をやめるつもりはありません。
確かに大変だな、、、と思うときはあります。
でもメリットとデメリットを天秤にかけたときに圧倒的にメリットの方が勝つのです。
だから僕は不動産投資というものをやっています。
ただし僕は不動産投資をやる目的は値上がり益を狙ったものではありません。
あくまでも定期的に収入が得られる家賃収入が目当てです。
投資にはキャピタルゲインを目的に投資するものと、インカムゲイン(キャッシュフロー)を目的に投資するものの2つがあります。
僕はインカムゲイン(キャッシュフロー)を目的に投資するものが好きです。
しかも、なるべく早く手元におカネがくるもの。
極端な話をすれば、今月投資したら来月にはもう口座に入ってくるようなものが好きです。
逆に売却益を狙うようなスタイルはあまり好きじゃない。
そういうキャピタルゲインを目当てに投資するのはキケンだと思っています。
それは不動産投資だけではなく・・
株だって、債券だって、金だって、プロのファンドマネージャーでも間違ったりするくらいなのです。
僕がどんなにない頭をしぼって分析したところで無理でしょう。
僕は「こうなればいいなぁ」という願望とかに自分のおカネを使いたくないのです。
僕は基本的には「ゆっくりのんびり生きたい」と考えるタイプの人間ですが、こと『おカネ』のことに関しては今すぐ収入が得たい!と考えています。
僕には家族がいます。
だから家族の生活費を捻出しなければいけないのです。
「値上がり益を期待する」なんて流暢なことは言ってられないのです。
僕が不動産投資が好きなのはほかのどんな投資法よりも早く収入を得ることができるからです。
たとえば、ETFやインデックス・ファンドへの長期投資が流行っていますが、その恩恵にあずかれるのはずっとずっと先の話です。
それこそ20年とか30年とか先の話です。
僕にはとても待てません・・
僕が不動産投資に惹かれたのは、「とにかく物件の所有者にさえなってしまえば収入がすぐに入ってくる」というところです。
売買契約を結び、銀行で決済し、登記簿謄本に僕の名前が印刷されさえすればその次の月にはもう僕の口座に家賃が振り込まれます。
その間、約1ヶ月です。
手続きを済ませさえすれば1ヶ月ちょっとで何十万円というお金が入金されるのです。
新築物件の場合は工事期間を得て、完成を待たなければいけませんが、中古物件の場合は「すでに入居者がいる状態」で物件を取得しますのですぐに家賃収入が得られます。
アパートに入居している人はその物件の所有者が誰に変わろうがそんなことはどうだっていいのです。
所有者がAという人からBという人に変わったからといって別に家賃が変わるわけではありません。
契約書で取り決めされた期日になったら決められたとおりの家賃を払わなければいけないのです。
株式投資をはじめとする「紙の資産」への投資の場合はなかなかこういうわけにはいきません。
もちろん「取得した直後に株が急騰して1ヶ月に売却して大儲けした」という例もあるでしょう。
でもそんなこと滅多に起こりません。
しかも、そんなことが起こるなんて誰にもわかりません。
いったい誰が「この株を買えば1ヶ月に値上がりする」ということを知ってる人がいるでしょうか。
そんなこと誰も知らない。
『神のみぞ知る』の世界なのです。
でも不動産投資の場合は違います。
「物件を取得した瞬間に入居者がこぞって退居した」なんてことはまず起こりません。
よっぽどの事情がないかぎり・・
「絶対に上がるはずだ!」とどんなに強く思ったとしてもその銘柄なり株式指標なりが必ず値上がりするとは限りません。
もしもその予想が外れた場合、そのファンドを運営する会社はそのマイナス分を補填してくれるのでしょうか。
そんなことしてくれる会社はありませんよね。
投資は自己責任ですからね。
つまり、それは「わからない」という不確実性の中にあるものだということなのです。
わからないものにおカネを突っ込むということ。
それは僕に言われば投資ではありません。
それはギャンブルです。
僕は次のレースでどの馬が1位になるのかわかりません。
僕は自分が座ったパチンコ台がフィーバーするのかどうかわかりません。
僕の中ではそういうどうなるかわからないものにおカネを突っ込む行為はすべて「ギャンブル」です。
ましてや僕の場合は家族を養うための生活費を稼がなくてはならないのです。
もう独身ではないのですから。
だからなおさらのことそういうものにおカネを突っ込むことはできません。
不動産投資で生活していますと言うと、よく僕は「それってパチプロと一緒じゃね?」というようなことを言われたりします。
その人の中では『不動産投資はギャンブルの中のひとつ』という位置づけなのです。
でも不動産投資はギャンブルではありません。
僕が購入したのはあくまでも「土地」であり、「建物」です。
現物資産です!
僕は「期待」や「思惑」や「願望」といったよくわからないものにおカネを出したわけではありません。
銀行はなぜ不動産にならお金を貸そうと思うのか。
それは不動産が「期待」や「思惑」や「願望」といったよくわからないものとは180度違うものだからです。
優秀な銀行の融資担当者がギャンブルをやるための資金を貸すと思いますか?
銀行はそれが『不動産』だからおカネを出すのです。
銀行はそんなに愚かではありません。
ただ不動産投資の世界にも、株式投資の世界にもギャンブラーみたいな人がウヨウヨいるのは事実です。
そして、困ったことに彼らは自分のことを『投資家』だと思っています。
考え方ややってることは紛れもなくギャンブルなのに、「自分は投資をしている」と思い込んでいます。
僕はそういう人と一線を画したい。
僕は2010年に脱サラ起業して以来、不動産投資からの収入をメインの収入として今日までやってきました。
もしも僕がやってることがギャンブルだとするのならそんなに長く継続的に収入を得ることが果たしてできたでしょうか。
僕は「運」や「ツキ」、「願望」や「祈り」、そして「期待」といったよくわからないものによって家族を養ってきたのでしょうか。
僕はギャンブラーではありません。
不動産投資はギャンブルではありません。
知恵や工夫で結果をコントロールすることのできるれっきとした投資であり、ビジネスです。
だけど『値上がり益を期待して紙の資産への投資する』という行為は極めてギャンブル的な要素が高いと思っています。
配当金や株主優待といったインカムゲインを目的に紙の資産に投資をするのなら話をわかりますが・・
キャピタルゲインを目的に株式投資をするという。
それは知恵や工夫で結果をコントロールすることはできません。
そういう性質の投資法は僕に言わせれると、「どうなるかわからないものにおカネを突っ込んでいる」ということになります。
だから僕はあまりそういったものを積極的にやろうとは思いません。
配当金や株主優待を目当てにそれを楽しみに株を買うことはあっても、「1,500円で買った株を2,000円で売ろう!」といったキャピタルゲインを目的に株を買おうとは思いません。
不動産投資の場合、たとえ空室になったとしてもリフォームしたり、ペット化にして募集したり、家賃を減額してみたり・・・・といった『工夫』をすることができます。
不動産投資はこちらの『知恵』とか『テクニック』とか『ノウハウ』でなんとなる投資法なのです。
そして、そうやって頑張って高い入居率さえキープしていれば必ず家賃収入が入ってきます。
でもキャピタルゲインを目的に紙の資産へ投資をするといった場合、『工夫』はほとんどできません。
パソコンの画面に向かって「上がれ〜!」と叫んだところでS&P500の株価指数が自分の期待した方向へ動いてくれるわけではないのです・・