『資本主義の終焉と歴史の危機』という本がベストセラーになり、今、あちこちで行き過ぎた資本主義が問題になっています。
たしかに資本主義はもう行くところまで行ってしまっているのかもしれません。
僕もビジネスの世界に身を置いている人間です。
だから間違いなく僕自身も資本主義の恩恵を受けてるわけですが、そんな僕でも、さすがに『資本主義の権化』みたいな人は苦手です。
あなたのまわりにもいるでしょう?
高級外車を乗り回し、夜な夜な繁華街で豪遊し、週末はゴルフ三昧。
__そういう連中を見るとヘドが出ます。
でも、そういう人がお金をたくさん使ったり、ビジネスをやってしてくれているから、僕たちはこうして暮らしていけているのです。
このジレンマに僕は今でも悩んでいます。
目次
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資本主義は本当に「悪いことだらけ」なのか?
資本主義の行き過ぎには注意する必要はあるけれど、だからといって資本主義そのものを否定してしまうのもちょっと行き過ぎ。
資本主義というものがこれまでの長い歴史の中でさまざまな悲劇を生み出してきたのはよく知っています。
だけど、それと同時にたくさんの素晴らしい事業家たちも生み出してきました。
- ライト兄弟
- トーマス・エジソン
- スティーブ・ジョブズ
- イーロン・マスク
- 松下幸之助
- 本田総一郎
- etc
____みんな資本主義というシステムが生んだ豪傑たちです。
人類は彼らのおかげでやっぱり大きく前進したのではないでしょうか?
もしも彼らがいなかったら、僕たちの暮らしはいどうなっていたでしょうか?
資本主義は「ツッコミどころ満載」です。
特に最近はグローバリゼーションが猛威を振るっています。
安い賃金で労働者を雇い、コキ使うような資本家たちもたくさん登場してきています。
でも資本主義は悪いことだらけのものではありません。
ポジティブな側面もちゃんとあります。
僕たちはもっとその資本主義のポジティブな側面に目を向けなければいけません。
どんなに貧乏でも、どんなに学校の勉強ができなくても、どんなにマイノリティーでも、資本主義のシステムの中でだったら勝負ができます。
銀行で融資してもらうときに、「学校の成績表を出せ」とは言われません。
なぜでしょうか?
勉強ができたかどうかということは、ビジネスの世界では一切関係ないからです。
つまり、ビジネスの世界でだったら、どんな人でも一発逆転できるのです。
__これは間違いなく資本主義のポジティブな側面と言っていいでしょう。
もし家柄や学校の成績、運動神経といったものだけで人生が決まってしまうのだとしたら、それはあまりにもツライことです。
僕がサラリーマンじゃない生き方を選んだ理由
僕は悩めるサラリーマンでした。
だけどある時、気づいたんです。
- こうやっていつまでも悩んでいても、問題は何一つ解決しない
__ということに。
僕の悩みを解決するためには本丸を攻める必要がありました。
悩みの根っこにある問題を取り除いてあげない限り、僕の悩みは消えることはない。
そして、その方法は一つしかありませんでした。
それは、
- サラリーマンをやめる。
__ということでした。
もちろん、それは簡単なことではありません。
でも、やらなければ僕の悩みは一生、消えない。
そこから僕の悪戦苦闘が始まりました。
最終的に僕は『不動産投資』というものと出合います。
その出合いが僕の人生を変えます。
僕は不動産投資というものと出合い、それを実践したおかげで救済されるのです。
そして2011年。
僕は念願だった「脱サラ・起業」という夢を達成するのです。
でも、よく考えてみたら、不動産投資って資本主義のシステムそのものですよね。
つまり、僕は資本主義によって救われた人間なのです。
資本主義に足を向けて寝れないんです。
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子どもたちにお金の話をすることは本当に良くないことなのか?
資本主義を悪く言う人を僕は許しません。
僕はどちらかといえばリベラルな人間だと思います。
バーニー・サンダースやバラク・オバマにシンパシーを感じています。
でも、資本主義は希望です。
どんなに逆境に追い込まれたとしても、知恵と努力で逆転することは可能です。
そしてそれを可能にしてくれるのが資本主義なのです。
行き過ぎた資本主義は確かに問題です。
だけど、
- 資本主義は希望とチャンスを与えてくれる
__ということだけは忘れてはいけません。
資本主義システムは諸刃の剣です。
上手に使えば、あなたの人生を救ってくれます。
ただし、使い方を間違えれたならば、あなたの人生はめちゃくちゃなものなってしまうでしょう。
この猛獣を使いこなすには熟練の技がいります。
だからこそ僕たちは学ばなければいけないのです。
- いかに資本主義の世の中を上手にサヴァイヴすることができるか?
__ということを。
一歩社会に出れば、そこには資本主義の世の中が広がっています。
学生時代のように何かに守られているわけではないのです。
だからこそ僕は子どもたちに資本主義のシステムの中で賢く生き抜く術を教えてあげるべきだと思っています。
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いまの教育システムの何が問題なのか?
- 一生懸命勉強して、いい会社に就職して、真面目に働く
__未だに今の教育現場の根底に流れているのは、この考え方です。
それは古い考え方です。
高度経済成長期の考え方です。
一生懸命勉強して、いい会社に就職して、真面目に働くだけで幸せになれた時代は、もうとっくの昔に終わっているのです。
僕は今こそ、子どもたちに資本主義について教えるべきだと思っています。
- ドナルド・トランプ大統領の誕生
- イギリスのEUからの離脱
- 待機児童問題
- 少子高齢化問題
- 子どもの貧困問題
- etc
__全部、根底には資本主義のシステムがあるのです。
こんなに身近で、こんなに重要なことを子どもたちに教えないなんて…。
それはあまりにも残酷すぎます。
- 子どもにお金の話をすることは、けしからんことだ!
__僕がこういうことを言うと、そのように反論する人もいます。
だけど、よく考えてみてください。
お金ってそんなに悪いものですか?
お金も儲けることって犯罪なんですか?
資本主義ってダメなシステムでしょうか?
僕はいろんな人に聞いてみたい。
- お金について子どもたちに教えないことこそが子どもたちの希望を奪っていることなのだ
__ということ。
そのことにそろそろ僕たちは気付かなければいけません。
僕を救ったのは勉強でもなければ、勤勉さでもありませんでした。
僕を救ったのは、不動産投資です。
お金の力です。
資本主義のシステムです。
__それは「希望」ではありませんか?