アパート経営は、突き詰めて考えてみれば、人間関係をベースにしたビジネス。…といえるかもしれません。
入居者はもちろんのこと、不動産会社の営業マン、リフォーム業者の人、設備を修理してくれる設備屋さん、銀行の融資係の人、税理士、弁護士、etc…。考えてみれば、アパート経営とは『人間』を相手にしてばかりいます。
決して、土地とか建物だけを相手にしているわけではないのです!
人間を相手にしたビジネスであるということがはっきりしているのならば、この商売をうまくやりたければ、人間関係に強くなるしかありません。アパート経営は、パソコンの画面をにらんでいればお金がもらえるタイプの商売ではないのです。
だから、その人間関係から逃げるのではなく、その只中に自ら突っ込んでいき、そのなかで上手に立ちまわる術を身につけなければなりません。
でも意外に、このことを理解していないアパートのオーナーがたくさんいます。いかに人間関係を円滑にすることができるのかがこの商売の成功の鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。
今、いろいろ人が悩みを抱えています。入社後3年でいとも簡単に会社を辞めてしまう若者が急増したり、結婚しても簡単に離婚してしまう夫婦が後を絶ちません。そして、多くの人がうつ病になったり、ひきこもりになったり、場合によって自ら死を選んだりしています。
その根底には、必ず「人間関係」という問題が横たわっています。人間関係のなかで上手に立ちまわることができなかったり、人間関係のなかで苦しんだりしているうちに、にっちもさっちもいかない状況に追い込まれていっている人が大勢いるように見受けられます。
不動産投資をやる人は人間関係に強くなくてはいけません。健全なアパート経営をしたいのならば、まずはいろんな人とコミュニケーションがとれるようにならないダメなのです。
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豊かさと引き換えに、「人間関係」に弱くなった僕たち
人間関係に強くなるのは容易なことではありません。僕だって、実は人間関係というものが大っ嫌いです。
でも、人間は本音だけでは生きてはいけません。時には、建前も必要なのです。だから、「本当は嫌だな」と思いつつも、顔で笑って、心で泣いて。…という大人の対応が必要になります。それも人間関係を円滑にするひとつの術です。
僕たちはどこまでいっても、人間関係から完全に自由になることはできないのです。サラリーマンを辞めさえすれば、わずらわしい人間関係からも解放される。…と僕も最初の頃は勝手に思い込んでいました。しかし、現実は違いました。
確かに、サラリーマンをやっていたときのような人間関係の悩みから解消されました。しかし、その代わり別のかたちで人間関係の悩みを背負い込むことになりました。どこにいっても人間関係というものはついてまわるということです。
だから僕はあきらめることにしました。人間関係から100%自由になることはできないのです! でも、それは僕にとって良きことでありました。僕はそのあきらめによって成功することができたと思っています。
日本は豊かになりました。しかし、その豊かさと引きかえに、僕たちは非常に弱くなってしまいました。本来もっていたサバイバル能力も、豊かさによって少しずつ減退していってしまいました。
人々はちょっとしたことで簡単に傷つくようになり、心もすぐに折れてしまうようになってしまいました。純粋培養のままこの厳しい現代社会を生き抜くことは不可能なのです。かつての右肩上がりの経済成長の時代だったならば、なんとかなったかもしれませんが、そんな幸福な時代は、もうとっくのむかしに遠い過去のものとなってしまいました。
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人間関係に強くなる秘訣は、人間関係のなかでもまれること!
今は、昔に比べて、何かと生きにくい時代であることは間違いありません。そういった意味では、うつ病や、ひきこもりや、自殺者の数の増加は、必然的といえるでしょう。
その数字は、『現代社会』といったものを如実に映し出しています。グロテスクなまでに…。でも、だからといって悲観する必要はまったくありません。人間関係に強くなりさえすれば、ある程度はサバイヴできる。…そう僕は確信しています。
そのためには、とにもかく人間関係のなかでもまれることです。人間関係のなかでもまれることによって、人間はどんどん強くなっていきます。このことは不動産投資とは直接、関係のないことのように思われるかもしれません。でも、それは違います。
人間関係のことについて考えることは、実はアパート経営にとっても非常に大切なことなのです。なぜなら、アパート経営も人間関係によって成り立っているからです!
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脱サラして大家業を失敗しないためにとても重要なこと
アパートの大家さんって世間のイメージではどんなイメージなんだろう? 結構「ラクして稼いでる」というイメージなんじゃないかな。
でも実際はそんなことないんですよ! 借金もいっぱいしてるしね。
大家さんとして成功するためには『人づきあい』のできる人じゃなきゃいけないよ。人ときちんとコミュニケーションがとれる人じゃなきゃ、きっとうまくいかないと思う。
お金を貸してくれる銀行の融資担当者も人
部屋を決めてくれる不動産会社の営業マンも人
物件を管理してくれる管理会社の担当者も人
物件を紹介してくれる売買の営業マンも人
部屋に入居してくれる入居者さんも人
部屋を工事してくれる工事業者さんや設備屋さんも人
保険屋さんも人
税理士さんも人
みんな『人』だよ!
一般的にアパートの大家さんって、不労所得を得て自由気ままに暮らしてる人と思われてるかもしれないけれど、決してそれだけじゃないんだよね。いろんな打ち合わせもあるし、その局面でいろんな人と話し合って判断を下していかなければならない。
もしもその判断ひとつ間違ったら、ビジネスの根幹を揺るがす事態に発展する可能性だってある。だから人とコミュニケーションをとるのが苦手な人はアパートの大家さんには向いてないと思う。そういう人は紙の資産のようなパソコンやスマホの画面をクリックすれば成立するような投資スタイルの方が向いていると思う。
ぼくは曲がりなりにも不動産会社の営業マンとして働いていたから、コミュニケーションに関しては少しは自信がある。さすがにコミュ障だったら不動産会社の営業マンなんてつとまらないって!笑 仕事はすごく大変だったけれど、人と会話するのが得意になれたことはすごく良かったと思ってる。
不動産の世界は魑魅魍魎が渦巻く世界だからね。入居者も、大家さんも、一癖も二癖もある人ばっかりだ。そういう「いろんな人間」とコミュニケーションできる能力が不動産会社の営業マンには問われるんだ。そりゃ、いろいろ鍛えられるよ!
会話術だけではなく、洞察力や識別眼も磨かれる。ノルマはキツかったけど、ぼくはやって良かったと思ってる。あの苦労が今、ぼくがやってることにつながってると思ってるよ!
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