みなさんは「民泊」って知ってますか?
今、話題になっているのでご存知の方も大勢いらっしゃると思います。
僕は「民泊」の法整備を進めて、一刻も早く民泊を広く一般化させたほうがいいと思っています。
日本全国の空き家の数は増加の一途をたどっていると言われています。
深刻です。
僕は不動産の世界に身を置いてる人間なので、この空き家問題は他人事ではありません。
そんな空き家問題に新しい風を吹き込んでくれている一つの動きがあります。
__それが今回の記事のテーマ、『民泊』です。
民泊とは空いてる部屋や、家なんかを宿泊施設として提供しちゃおう!というもの。
これが普及すれば空き家問題も少しは解消するはずです。
ところがこの「民泊」。なかなかうまくいっていないのです。
今回はその辺りのことについて書いてみたいと思います。
目次
- 海外ではすっかり定着! 「エアービーアンドビー」
- 「泊まるところがない…」という現実について
- 都会では空室率が進んでいる
- 民泊の浸透を邪魔しているさまざまな障害
- 「外国人旅行者は日本にとって大切なお客さま」という感覚を!
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海外ではすっかり定着! 「エアービーアンドビー」
人口減少に歯止めがかかりません。
でも日本人の数は年々すごい勢いで減っているのに、日本を訪れる外国人旅行者の数は年々増加の一途をたどっているのです。
いい傾向です。
彼らが日本に来てたくさんお金を落としていってくれたら、日本の経済は活性化します。
ヘイト・スピーチなんかやってる場合じゃないのです。
でも、日本を訪れる外国人の数が急増すると当然、「宿泊施設が足りない!」という現象を引き起こします。
現に今、都市部などでは外国人観光客を宿泊させる『箱』が足りず、ちょっとした問題になっています。
でも本格的に民泊を導入すれば、そんな問題を一気に解消されます。
何が問題なのでしょうか?
民泊といえば、「エアビーアンドビー」が有名です。
みなさんも一度はこの名前、聞いたことがあるでしょう。
エアビーアンドビーとは安い宿で泊まりたいという旅行者と、そんな旅行者に宿を提供して宿泊料をもらいたいという提供者との間を仲介するサイトのこと。
ホームページはこちらになります。
部屋を貸す方も借りる方も、「評価」できる仕組みになっていますので、評判の悪い貸し手や評判の悪い借りてを拒否することもできます。
こういった新しいカタチの宿泊ビジネスって面白いですよね。
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「泊まるところがない…」という現実について
一部では民泊のデメリットを指摘する声があることも知っています。
でも僕はもっとポジティブに民泊を見つめるべきだと思っています。
今、日本全国で空き家が問題になっています。
にもかかわらず外国人観光客の数が激増しているのです。
どこも宿泊施設の数が足りなくて困っています。
そうした問題を一気に解決する画期的な方法が僕は民泊だと思うのです。
ましてや、2020年には東京オリンピックが控えています。
現在ですら東京では宿泊施設が全然足りないと言われているのです。
このままでいったら、東京五輪の頃には選手や関係者、オリンピックを観に来る人なんかが宿泊できる施設がなくて、大混乱を巻き起こすことは目に見えています。
確実に旅行者のニーズは高まっています。
みんな宿泊場所を探しているのです。
__でも今日本は、そのニーズに十分に対応できていないのです。
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都会では空室率が進んでいる
ある調査によると、「東京オリンピックが開催される2020年には日本を訪れる外国人の数は2,000万人を突破する」と言われています。
もしもそうなった場合、東京では1日に約10,000人分の泊まるところが不足します。
ホテルや旅館は今、建築ラッシュですが、それでも供給は追いつかないはずです。
そんな時に活躍してくれそうなのが(と言うか、活躍してもらわなきゃ困るのですが)、民泊なのです。
民泊にはデメリットもたくさんあると思います。
さまざまなトラブルもある程度は覚悟しなければいけません。
しかし、民泊をやることによるデメリットと、民泊をやらないことによるデメリットを比べたら、民泊をやらないことのデメリットの方が大きくなるはずです。
東京なんかの場合、古いアパートや一戸建てなんかは誰も住みたがりません。
東京は完全にマンション・タイプが勝利しました。
そのことについてはこちらで書きました。
古いアパートや一戸建てなんかの場合、東京では10%を超える空室率だそうです。
この空いてる部屋をただ空気に貸しておくのは、あまりにももったいないことです!
そう思いませんか?
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民泊の浸透を邪魔しているさまざまな障害
でもこの民泊を本格的に浸透させるのはかなり大変です。
実は民泊というのは法的にはかなり微妙なビジネスなのです。
たとえワンルームマンションの一室だとしても、それを旅行者に提供するためには厳密に言えば旅館としての許可が必要です。
具体的に言えば、『旅館業法』という壁が立ちふさがっているのです。
でも、「旅館として許可」なんてそう簡単に取れるものではありません。
消防設備をいろいろ配置しなきゃいけなかったりして大変です。
閑静な住宅街で民泊をやろうと思っても、住居専用地域では旅館は営めないことになっています。
今、民泊をやってる人全員が100%いろんな法律をクリアしてるかどうかは微妙です。
でもそういう人たちをいちいち取り締まっていたら、とてもじゃないけど民泊なんて日本では発展していきません。
今、行政なんかで話し合いが進められているのは、「ネットなんかでサクッと登録するだけで簡単に民泊ができるようにしよう!」というもの。
でも実際にそれが実現できるのかどうかはまったく先行き不透明。
分譲マンションなんかの場合、「管理組合」という問題もありますし…。
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「外国人旅行者は日本にとって大切なお客さま」という感覚を!
「エアービーアンドビー」などは海外では当たり前のように利用されています。
確かに一部ではいろいろな問題は起こってるみたいですが、日本みたいな資源のない国では『観光』というのは非常に重要な産業になります。
日本は観光立国として覚悟すべきです。
そして、積極的に旅行者の数を増やし、(ヘンな言い方ですけど)たくさんお金を落としていってもらいましょう!
その旅行者が日本を訪れることで落としていったお金は巡りめぐって我々の経済を促進することになるのだ、ということを忘れてはいけません。
爆買いする中国人なんかをバカにしたりする人もいますが、もしも彼らがいなくなったら、日本の経済はどれほど手痛いダメージを受けることになるか…。
彼らは大切なお客さんなのです。
- お・も・て・な・し。
__この精神を忘れてはいけません。
どんどん来てもらって、どんどんお金を使ってもらいましょう!
日本が観光立国として世界に誇れる国になるためには、『民泊』はどうしても必要不可欠なのです。
同じ不動産の世界に身を置く者として、僕は民泊を全面的に肯定します。