恐怖に支配されると人間は誤った選択をする。
— サカモトハルキ (@sakamoto2haruki) September 25, 2019
「日本は財政破綻する」という恐怖に取り憑かれて、多くの国民が消費税増税に賛成しているの間違い。
「いい大学にいい会社に就職しないと悲惨な人生になるぞ」という恐怖に取り憑かれて、一生サラリーマンとして生き続ける選択しかしないのも間違い。
あなたは今、いくら貯金をしていますか?
この『貯金』というのは、実に奥が深い問題です。
日本は世界に冠たる経済大国ですが、この豊かさがいつまで続くかは誰にもわかりません。
もしかしたら、近い将来、円の価値が下がって、インフレになってしまうかもしれません。
今は何が起こってもおかしくない世の中です。
目次
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「日本はインフレにならない」とどうして言い切れるのか?
むかし、ソ連が崩壊したとき、激しいインフレになり、ルーブルという通貨がタバコの「マルボロ」よりも価値がないものになってしまったことがあったそうです。
だからタクシーを乗るにしても、レストランで食事をするにしても、みんなマルボロで支払ったとのこと。
インフレというのは、これまでも世界のあちこちで起こってきました。
『日本だけは大丈夫!』とは決して言い切れないのです。
たしかに日本経済は戦後、ずっと安定していました。
約70年間、日本はインフレに見舞われることなく、まずまずうまくやってきました。
でも、その間に国の借金は1,000兆円を超えてしまいました。
ご存じですか?
日本は世界でいちばん借金を抱えている国なんですよ!
これだけ国の借金が増えてしまったら、いつ円の価値が下がって、インフレになってもおかしくない状況なのです。
でも国民のほとんどは「そんなこと、起こるはずがない…」と心の底から思っています。
僕は不動産投資をやってる人間です。
借金はマブダチみたいな存在です。
でも、借金の恐ろしさについてもよく知っています。
借金によって破滅していった人をたくさん見てきました。
でも、やっぱり『借金=悪』じゃない!
もしも借金が悪だったら、貯金は善ということになってしまいます。
さて、貯金って、善でしょうか?
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貯金をする者は負ける
貯金をたくさんしている人は、預金通帳を開けばホッとした気持ちになるかもしれません。
だけどそれは、『円の価値がある』という前提があって、はじめて成り立っているものなのです。
もしも国家財政がおかしくなり、国債が暴落し、インフレになってしまったら、そのお金は一瞬にしてパァーになってしまう。
貯金をするという行為には、そういったリスクも含まれているのです。
ビジネスの世界には、
- 貯金をする者は負ける
…という有名な言葉があります。
僕が所属しているビジネスの世界や、投資の世界では「借金=悪」とは考えられていません。
普通、逆です。
一般的には、貯金してる人が良しとされます。
だから僕はいろんな人から白い目で見られるんです。
いっぱい借金をしていますからね(笑)
ここに、大きな分断のようなものがあるんです。
そして、僕の目にはその分断はますます広まっているように見えます。
はっきり言って、貯金をしているだけでは商売になりません。
ビジネスというのは、お金を貯めることではないからです。
みなさんは、学校や家でこんなふうに教わったはずです。
- なるべく借金はするな!
- いざという時のために、なるべくお金を貯めておけ!
- 借金をしてまで商売をする奴は頭がどうかしているんだ!
- アリとキリギリスを見てみろ。アリはせっせと働き、蓄えておいたから助かったんだ!
でも、僕はまったく違う考えを思っています。
貯金が強さを発揮するのは、国が正常な状態にあるときだけです。
ひとたび、その国の経済がおかしくなってしまったら、一瞬にして『貯金=悪』に変わってしまうのです。
あなたが勤めている会社もたくさん借金をしている
あなたが勤めている会社も銀行からかなりの借金をしています。
今度、機会があったら、自分が勤めている会社の決算書をご覧になってください。
そして、「長期借入金」と「短期借入金」の欄をチェックしてみましょう!
きっと驚くと思いますよ。
でも、大丈夫です。
あなたが勤めている会社は倒産したりしませんから。
社長は毎日、平気な顔して出社していますよね?
そこであなたは疑問に思うはずです。
- なぜ、あんなに借金をしているのに、こんなに平気な顔をしていられるんだろう?
…と。
ここがいちばん重要なポイントです!
ビジネスというものと、借金というものは友達なのです。
僕が経営している会社も、あなたが勤めている会社も、「借金」をすることによってビジネスを展開することができているのです。
あなたが勤めている会社が一部上場企業だろうが、中小企業だろうが、そんなことは関係ありません。
ほとんどの会社は借金をしています。
資本主義というもののベースにあるのは、借金なのです。
貯金ではありません。
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なぜ、日本では商売をしようとする人は尊敬されないのか?
トーマス・エジソンも、ロックフェラーも、ビル・ゲイツも、スティーブ・ジョブズも、マーク・ザッカーバーグも、孫正義も、本田宗一郎も、松下幸之助も、etc…。
みんな借金をしました。
そして、みんな借金をすることによってビジネスを大きくしていきました。
借金の負の側面ばかりを見るのではなく、メリットやポジティブな側面もみるようにしましょう!
全員が貯金しかしなくなったら、この国の経済は終わります。
誰もがビジネスや投資をしなくなったら、あなたが勤めている会社も倒産します。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは、
- たくさん貯金したから成功したわけではないのです。
- たくさん借金をしたから成功したのです。
もしもこの世の中から、「商売をやりたい!」「ビジネスをやりたい!」「投資をしたい!」と考える人がいなくなってしまったら、一体どうなると思いますか?
日本は世界でいちばん起業する人の数が少ない国です。
しかもその数は、年々、減ってきています。
大学生の99%は大学を卒業したら、普通に就活して、どこかの企業に就職します。
就職したらしたで、誰も脱サラして起業しようなんて考えません。
ほとんどの人は、サラリーマンのまま一生を過ごします。
そして、僕みたいに脱サラ・起業する人間のことを「白い目」で見るようになるんです。
でも、このような状態が続いていけば、やがて経済はシュリンクしていきます。
この国から元気がなくなり、ワイワイ・ガヤガヤといった賑わいが失われていきます
…それは巡りめぐって、多くの人の首を絞めることになるのです。
もっと商売をする人を大切にしてあげましょう!
法人だろうが、個人事業主だろうが、関係ありません。
彼らは経済を引っぱっていってくれる大切な存在なのですから。