不動産投資には他の投資にはないメリットが山のように存在しています。
だから僕はわざわざ不動産会社に転職し、そこで修行を積んだのです。
不動産のことを学ぼうと思って・・
そのおかげで僕はいくつかの物件のオーナーになることができたし、その物件たちは毎月僕に生活してゆくのに十分すぎる額の家賃収入をもたらしてくれています。
2010年の暮れには法人成りもしました。
法人になったのは別に見栄を張ろうとしたわけではありません。
法人にした方が節税メリットを享受できるからです。
個人でもできる節税対策はいろいろありますが、法人のそれに比べると大したことはありません。
不動産投資のメリットはたくさんありますが、その中でもいちばん重要なことは『すぐにおカネが入ってくる』という部分でしょう。
僕は株式投資もやっていますが、「紙の資産」への投資はなかなか大変です。
配当金や分配金などのインカムゲインもせいぜい半年間は待たなければいけません。
キャピタルゲインを目的にした場合はさらに大変です。
株にしろ投資信託にしろ、それが上がるのか下がるのかグルグルまわるのかなんて誰にもわかりません。
「20年30年積立投資をしていけば必ず儲かる」という触れ込みのものが流行っていますが、20年後30年後の株式市場がどうなっているかなんて誰にもわからないのです。
紙の資産からのキャッシュフローだけで生活し、家族を養ってる人がいることはもちろん知っています。
でもそのレベルにまで到達するまでにいったいいくらの自己資金を投入しなければいけないでしょう・・
それは僕らみたいな一般人には到底、真似のできない芸当です。
でも不動産投資の場合は違う。
不動産投資の場合は物件のオーナーにさえなってしまえば早ければ決済が完了した翌月には家賃収入が入ってきます。
これがいかにすごいことかわかるでしょうか。
確かに、複利のパワーはすごいでしょう。
20年後、30年後にその複利のパワーによって資産が莫大にふくれあがっているかもしれない。
しかし、いかんせん遅い!
その複利の恩恵を受けとるまでに20年も30年も待たなければなりません。
それに株価なんてどうなるかわからないのです。
引退を迎える頃に株価が本当に上がっているのか。
もしも上がっていたらその人の勝ち。
でも、もし下がっていたり、変化がなかったらその人の負け。
これは負ける確率が3分の2のロシアン・ルーレットをやるようなものです。
もちろん不動産投資だってどうなるかわからないという意味では同じです。
部屋がなかなか決まらない
台風の被害に遭う
滞納が起こる
孤独死が起こる
大規模修繕工事が発生する
シロアリの被害に遭う
etc・・
何が起こるかわからないという意味ではどちらも同じです。
でも僕は「どうせリスクを抱えるなら早くキャッシュを得られる方がいい」と考えました。
そっちの方のリスクを選んだ方がマシだと思いました。
ヤケクソの発想のように聞こえるかもしれませんが、少なくとも毎月、家賃収入が(つまりキャッシュが)入ってくる。
その方がまだマシのような気がしたのです。
何を言いたいのかというと、僕はキャピタルゲインを目的とする投資があまり好きではないということです。
売らなければ実際に現ナマを手にすることができない。
そういう投資スタイルが嫌いなのです。
僕はそれを持ってるだけで黙っていても自然におカネが入ってくるようなものに投資をしたい。
それこそが僕が思う資産というものです。
そういうのが本当に価値のあるものだと思うのです。
だから僕は仮想通貨にも興味がないし、金(ゴールド)への投資にも興味がありません。
株に投資するにしても配当金や株主優待が入ってこないものには手を出しません。
ETFを買ってはいますが、必ずわずかでも分配金が入ってくるものに投資するようにしています。
僕はキャッシュフロー(インカムゲイン)を目的にした投資が好きなのです。
そのおカネで家族を養い、自由な時間を獲得する。
そのために僕は投資をやりはじめたのです。
そして、おかげさまで僕は(当初考えていた通り)「毎月まとまった額のキャッシュ」を得ることができている。
不動産投資からは家賃収入が、株式投資からは配当金や分配金、株主優待が・・
それらは何かを売却したことによって利益を得たわけではないのです。
ただ持ってるだけで勝手に口座におカネが入ってくるものなのです。
この2つの違いをきちんと把握しておくことは非常に重要なことです。
大袈裟でもなんでもなく、下手をしたらその人の人生を大きく変えてしまうくらい重要なことです。
よく「不動産は高額だから自己資金も多額に用意しなきゃいけない」と言ってる人いるけど、そんなことありません。
1割なのか、2割なのかはそのときの銀行との打ち合わせによって変わってくるけど、5割も6割も自己資金を用意する必要はないんです。
僕がどうして何棟もの物件を手に入れることができたのか?
僕は別に地主の家に生まれたわけでもないし、年収が何千万円のエリート・サラリーマンでもなかった。
そんな普通の男がどうして不動産という資産を次から次へと手に入れることができたのか?
それはまさに『OPM(アザー・ピープル・マネー:要するに銀行のお金)』を使ったからなんです。
しかも、1,000万円なんて大きなお金を自分で用意する必要もなかった。
さて、そうやって借金をつかって手に入れた不動産という資産(僕の場合は一棟モノのアパート)。
こいつらが僕のポケットに毎月たくさんのお金を運んできてくれるんです。
具体的に言うと、『家賃収入』ってやつを運んできてくれます。
この家賃収入で僕は借金を返し、税金を払い、修繕工事代を捻出し、保険料を払い、税理士費用を払い、管理会社へ管理料を払い、賃貸の営業マンに広告料を払っているのです。
そして、それらの支出をぜーんぶ払い終わって残ったお金の中から僕は『役員報酬』というものをもらい、その役員報酬で僕や僕の家族は生活しています。
これは一見するとすごくむずかしいことのように見えるかもしれません。
だけどきっちり家賃収入をもたらしてくれる『いい物件』を見つけ、『いい条件』で銀行から借金をし、『いい管理会社』に頑張ってもらえばそれだけですぐに実現することができます。
金融庁や資産運用アドバイザーたちが必死になって勧めている、長期・分散・積立・複利で30年40年資産運用なんてことしなくてもそれ以上の純利益を得ることも可能です。
30年40年間資産運用なんかしなくてもいい。
いい物件を見つけて、そのオーナーになることさえできれば今すぐ純利益を手にすることができます。
いちばん大変なのはその『いい物件』ってやつを見つけること。
そして、銀行からいい条件で借金をするってこと。
それはまったく不可能な夢物語ではありません。
現に僕はそれをやったからこうして生活できているのですから。
今、金融庁が勧めているやり方をやって本当に30年後40年後に相当額の純利益が得られるのかどうかなんて誰にもわからないのです。
それは『神のみぞ知る』の領域です。
なんとなくイメージ的に「うまくいきそう」と思えるかもしれません。
だけど、よく考えてみたら今後、株式市場がどんな値動きをするかなんて予測不可能なことです。
もしかしたら、引退間際まで右肩上がりの上昇トレンドを描いていたのに、いざ引退する間際になって現金化しようとしたときに大暴落するかもしれないのです。
『30年間資産運用さえしていれば儲かるんだろう』と安易に考えてる人もいっぱいいるみたいだけど、僕はそんなに簡単な話じゃないと思ってます。
不動産投資もラクじゃないけど、僕はどっちかと言うと今、流行りの投資信託の値上がり益を狙う投資法のほうが難易度は高いと思っています。
しかも、その引退時に現金化するときには当然、「税金」も発生します。
その税金分を差し引いたらいったいどのくらいの純利益を得られるでしょうか。
現実のおカネ(決して含み益ではなくて)を手にしたり、それを使っておいしいものを食べたり、旅行したりすることもせずに・・
30年も40年も我慢に我慢を重ね、常に暴落の恐怖におびえながら耐え忍んで暮らすストレス・・
それに見合うだけのリターンが本当に30年後40年後に得られるのでしょうか。
僕はのんびりと牛を広い大地に放牧して、牛たちのお乳を搾り、そこからおいしい牛乳をいただいて暮らす『酪農家』のような投資スタイルが好きです。
おいしい牛乳を味わうことなく、牛たちを高値で売りさばくことばかり考える『畜産家』のような投資スタイルはあまり好きではありません。
30年間40年間のあいだに市場が夏の季節を迎えることもあるでしょう。
だけど冬の季節を迎えることもあります。
それは何回でしょうか。
2回?
いや、下手したら3回?
その3回の冬の季節を果たして耐えられるだろうか。
その冬が終わるまでに何年かかるだろう。
もしかしたら1年で回復するかもしれない。
でも、もしかしたら10年かかるかもしれない。
ちなみに1929年の大暴落からS&P500がそれ以前の株価に戻るまでに25年かかったそうです。
もしも"次の大暴落"が今の株価に戻るまでに25年かかったら?
もしも"次の次の大暴落"が今の水準に戻るまでに25年かかったら?
残りの人生のあいだに夏は何回やってくるだろう。
冬は何回やってくるだろう。
100歳まで生きるかもしれないけれど、70歳で死ぬかもしれません。
いのち短し恋せよ乙女です。
なるべく早くお金が手に入るならそれに越したことないと思いませんか?