サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

池上さんがまたテレビで日本の財政問題について間違ったことを解説した件について。

 

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ブログをご覧になられてる方のなかには

池上彰さんの番組などを観ていて「このままでいったら日本はどうなっちゃうんだろう」と不安に思っていらっしゃる方も多いと思います。

 

今回の記事はそんな人にとって参考になるんじゃないかなと思います。

 

コーヒーでも飲みながらリラックスして聞いてください。

 

池上彰さんがまたテレビでヘンなことを言って炎上しました。

今度は「定額給付金がもらえてうれしいと思うかもしれないけれど、それは前借り。いずれ増税になり、私たちがその分を返さなければならない」と言いました。

またしても池上彰さんは財務省と同じことを言ってるわけです。

 

今回のショックによって日本国民一律10万円が支給されることになったわけですが、その財源は『赤字国債』によってまかなわれます。

この「赤字」という言葉が良くないのかもしれません。

 

そして池上彰さんをはじめ、政治家や財務省もこの国債というものを「国の借金」と言います。

「だから借金である以上、国民がこれを返さなければならないのだ」というトンデモ理論を展開します。

 

おいおいおい、ちょっと待ってくれよ!と言いたい。

これは国の借金ではなく、政府の借金ですよね。

 

そして政府が借金をして国債を発行すれば民間(つまり僕たち)は潤います。

現にみなさんの口座に10万円というお金が振り込まれたじゃないですか。

その10万円というお金はいったいどこから誕生したのですか?

 

そうです。

政府が借金をしたことによって生まれたのです。

ところが池上彰さんはこのお金は前借りだというのです。

前借りだから、「あとで政府に返さなければいけない」というのです。

 

それじゃあ、10万円を配った意味がないじゃないですか。笑

何を言っているんだ?という話ですよね。

 

池上さんはすぐになんでも「家計」にたとえます。

なんでもわかりやすくするという発想なのだと思いますが、そもそも国家運営を家計でたとえること自体が間違っているのです。

 

この2つはまったく別のもの。

みなさんは自分の好きなようにお金をつくり出すことができません。

要するに『通貨発行権』がないのです。

 

だから「マイホームがほしいから3,000万円印刷しちゃおう!」なんてことはできません。

3,000万円の家の所有者になりたかったらお金を貯めてキャッシュで購入するか、銀行から3,000万円の借金をするしかありません。

 

でも国家は違います。

政府は自国通貨建てで国債を発行することができて、日本銀行という中央銀行を持っています。

しかも今はむかしのような金本位制ではなく、変動相場制です。

だからいくらでもお金を発行することができるのです。

 

みなさんは無制限にお金を印刷することができますか?

みなさんが勤めている会社はどうですか?

できませんよね・・

 

だから民間ではときどきお金に困って会社が倒産したり、自己破産したりする人が出てきたりする。

もしも自分で好きなようにお金を発行することができたら、倒産も自己破産もありませんよね。

 

ちなみに僕が暮らしている北海道というところで夕張市という街が財政破綻しましたよね。

あれもいっしょです。

夕張市には通貨発行権がなかった。

破綻しそうだからといって「よし、足りない分、お金を発行しちゃおう!」というわけにはいかなかった。

だから夕張は財政破綻したんです。

 

じゃあ、日本は?

日本という国は?

財政赤字が1,000兆円を超えていて、対GDP比で200%という負債を背負っているのにどうして財政破綻しないの?

なぜギリシャのようにならないの?

 

それは日本には通貨発行権というものがあるからです。

お金が足りなくなったら自らお金をつくり出すことができるのです。

 

しかも日本の場合は自国通貨建て。

ギリシャは自国通貨ではなく「ユーロ」でしたよね。

 

じゃあ、対GDP比200%でも破綻しないんだったら300%だったらどうなの?

400%だったら?

「債務残高がGDP比400%になったら絶対に財政破綻する」とどうして言えるの?

もしもそうなったとしてもデフォルトしなかったら?

 

僕は日本はギリシャのようにならないと思います。

なぜなら日本には通貨発行権があるからです。

借金の額やスケールは問題ではないのです。

 

日本はこのような素晴らしいオペレーションが取れる国なのです。

僕たちはそのことによってだいぶ助かっています。

 

しかし、そのことを多くの国民は知りません。

多くの国民は「このままでいったら日本は財政破綻する」と思い込んでいます。

なぜなら池上彰さんをはじめとするマスコミがそう言っているからです・・

 

池上彰さんから情報を得ること

多くの国民は池上彰さんから情報を得ています。

学校の先生の多くも池上彰さんから情報を得ています。

そして先生たちは池上さんが言ってたことをそっくりそのまま子供たちに伝えます。

 

「国債発行は未来の子供たちへのツケおくりである」と

「このままでいったら日本は財政破綻する」と

「財政を健全化しなければならない」と

「そのためには消費税をはじめ増税しなければならない」と

「そのために社会保障費をけずらなければならない」と

etc・・

 

全部これ、真っ赤な嘘です!

 

でもみんな池上彰さんにアクセスするのでその真っ赤な嘘を信じ切ってしまっているのです。

だって池上彰さんって間違ったこと言わなそうですもんね。

嘘を言わなそうですもんね。

 

・・でもこの「思い込み」が間違いのはじまりなのです。

池上さんはよく『国の借金が・・』という言い方をします。

この言い方がそもそもの間違いです。

国ではなくて政府の借金です。

 

さらに池上さんは「政府が発行した国債を買い取るのは市中銀行で、銀行はみなさんから集めた預金で国債を買っている」と解説しました。

これも大変な事実誤認です。

 

銀行は僕らが預けた『銀行預金』で国債を買っているわけではありません。

じゃあ、銀行はどうやって国債を買っているのか。

それは『日銀当座預金』で買っているのです。

 

この日銀当座預金と銀行預金、どちらも「預金」という名前がついているためによく混同されます。

まさか池上さんに限ってこの2つを混同して捉えているとは考えられませんが、いずれにしてもこの2つはまったくの別ものです。

 

そもそも銀行預金の方は銀行にとっては『負債』です。

人さまから預かっているお金なのでそれが資産に計上できるわけがありません。

だから負債で国債という資産を購入することはできないのです。

 

それに対して日銀当座預金というのは銀行にとっては『資産』です。

資産だからそのお金をつかって堂々と国債を購入することができるのです。

 

それなのに池上さんはテレビで「銀行は私たちが預けた銀行預金で国債を買っている」と間違ったことを言っているわけなのです。

単純に間違っているのか、それとも知っていてわざと言っているのかはわかりませんが・・

 

ついでに言うと、僕らが普段「お金」と呼んでるものは国債発行によって生まれたものです。

国債を発行することによってはじめてお金というものが誕生するのです。

 

いわば借金というのは『母親』なのです。

だから、もしも銀行に預け入れるお金(=銀行預金)があるのだとしたら、それは日本政府が国債を発行したおかげなのです。

 

・・ということは国債発行をしなくなるとこの世に新たなお金は誕生しないことになります。

 

80年代のように景気が良くなって企業がバンバン銀行からお金を借りるようになったら話は別ですが、今は企業はまったく銀行から借金をしなくなりました。

そして借金をする会社がたくさん増えれば増えるほどお金の量も増えていきます。

 

これを『信用創造』といいます。

 

ところが今、企業は借金をしなくなってしまいました。

銀行も貸出先がなくて困っています。

だから仕方なく国債を買っているのですが、本来の銀行の役割というのは国債を買うことではありません。

 

どんどん企業に借金をして、それによって経済を活性化させるのが役割です。

でもデフレで景気が悪いので企業もおもいきって勝負に出られない状態がつづいています。

もう30年近くも・・

 

だから誰かが借金をしなければいけないのです。

民間が借金をしなくなったのならば政府が借金をしなければいけません。

 

国債は借金です。

ですから今のように民間企業が借金をしなくなったときは政府が国債をガンガン発行して経済をまわしていかなければいけないのです。

そうしなければデフレで景気がどんどん悪くなります。

 

景気が悪くなれば国民の所得はどんどん減っていきます。

要するに貧乏になっていきます。

借金をするから貧しくなるのではなく、借金をしないから貧しくなるのです。

 

それなのに池上彰さんは「借金は悪だ」みたいなことをテレビで言っています。

これはとても恐ろしいことだと思います。

 

 

借金をすれば豊かになる

さらに池上彰さんは「借金はいずれ返済しなければいけない」と言います。

だから「増税もやむなし」みたいなことを言います。

これもキケンきわまりない考え方だと思います。

 

日本の債務残高は1,000兆円を超えています。

今回のコロナの影響でさらに赤字国債が増えましたので、政府の借金はもっと増えました。

なんと池上さんは「これを国民が精算しろ」とテレビで言うのです。

東日本大震災のときの復興特別増税を例に出して、「今回もあれと同じことをしなければいけない」というようなことを言うのです。

 

「何を言っているんだ」というカンジです。

僕はあんなものすべきではなかったと思っています。

大震災によって経済的に打撃を受けたのにどうして傷口に塩を塗るようなことをしたのでしょうか。

 

本来であるならば「大変だったねぇ。よし、負担を少し軽くしてあげましょう」と言って減税しなければいけなかった。

それなのに減税するどころか増税したのです。

そして国民の大多数がそれに何も疑問を抱かなかった・・

 

今、あれと同じことをやろうとしているのです。

あの復興増税にも文句を言わなかった日本人。

下手したらコロナ増税という話になってもほとんどの人が疑問を抱くことがないのではないかと僕は危惧しています。

 

「我々が負担をしなかったら、そのツケは未来の子供たちが払う事になる」

おそらく彼らは例によってこのような陣を張ってくるでしょう。

 

騙されてはいけません。

国債を発行するということは我々の預金が増えるということです。

実際、給付金10万円が増えましたよね。

 

いったいどうやって我々の口座に10万円というお金が誕生したのか。

それは政府が国債を発行したからです。

もしも国債を発行していなかったら10万円というお金はこの世に誕生していませんでした。

 

つまり、これはどういうことか。

政府が借金を増やすと、民間が豊かになるということです。

 

政府の赤字は民間の黒字になる

政府の負債は民間の資産になる

 

だからもしも政府の借金を減らそうとすれば、今度は民間が貧しくなります。

池上さんの言うとおり、増税なんかやったら政府は嬉しいかもしれないけれど、民間はちっとも喜ばしいことではありません。

そして言うまでもないことですが、その民間のなかには「未来の子供たち」も含まれています。

 

未来の子供たちを貧しくさせることがどうして未来の子供たちのためになるのか。

僕はまったく理解できません。

 

彼らを本当に安心させたいのであれば日本が豊かな国にならなければなりません。

そして彼らにバトン・タッチするのです。

それがいちばん未来の子供たちが喜ぶことではありませんか?

 

「世の中にお金があふれすぎるとハイパーインフレになる」と池上さんも言っています。

もちろん理屈としてはそうなります。

でも日本の今、置かれている状況はインフレを心配する状況でしょうか?

むしろデフレを心配する状況なのではないでしょうか。

 

こんなデフレ化において増税なんかしたら、ますますデフレは深刻化します。

増税というのは「熱冷まし(=解熱剤)」みたいなものなのです。

あまりにも世の中がバブルになって、モノの値段や金利が高騰し、「これはちょっと冷やさなきゃいけないな・・」という状況になった段階で実行すればいいものなのです。

 

こんな不景気のデフレ期に増税なんかやってはいけないのです。

ところが日本は2019年10月1日に消費税を8%から10%に上げました。

だから僕は「正気の沙汰とは思えない」と繰り返し申し上げているのです。

 

とにかく池上さんの言うことを真に受けないことです。

「池上さんが言うんだから間違いないだろう」「池上さんが間違ったことを言うはずがない」と思い込まないこと。

 

国家財政と家計とを比較した時点で「おかしいな・・」と思わなければいけません。

日本とギリシャとを比較した時点で「おかしいな・・」と思わなければいけません。

 

「銀行はみなさんから集めた銀行預金で国債を買っている」と池上さんが解説した時点で「おかしいな・・」と思わなければいけません。

実際は『日銀当座預金』で銀行は国債を買っています。

それは銀行預金とはまったく違うものです。

日銀当座預金は銀行にとっては「資産」です。

それに対して銀行預金は銀行にとっては「負債」です。

 

・・負債でどうやって国債という資産を購入することができるでしょう??

よく考えればわかることだと思います。

 

こちらもいろいろ勉強して、リテラシーを持たなければいけません。

そうしなければ、『何らかの意図をもって世論を動かしたい』と考えている連中に騙されてしまいますよ!

 

 

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