サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

僕がドルコスト平均法で株やETFなどを購入しないようにしている理由

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www.youtube.com

 

今回のショックがあり、株価が暴落したのを機に株式投資をはじめるために証券会社に口座を開設する人が続出しているそうです。

僕自身も株式投資をやっているので株式投資の素晴らしさはいろいろとわかっているつもりです。

 

やっぱり配当金が入ってくると嬉しいですし、株主優待をいろいろもらえるのも楽しみです。

自分の買った株なり投資信託なりが値上がりしてそこでキャピタルゲインを得るのも醍醐味のひとつです。

 

ただ、ひとつ注意してもらいたいのが投資信託の積立投資をすすめる人間の存在です。

これは主に「インデックス投資」をすすめる人に多いのですが、きちっと内容を理解したうえでやった方がいいと思います。

 

インデックス投資は僕もやっています。

僕の場合は日経平均株価とかS&P500といった株価指数に連動する形のETFを購入しています。

ただ投資対象は同じでも購入方法が違います。

 

僕は基本的には積立投資というものをやりません。

しかも20年も30年も積立つづけるという今、流行ってるやり方は好きではありません。

それは長いあいだ業者のポケットに手数料という名の「リアル・マネー(現実のお金)」を渡しつづけるだけの行為だと思っています。

 

だから彼らは必死になって僕らに積立投資をさせたいのだと思っています。

そうすることによって彼らのフトコロには安定的にキャッシュが入ってきますから。

ここでいちばん重要なことは「安定的にキャッシュが入ってくるのは僕らではなくて彼らの方である」という事実です。

 

だから僕はテーブルの上にキャッシュを置きっぱなしにはしません。

ある程度の利益が獲得できそうなくらいまで株価が上昇したら、さっさ売って手仕舞いしてしまうことにしています。

彼らがいちばん嫌がることをやってやろうと思っています。

  

ドルコスト平均法は本当に平均取得単価を下げるのか?

積立投資を勧める人はよくドルコスト平均法で購入する場合と一括投資で購入する場合とを比較して説明します。

 

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・投資資金 100万円

・購入時の価格 1万円

・2年後の価格 9,000円

 

このような条件で投資信託を購入した場合、一括投資で購入した場合は-18%ということになります。

もしもこの時点で売却した場合は-18%の損失が出てしまいます。

 

それに対して、「積立投資で購入した場合はそういう結果にはならない」と彼らは言います。

毎月3万円をドルコスト平均法で積立投資していった場合は結果はまったく違ってくると・・

 

定額で購入するのでインデックスファンドの値段が下がった場合、買える口数が増えます。

その代わり値段が上がった場合は買える口数は減ってしまいます。

でも定額で購入するので高いときは少なく、安いときは多くという自然調節機能が効くというわけです。

 

だから2年後の株価が9,000円になったとしても−18%にはならないというわけです。

 

毎月の積立金額 1万円

積立期間 10年間

投資元本 120万円

 

毎月1万円の積立投資をスタートしてから7年間ずっと株価が下がりつづけ、2,000円まで下落していったものの残りの3年で上昇して最終的には5,000円で終わった場合、次のような表とグラフになります。

 

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このような推移で株価が動いていった場合、10年間の投資資金120万円に対して10年後の運用成績は139万円になります。

だから株価が半分になったとしても積立投資さえしていれば投資元本を大きく上まわり儲けることができると彼らは言います。

 

それに対して、もしも10,000円の株価のときに120万を一括投資で購入してしまったら、10年後には株価が半分になっているので60万円の損失になっていると・・

株価が10年前に比べて半分になっているのに運用成績は10年で+19万円になっている。

だからドルコスト平均法による積立投資がいいんだと言います。

 

たしかにこれは紛れもない事実です。

彼らはウソを言ってるわけではありません。

もしも株価がこのような動きをするのならば確かに彼らの言うとおり、10年後は投資元本にプラスアルファで儲けを出すことができるでしょう。

 

ただし、注意点があります。

この結果が導き出されるのはあくまでも株価がこのような動きをした場合の話です。

 

もう一回言います。

みなさんがこれから投資しようとしているものの株価が上の図のように推移していった場合、ドルコスト平均法で積立投資をしていけば10年後には儲けを手にすることができるでしょう。

 

でも考えてほしい。

このような形で株価が動いていくとどうして今の時点でわかるのでしょうか?

もしも株価がこれとは違う動きをしていった場合、10年後どうなっているのでしょうか?

 

ここには壮大な『トリック』が仕掛けられています。

みなさんはそのトリックを見破らなければいけません。

 

ドルコスト平均法は一括投資よりも有利というのは本当なのか?

もしも株価がこのような形で推移していったとしたらどうなるでしょうか。

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このような「山なりのかたち」で株価が動いていった場合、ドルコスト平均法で積立投資をいったらどうなるでしょうか・・・

 

株価の動きは誰にもわかりません。

そして、それをコントロールすることもできません。

だから、「ドルコスト平均法で積立投資をしていれば必ず儲かるんだ」とは言えないと僕は思うのです。

 

しかし、投資信託を勧めるプロのアドバイザーは違うことを言います。

セミナーやYouTube動画などでドルコスト平均法で積立投資をしてゆくことがいかに優れているかといったことばかり話をしています。

 

何も知らない人はそのセールス・トークにコロッと騙されてしまいます。

金融庁もつみたてNISAやiDeCoといった制度をつくって個人投資家に長期積立投資を普通しようと躍起になっています。

各証券会社もあちこちでセミナーを開いています。

 

そして今回のショックによって日米の株価が大きく下落して口座開設者数が激増しているそうです。

それだけに余計に気をつけなければいけません。

 

僕はインデックス投資はいいと思います。

積立投資も自分なりの売却のルールさえ守ってやる分にはいいでしょう。

しかし、「ドルコスト平均法で積立投資をやれば必ず儲かるんだ」とか「一括投資に比べてドルコスト平均法の方が有利なんだ」というのは誤解です。

 

株価の動きによっては儲かる場合もあるし、損をする場合もあります。

たとえドルコスト平均法でやったとしても・・

 

「ドルコスト平均法で毎月定額で購入していけば一口あたりの購入金額が低下するので有利だ」と思ってる人も大勢います。

そして、そうすることによって平均取得単価が下がるはずだと・・

 

しかし、物事というのは必ずしも自分の想いどおりにはいかないものです。

よく槍玉に上がるのは「一括投資」です。

一括投資で購入した場合とドルコスト平均法で購入した場合とを比べて、「一括で買うやつはバカだ」「ドルコスト平均法で購入していった方がリスクが少ない」というような結論に持ってゆくパターンが非常に多いです。

 

でも、それは誤解です。

たとえドルコスト平均法で購入していったとしても一括投資で購入した人と同じ額を投資したとするならばあくまでもリスクは一緒です。

 

・120万円を最初に一括で投資した人

・毎月1万円を10年間にわたって投資しつづけて10年後に120万円に到達した人

 

どちらも「株式市場に120万円投資した」という意味ではいっしょです。

 

ところが、どういうわけか人間は「最初に一括購入した方が不利で、少しずつ投資していった方が有利である」と思ってしまうのです。

これは『心理学』の領域の話になっていきます。

 

積立投資は購入しつづければそれだけリスクは増えていきます。

一気に買うか、ちょっとずと買うかの違いがあるだけ。

リスクが増えるのが早いか遅いかの違いがあるだけ。

 

最終的に(先ほどの例でいうと)120万円を投資してしまったとしたら、一括投資も積立投資も『リスク』はどちらも同じです。

「株式市場に120万円投資した」という事実はどちらも変わりありません。

 

さらに最初に120万円一括して投資してしまった人は積立投資で10年間投資した人よりも早くリターンを受け取ることができます。

配当金にしろ、キャピタルゲインにしろ、最初に大きな金額を投資しているのでその分に見合ったリターンがもたらされることになります。

 

もちろん、最初に大きな金額を投資しているのでその分だけ背負わなければならないリスクも大きくなります。

でも、そもそも投資ってそういうものですよね。

投資ってリスクを背負ってリターンを受け取るものじゃありませんか?

 

それに対して積立投資の場合は一括投資よりも時間がかかります。

毎月1万円投資しつづけたとしても120万円に到達するまでに10年かかります。

 

逆の言い方をすればその10年間分だけ収益機会を逃しているとも言えるのです。

『機会損失』が生じているのです。

 

ここに仕掛けられたトリックに気づかなければなりません。

 

もっとも、120万円に到達する前(たとえば100万円とか、80万円とかで)に積立投資をやめてしまって、その段階で儲けが出ていたりなんかした場合は話は別です。

その時点で売却をすれば晴れてリスクから解放され、ルンルン気分で家に帰ることができます。

 

だけど再投資再投資をくりかえし、複利の効果を期待して10年間リスクに自分のお金をさらし続けるという選択をするのであれば(これが今、流行りの投資法なのですが)、「ドルコスト平均法で購入した方が一括投資で購入するよりも有利である」とは必ずしも言えないことになるかもしれません。

 

株価の動きによってはドルコスト平均法の方が不利になる場合もある

鍵を握っているのは株価の動きです。

自分が積立投資を開始してからの株価が下落トレンドを描き、安いときにたくさん購入することができたのならば後々株価が上昇していったときに一括投資で購入した人よりも儲けることができるかもしれません。

 

しかし、もしも株価がそうじゃない動きをした場合は(たとえば高いときにたくさん購入するようなことになった場合は)、もしかしたら一括投資で購入した人よりも損をすることになるかもしれません。

 

120万円を投資してしまったら、その時点でどちらも同じリスクを背負ってることになる。

そこにいたるまでどんな買い方をしたかはその時点に到達したら関係ないのです。

 

でも、どうしても人間はそういうふうには思えないのです・・

 

投資アドバイザーはこのような人間の複雑な心理をよく理解しています。

そこをついてきます。

これから積立投資をはじめようかどうか迷ってる人に、「積立投資の方が一括投資をするよりも有利である」と思わせる術を持っています。

だから気をつけなければいけないのです。 

 

株価の動きというのは誰にもわかりません。

今の株価が長いスパンで見たときに高いのか、安いのかも誰にもわかりません。

 

ただアメリカの株価が(たとえばS&P500が)が長期的に見た場合、常に上昇をつづけてきたことだけは紛れもない事実です。

だとするのならば、そのS&P500に連動する投資信託なりETFなりを購入するのは「理にかなっている」と言えるでしょう。

だから僕は買っています。

 

しかし、その時の買い方が問題です。

 

ドルコスト平均法で毎月同じ額を買い付けてゆくやり方が本当にいいのか?

いつまでも手仕舞いせずに(売却せずに)ずっと保有しつづけて再投資をしてゆくやり方が本当にいいのか?

きちんと考えてゆく必要があると思います。

 

「意思決定をするのがめんどくさい」

「本業が忙しくてしょっちゅう株価を見れない」

「まとまった投資資金がないから徐々に買っていきたい」

etc・・・

 

積立投資にもいろいろなメリットがあります。

僕は決して積立投資を否定しません。

 

ただ、言いたいのは「ドルコスト平均法が正しくて、一括投資は間違っている」なんてことはないということです。

 

積立投資をスタートしてから株価が下がってゆく局面で買い増しをしていくことができれば平均取得単価を下げることができるかもしれません。

株価がそういう動きをした場合はその株価が元に戻ったとき大きな含み益を抱えることができそうです。

 

しかし、その逆で株価が上がっていってしまったときはまったく逆の結果になってしまいます。

平均取得単価は上がってしまう恐れがあります。

その場合は最初の段階で一括投資(あるいはある程度まとまった金額で投資)した方が「結果的には安く買えた」ということになるかもしれません。

 

それは誰にもわかりません。

『神のみぞ知る』の領域です。

 

さらに、その投資対象である株なりETFなりが「配当金」や「分配金」を出してくれるものであった場合、最初にある程度まとまってドカっと買ってしまった方がたくさんもらえるという面も重要です。

 

ちょっとずつ買い増してゆくということはそれだけ受け取る配当金や分配金の額も少ないということになります。

 

僕は株式市場に連動したETFをどうやって買っているか 

僕もインデックス投資をやっています。

日本やアメリカの株価指数に連動したETFをよく購入しています。

 

僕は世間で俗に「ナンピン」と呼ばれる買い方でETFを買い増ししていっています。

下がったらちょっとずつ買う、また下がったらちょっとずつ買う・・・これを繰り返してゆくのです(弾が尽きるまで)。

そして、株価が上がらなければそのまま保有しつづけて分配金が入ってくるのを楽しみにして持ち続けます。

 

もしも自分があらかじめて想定していたくらいまで株価が上がったら躊躇せずに売却することにしています。

このやり方はインデックス投資を人に熱心に勧める人がやるやり方とはだいぶ違います。

 

彼らは「ドルコスト平均法」で買うことを勧めます。

でも僕のやり方は違います。

僕の場合は上がってるときも下がってるときも買うというドルコスト平均法ではありません。

 

基本的には下がってるときにしか購入しません。

そうやって少しずつ買い増していきます。

そして安い値段で仕込んでおいて、それが利益が取れそうなくらいまで上昇するのをひたすら待ちます。

 

このやり方でおかげさまで儲けさせてもらっています。

自分としてはいちばん手堅く、いちばん効率的で、いちばん確実な方法だと思っています。

 

ところが僕のこのやり方はよく人から批判されます。

「それじゃ、複利の効果は得られないじゃないか」

「もっと株価が上昇するかもしれないじゃないか」

と・・

 

もちろんそうかもしれません。

でも僕は自分のこのやり方を気に入っています。

 

僕はインデックス投資というものを否定しません。

奇しくも投資対象はいっしょなのです。

多くのインデックス投資家と同じものを僕も買っています。

でもその購入の仕方が違うのです。

 

僕も日米の株価指数は今後も上昇してゆくと見ています。

そういった意味ではドルコスト平均法で20年も30年も積立投資をしていこうとしている人と思い描いている未来ビジョンはいっしょだと思います。

 

ただ、僕の場合はテーブルの上にキャッシュを置きっぱなしにはしません。

ルーレットのテーブルに座って運良く勝ちがつづき、自分の目の前にある程度チップが積み上がってきたら細かく現金化していきます。

そして、また違うテーブルに移る・・・・これをくりかえしていきます。

 

もしも株価が上昇しなかったら配当金や分配金が入ってくるのだけを楽しみにします。

そして、また株価が下がれば何かしらの株なりETFなりを買ってゆく・・

 

僕はドルコスト平均法では購入しません。

下がったら買い、上がったら売ります。

 

証券会社や投信会社などは「安定収入」を求めています。

ドルコスト平均法で毎月決まった額を投資してくれる人が増えれば増えるほど彼らは喜びます。

それが彼らのサブスクリプション(=手数料)になるからです。

 

彼らが手にするそのキャッシュは現実のお金です。

でも含み益は現実のお金ではありません。

 

株式投資における「現実のお金」とは、、

 

・インカムゲイン(配当金、分配金など)

・キャピタルゲイン(売却益)

 

これだけです。

僕は現実のお金がほしい。

含み益がどんなに増えてもちっとも嬉しくありません。

 

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』にもこんなセリフが出てきます。

 

 

含み益は“妖精の粉”みたいなものだ

それは実際には存在していない

元素記号にも載らない

 

連中は「自分は金持ちになった」と思い込む

“紙の上”だけで・・

 

でも俺たちには現実のカネが入ってくる

“手数料”という名のな!

だから絶対に彼らを観覧車から降ろすなよ

 

 

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