サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

脱・格差社会へ! 中間層を没落させてはいけないと僕が警鐘を鳴らしつづける理由

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今回のショックで大暴落したけれど、アベ政権になってから株価が上昇したことは事実です。

 

日銀やGPIFが買い支えたりしてかなりやり方としては「?」と思わざるを得ない部分もあるけど、それでもリーマンショック〜東日本大震災の頃のような株価ではなくなったことだけは確かです。

あのとき、日経平均は7,000円台まで暴落しましたからね。

 

でも、いくら株価が上昇したとしてもその恩恵を受けたのはごく一部の人たちだけだった。

一般庶民はその恩恵をほとんど受けなかったと言ってもいいでしょう。

いや、それどころか、むしろ普通の人は可処分所得がどんどん減って、さらに貧しくなっていきました。

 

年金や医療などの社会保険料の増加、控除の廃止、食料品価格の高騰、そして何と言っても消費税の増税、etc・・・

それやこれやが国民の家計を苦しめているのは事実です。

 

今回のショックが起きる前まで政府は「景気はゆるやかに回復している」という繰り返し述べてきました。

でも、アベ政権がはじまってから景気が回復していると実感している国民はほとんどいなかったはずです。

 

僕はこの『実感なき景気回復』を『実感ある景気回復』にしなければいけないとずっと思ってきました。

そのためには中間層たちを手厚く保護してあげなきゃいけません。

 

 

格差社会で恩恵を受けるのは誰か?

格差社会は結局、「上」に恩恵をもたらしただけでした。

そして、カネ持ち連中はいくら待っても最後の最後までトリクル・ダウンなんかしませんでした。

 

今、この国に求められているのはボトム・アップです。

このグローバル化の流れのなかで「下」にこぼれ落ちた人たちをもう一度「真ん中」へ押し戻してあげなければいけません。

それがこの国の活力を生み出し、本当の意味での景気回復につながる秘策だと僕は思っています。

 

マイノリティや社会的弱者に対して手を差し伸べることは非常に重要なことだと思います。

ただ日本の完全失業率はアベノミクス以降、たしかに改善しています。

先進各国に比べても極めて低いのは事実です。

 

有効求人倍率も上がってきており、人手不足が問題になるほどの状態になっているのはご存知のとおり。

普通であればこんなに失業率が低くて、こんなに求人があったら、国民一人ひとりが「景気がいい」という実感してもいいはずです。

ところがその実感がないのはなぜでしょう?

 

『失業率が低くなれば必然的にみんながハッピーになり、景気も良くなる』というむかしながらの経済学の論理はもう通用しなくなってきたということです。

失業率が改善したのは何も日本だけではありません。

アメリカでも失業率も今回のショックが起きる前はずいぶん回復していたんです。

それなのにアメリカの多くの国民も「景気がいい」とは実感していなかったそうです。

 

でもアメリカのダウ平均株価も日本の日経平均株価と同じように右肩上がりで上昇しつづけていました。

いったい何が起こっているのでしょう? 

何か今までとは違うことが起こってることだけは確かです。

 

中間層の解体が進んでいる

失業率を改善させるために日本もアメリカもいろいろな政策を発表してきました。

その結果、失業率は確かに改善しました。

でも、その雇用問題の改善が必ずしも人々を幸福にはしませんでした。

 

これがグローバル化社会の最大の特徴です。

20世紀型産業時代はそうではありませんでした。

 

雇用問題の解決は人々の幸福と直結していました。

お父ちゃんが職にありつければそれだけで何とか食ってゆくことができました。

もちろん大金持ちにはなれないかもしれませんが、それでもどうにかこうにか家族を養うことはできました。

 

彼らは『中流』とか『中間層』と呼ばれました。

彼らは結婚をし、子供をつくり、家を買いました。

車を買い、電化製品を買いそろえ、ときどき家族で外食をし、旅行に行きました。

 

そうやって日本は経済をまわしていました。

「いったん雇用されたら真面目に働いてさえいれば一生食いっぱぐれることがない」

その安心感があるため彼らは安心してお金を使うことができました。

 

当時は「リストラ」という言葉もありませんでした。

リストラを断行する経営者がもてはやされる時代がやってくるなんて考えもしない時代でした。

 

雇用と景気がリンクしていた幸福な時代でした。

彼ら中間層が日本経済を支えていました。

彼らは生産者であるのと同時に消費者でもありました。

 

その圧倒的多数の中流の人たちが今、不安に苛まれています。

 

「リストラ」という言葉におびえています。

「果たして自分が勤めている会社が30年後も存続しているんだろうか」という恐怖におびえています。

 

彼らは将来に対して希望を持てなくなっています・・

僕はこれこそが日本がいつまで経ってもデフレから脱却できないいちばんの理由だと思っています。

 

中間層の人たちが不安を抱えたままでいたら安心してお金なんて使えるわけがありません。

だから彼らは今、せっせと貯蓄に励んでいます。

老後の不安を解消してくれる唯一のものが預金通帳の残高というわけなんです。

 

これじゃ、日本経済が良くなるはずがありません。

銀行に眠ってるおカネがいくら増えたって経済なんて良くなりませんからね。

 

 

中間層が安心してお金を使えるようにしなければならない

彼らは決して低所得者層ではありません。

決してお金持ちではないかもしれないけれど、それなりの年収も得ています。

そして、もちろん会社をクビにもなっていません。

 

それでも彼らは不安を抱えています。

そして、お金を使おうとせず、せっせと貯蓄にはげんでいます。

 

改めて言うまでもないけど、お金を使わなければ経済はまわっていきません。

誰も買い物をしない状態で景気が良くなるはずがありません。

 

失業率が改善したからといってそれが景気の上昇には繋がらないのは人々がお金を使わなくなったからです。

中間層と呼ばれる人たちが消費をせずに貯金ばっかりするようになったからです。

 

最近は『年越し派遣村』という話もめっきり聞かなくなりました

景気が回復しないのは失業率が高いせいではないのです。

中間層が没落したせいなのです!

そして中間層が没落したいちばんの原因は格差社会です。

 

金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になる・・・

 

アベ政権とか、アベノミクスとは何だったのか?

それは大企業や富裕層のための政権であり、政策でした。

いわば『新自由主義』です。

 

彼らは法人税を減税し、消費税を増税しました。

そのほかにも企業や金持ちにとって有利な政策をいっぱい用意しました。

そして、それと同時に中間層にとって不利な政権もいっぱい用意しました。

その結果、多くの国民のマインドはすっかり冷めこんでしまいました。

 

国民は80年代の頃のようにスキーに行ったり飲みに行ったりすることもなくなり、せっせと貯金にはげむ毎日をおくるようになりました。

夢中になるのはゲームやSNS・・・

そのゲームにかかる料金やスマホにかかる料金も結構な金額になります。

 

それらのおカネはみんなスーツを着たおじさんのポケットに入ることになるのです・・・

これは非常にマズイ傾向だと僕は思ています。

 

景気を良くするためには人々にお金を使ってもらわなくちゃいけません。

いちばん効果的なのはいちばん数の多い中間層にお金を使ってもらうことです。

 

日本にもう一度『中流』をつくるんです。

分厚い『中間層』を復活させるんです。

 

 

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