サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。趣味で詩も書いてます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

日本における再分配政策が経済成長とリンクしていない摩訶不思議さについて考えてみた。

f:id:orange345:20200303100949j:plain

 

海外ではロビンフットの話があります。

日本にもねずみ小僧の話があります。

 

いつの世も人々は「金持ちから富を奪って、それを貧乏な人に分け与える」という話が大好きです。

それを簡単な言葉でいえば、「再分配」という言葉になると思います。

 

立憲民主党はよく「再分配、再分配」って言ってますよね。

僕は基本的にはこの考え方に賛成です。

僕はいつも弱者の側につきたいと思っています。

 

村上春樹さんは「高くそびえる堅い壁と卵があったら、僕は卵の側につく」というあまりにも有名な言葉を残しましたが、僕もまったく同じ立場です。

 

僕は弱く、傷つき、虐げられている人の側に立ち、彼らを助け、彼らと共に助けたいと思っています。

そういった意味では投資からの「アガリ」でメシを食ってる人間の中ではかなり僕は異質だと思います。

 

だいたい専業の投資家というのは新自由主義者が多いのです。

だからホリエモンとか竹中平蔵とかみたいな弱肉強食・優勝劣敗論をとらえる人が多いのです。

「弱く、破れ去った人のことなんかどうでもいい」という立場をとる人がほとんどです。

 

だから僕はTwitterの投資垢の人たちから嫌われてます。

まあ、僕も嫌ってますからいいんですけどね。笑

 

日本において再分配をよく主張する政党という意味では立憲民主党がいますよね。

彼らはよく「再分配、再分配」といいます。

それは考え方としてはロビンフットであり、ねずみ小僧です。

金持ちから富を奪い、それを弱者に分け与えるんだという考え方です。

 

ただ僕はいつも疑問に思うのが日本の再分配を口にするリベラルの方々がなぜかいつも「経済成長」を嫌う傾向があるところです。

要するにパイは大きくしなくてもいいから、あるものの中でこっちからこっちへ富を移転させよう!

そんなことばかり言っていますよね。

 

僕はこれが納得できないのです。

僕もリベラルな人間です。

再分配もいいと思います。

だけど僕は「どうしてパイをそのままにするの?」「もっとパイを多くしたっていいんじゃないの?」と思っています。

 

たとえば今、アメリカの大統領選挙で民主党の代表になりそうなバーニー・サンダース。

あの人なんか典型的な「弱者の味方」ですよね。

だけど彼の経済ブレインにはケルトン教授をはじめとするMMTを推奨している人たちがズラーっと並んでいます。

 

MMTは「パイをそのままにする」という考え方ではないですよね。

むしろ逆です。

累積債務を増やしてもいいから(たとえ増やしたとしても財政破綻しないから)、どんどん政府支出をして、そのお金で弱者を救おう!という考え方です。

 

日本でこの考え方を推進しているのはれいわ新選組の山本太郎だけです。

僕はこれこそが正しい経済政策であり、遅かれ早かれアメリカもヨーロッパも日本も、この考えに以降せざるを得ないと思っています。

 

中国はいち早くこの考えに着目し、どんどん政府支出を増やしています。

彼らが自分たちがやってることがMMTであるという認識はないかもしれませんが、結果的にやってることは実にMMT的です。

だから中国はずっと経済成長をつづけています。

 

「あんなに借金を増やしたら絶対に破綻する」とかエコノミストたちは散々中国を叩いています。

ところがそう言われてから10年近く経った今もチャイナ・パワーを衰えるどころか、ますます強くなっています。

 

おもしろいと思いませんか?

中国は社会主義の国ですよ。

共産主義国家を目指した国ですよ。

それなのにどんどん国民は豊かになっています。

 

国民が豊かになってる理由は中国政府がバンバンお金を国民に還元しているからです。

公共事業もバンバンやっています。

今回のショックのための病院もあっという間に完成させましたよね。

 

カンタンな話なのです。

政府がいっぱいお金をつくって、それを民間に流し込めば、民間は豊かになるのです。

逆に、政府がお金をつくることを渋り、民間に流し込もうとしなければ、民間は貧しくなるのです。

 

だから日本は貧しくなってるじゃないですか!

 

中国の国民はどんどん豊かになってるのに、日本の国民はどんどん貧しくなってます。

それは政府が民間にお金を流そうとしないせいなのです。

 

これを「緊縮財政」といいます。

耳にしたことがある人も多いと思います。

 

アベ政権は「アベノミクス」だなんだと言いつつも緊縮財政をやっているのです。

だから日本はちっとも経済成長していないのです。

だからみなさんはどんどん貧しくなっているのです。

だからいつまで経ってもデフレから脱却できないのです。

 

そんなデフレの時期なのに消費税も増税しましたしね・・・

 

先日発表されたGDPはなんと、−6%でした!

経済成長どころかマイナス成長しているのです。

まあ、やってることが国民を貧しくさせるようなことばかりなので、「そりゃそうだよな」といったカンジですけどね。笑

 

じゃあ、自民党の対抗軸である野党第一党の立憲民主党が言ってる経済政策が正しいのかと言えば、これも困ったものです。

はっきり言って、アベ政権と同じようなことを言っています。

 

一見すると対立しているように見えて、よくよく分析してみるとまったく一緒のことを言っています。

まず消費税減税に反対の立場です。

それから日本の財政赤字を増やすことにも反対の立場です。

 

要するに、早い話が緊縮財政路線なのです。

 

これで日本が良くなると思いますか?

国民が豊かになると思いますか?

 

アメリカのリベラルの権化であるバーニー・サンダースはアメリカの財政赤字(要するに政府の借金)をバンバン増やそうとしています。

借金を増やしてもいいから国民を豊かにすべきだと主張しています。

日本の立憲民主党とまったく逆ですよね。。

 

枝野さんは山本太郎が主張した消費税減税を「鼻で笑った」と言われています。

どうしてですか?

 

消費税が減税されれば貧しい人は喜びますよ。

消費税は逆進性が高い極めて不公平な税制ですからね。

 

リベラルって貧しい人の味方ではなかったのですか?

どうして立憲民主党は財政赤字が増えることをそんなに嫌がるのですか?

 

政府がお金をつくって、それを民間に流せば、労働者のフトコロは潤いますよ。

みんな豊かになって、外食したり、服を買ったり、旅行に行ったりして景気も良くなりますよ。

当然、経済成長もするでしょう。

 

どうしてそれを嫌がるんですか?

どうして民間が喜ぶことよりも政府が喜ぶことばかりを優先するんですか?

 

分配か、成長か。

この二項対立で物事を考える時代はもうとっくに終わってしまったのです。

 

あの中国でさえ国民を豊かにする方向へ舵を切ったのですよ。

北京の天安門広場にはいまだに「万国の労働者よ、団結せよ!」というでっかい看板が掲げられています。

要するに共産主義をやめたわけではないのです。

 

それなのにどんどん経済発展し、どんどん国民は豊かになっています。

だって共産主義って労働者を幸せにするのが究極の目的ですよね。

中国はそれを忠実にやっているのです。

 

だから国民は豊かになり、以前よりも幸せになっています。

リベラルってそういうものでしょ?

左翼ってそういうものでしょ?

それなのに、どうして日本のリベラルは消費税減税に反対なのでしょう。

どうして政府支出を増やすことに反対なのでしょう。

 

もう「分配か? 成長か?」の時代じゃないのです。

今は分配も、成長もどちらも手にする時代なのです。

 

政府が民間にお金を流せば、それを立派な『分配』になります。

そうやって分配されたお金をつかって、国民が豊かになれば、景気も良くなって、『成長』もします。

一石二鳥ですよね!

 

我が国で今のところその路線を主張しているのはれいわ新選組の山本太郎だけです。

だけど残念ながら我が国ではその考え方はいまひとつ浸透・理解していません。

 

僕は不思議でなりません。

 

消費税を減税(山本太郎は廃止を訴えています)しようと訴えている政党よりも、消費税を増税(あるいは維持)しようと訴えてる政党が支持されているのです。

可処分所得が増えてより豊かになるような政策を訴えている政党よりも、可処分所得が減ってより貧しくなるよう政策を訴えている政党の方が支持されているのです。

 

このパラドックスを僕たちはどう捉えたらいいのでしょうか??