サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。趣味で詩も書いてます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

ロスジェネ世代と団塊の世代の格差について思うこと。

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こんなツイートをしました。

 

 

僕は最近『小さくまとまった人間』が増えていることがすごく気になっています。

コスパを気にする人間、ポジション取りのことしか考えない人間がとても増えています。

 

それは若者だけに限った話ではありません。

この20年間にわたるデフレの影響によってそういう人間にならざるを得ない状況が生まれてしまったのだと思っています。

ちっちゃい人間が増えた背景にはそういう日本経済の衰退が横たわっています。

 

多くの人がいちばん気にするのは何と言っても『雇用』でしょう。

やっぱり働いてお給料をもらうということ。

それは生活の根幹に関わる問題です。

 

その生活の根幹に関わる問題がグラグラと揺らいでいる状況ではいくらこちらが「不安になるな」「もっと堂々としてろ」と言っても無理な話なのかもしれません。

誰だって職を失う恐怖が目の前にあったら萎縮してしまいます。

 

もう矢沢永吉のような『ビッグになってやる』とか『何かをつかんでやる』といったようなハングリー精神は鳴りをひそめるのも無理はありません。

その代わりに台頭してきたのが「コスパ重視」とか「なるべくいいポジションを…」といった考え方です。

 

僕はこの傾向は小泉内閣の頃からずっと続いてきたことだと思っています。

その後の民主党政権のときもずっとそうだったし、その後の第二次アベ政権もそうでした。

 

ひと言で言えばそれは『緊縮財政』ということになるでしょう。

 

そうなのです。

日本はこの20年間ずっと緊縮財政をやってきたのです。

そのおかげでマクロもミクロもどっちも衰退し、シュリンクしてしまいました。

日本経済全体も、国民一人ひとりも、すっかりデフレ・マインドになってしまいました。

 

でも、そうなるのも当たり前です。

緊縮路線を敷いてるわけですから、デフレになっても仕方ありません。

ここから脱するためにはこれまでの緊縮路線をやめなければなりません。

要するに、反緊縮です!

 

だけど反緊縮はなかなか国民の評価を得ていません。

僕は反緊縮こそが正しい路線だと思っているのですが、山本太郎をはじめとするれいわ新選組の支持率は今ひとつ伸びていません。。

 

僕の父親・母親はモロに団塊の世代だけど、彼らはよく「俺たちが子供の頃は貧しかった」みたいなことを言います。

だけど、僕はいまの子供たちや若い世代の方がよっぽど気の毒だと思います。

 

団塊の世代の人たちは確かに子供の頃、貧しかったかもしれないけど、全体が貧しかった。

隣近所も、同級生も、みんな貧しかった。

だからそれほど惨めな気持ちにならずに済んだし、『階層』とかを意識する必要もなかった。

 

だけど、いまは違います。

僕はいまの方が日本の階層化(もっと言えば階級化)は進んでいると思っています。

それだからなおさらツライ・・・

余計にコタエル・・・

 

「みんなどん底からスタートした」という認識を持っている団塊の世代とは明らかに感覚が違います。

あの頃はみんなで『上を向いて歩こう』でゆくことができた。

 

だけど、いまはそういう時代じゃない。

いまは夢を見づらい時代です。

それが社会の閉塞感を生んでいます。

その社会の「どん詰まり感」が子供たちにも悪影響を及ぼしています。

 

僕は自殺者の数自体は減っているのに若者の自殺だけが増えている現状や、子供のいじめ問題などの根っこにあるのはこの『社会の閉塞感』だと思っています。

要するに夢がない社会になってきているのです。

 

子供たちや若者たちだけでなく、40代の「ロスジェネ世代」と呼ばれる人たちも希望を失っています。

彼らは(…というか僕もその世代なのですが)ちょうど小泉・竹中政権が行った「構造改革」の影響をモロに受けています。

 

きちんとした会社に就職できた勝ち組をいましたが、そのいっぽうで非正規雇用にならざるを得なかった人たちもたくさんいます。

彼らの絶望感は相当なものだと僕は思います。

 

いまは売り手市場になって就職率もかなり改善されました。

ところがロスジェネ世代の頃はそうではなかったのです。

そして、彼らはついに政府から救いの手を差し伸べられることなく「中年」と呼ばれる年齢になってしまいました。

 

政府も今頃になって「ロスジェネ世代への手当てを」なんてことを言い出しはじめましたが、「もう遅ぇよ!」というのが彼らの本音だと思います。

 

「失われた20年」と呼ばれるこのデフレ不況。

ロスジェネ世代はそのデフレ不況の悪影響をモロに受けて育った世代なのです。

そのルサンチマンは相当なものだと僕は思っています。

 

世間を騒がす事件の犯人の多くがロスジェネ世代(とりわけ男性)であることは偶然ではないと思います。

そこには因果関係があるのです。

 

元気なのは団塊の世代だけです。

彼らはピンピンしています。

そしてバブルを謳歌し、年金もたっぷりもらい、スポーツジムのマシーンや図書館の新聞を独占し、老後を満喫しています。

 

彼らは日本の経済成長を目の当たりにしています。

彼らが学生時代に大暴れできたのも日本の繁栄があったおかげです。

『右肩上がりのエネルギー』がそこにあったから、彼らも機動隊に石を投げる元気があったのです。

 

彼らは「今の学生はデモにも参加しない」と言って怒ります。

「冗談じゃねぇや」と僕は思う。

『デモに行くだけの元気を分けてくれよ』『大暴れしても大丈夫だという経済的な安心感をくれよ』と僕は思う。