サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。趣味で詩も書いてます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

“願望”に投資するな! キャピタルゲイン(値上がり益)を重視した投資スタイルは苦悩することが多いのはなぜか?

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投資に興味がある人で「長期投資」という言葉にグッと来るタイプの人こそ不動産投資が向いているんだけど、なぜか長期投資が好きな人のあいだでは不動産投資は人気がない・・・・

 

どういうわけか、安定志向・長期志向の人は不動産投資が大嫌いです。

キケンだと思われてるみたい。

不動産投資は世界の経済情勢の影響を受けにくく、資産が一気に半分になったり目減りしたりすることもほとんどないのに・・・

 

不動産投資は資産が一気に変動しない代わりに、株価の変動しだいで『一気に大儲け!』というような一攫千金もありません。

インカムゲインをもらいながらゆっくりのんびり資産を形成してゆくスタイルです。

 

いい物件なら30年・40年・50年間、安定的に家賃が得られます。

建物はたしかに古くなってゆくけれど、きちんとメンテナンスをしていって騙し騙しやっていれば長期間にわたってキャッシュフローを得続けることは可能です。

 

こういうのを長期投資というのではないでしょうか?

 

僕が考える『本当の長期投資』とは? 

株式市場が上げ相場になってきた頃から急に『長期投資』という言葉を耳にするようになってきました。 

でも、老後を迎える頃が市場の暴落期にぶつかったら・・・・と考えたことはありますか?

 

本当に長期投資はリスクを平均化することができるのだろうか? 

本当に幾度の暴落期による資産の目減りに耐えられるだろうか? 

本当に我慢の果てに複利のパワー(よく本に出てくる)によって定年する頃に資産が膨らんでいるのだろうか?

 

その20年30年のあいだに幾度も利確のチャンスはあったのにずっと利確しないでいるというのは本当に理に適った選択なのか?

 

僕は不動産投資こそが『長期投資』だと思っています。

いい物件だったらそれこそ20年30年保有し続けるので、まさに長期に渡る投資です。

 

しかもその間、家賃収入というインカムゲインが得られます。

わざわざ売却したりする手間や労力もいりません。

貯まったお金を再投資にまわせば、それこそ『複利のパワー』も得られます。

 

それなのに、長期投資が好きな人ほど不動産投資が嫌いです。

おもしろいですよね。

 

僕が師と仰ぐプロの大家さんがいまして、その人はバフェットのように物件を長期保有するやり方を好んでいます。 

僕はその人になぜ市場が高騰している時でも物件を売却しないのかについて訊ねたことがありました。

そのときにその人に言われた言葉が頭にこびりついています。

 

 

儲かってるのになんで手放す必要がある?

 

このまま黙っていれば家賃が入ってくるっていうのに何で売らなきゃいけないの?

 

今のままにしておけば資産は手放さなくてもいいわ、家賃は入ってくるわでダブルおいしいでしょうが!

 

 

確かにその通りだと思いました!

 

うちの物件にプラザ合意の頃(1985年!)に建てられた古いアパートがあります。

もう30年以上経過しています。

チェッカーズとか、トシちゃんとかの時代です・・・

 

そんな古い物件なのに入居率はめちゃくちゃ高いです。

不思議ですよね?

 

この間、日本経済にはいろんなことがありました。

バブルとバブル崩壊

平成不況

ITバブル

アジア通貨危機

欧州危機

リーマンショック

いざなみ景気

アベノミクス

etc・・・

 

経済は波のように上がったり下がったりを繰り返してきました。

今もあちこちで「バブルか? バブルじゃないか?」という議論が起きています。

 

重要なことはそんな昭和に建てられた物件がその経済の荒波をずっと生き延びてきたってこと。

そして、その長期間ずっと(以前の所有者もひっくるめて)キャッシュフローを生み出し続けてきたということ。

 

これこそが『長期投資』ではないですか?

 

 

「含み益」は実際の儲けではない

現在、株価は絶好調です。

だから含み益を抱えた個人投資家がすっかり舞い上がってしまっています。

 

非常に危険な状態です・・・

 

だから、いつも言ってるとおり『含み益』ね。

それは含み益ですよ。

僕が実際に手にしてきた「キャッシュ」とは違う。 

実際には存在しない、売却しないと現実のものにならない世にも不思議なもの・・・・ですよ!

 

この『含み益』っていうものがどういうものなのかを知りたければ、レオナルド・ディカプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観るといいです。 

その映画の中でベテランの株ディーラーであるマシュー・マコノヒーが新米の株ディーラーのディカプリオに対してとても重要なことを言ってる場面があります。

 

 

 

含み益は妖精の粉みたいなものだ

実際には存在しない

紙の上だけに存在するものだ

だから絶対に売却させるな!

客が実際に現金を手にした瞬間、それは“現実”になっちまう。

“再投資”だとか何だとかテキトーなことを言って、客をその気にさせるんだ

客を観覧車に乗せ続けろ

絶対に客を観覧車から下ろしたらダメだぞ!

 

 

 

半分冗談みたいなキャラとして描かれているから、「おかしな人が話してるたわごと」のように聞こえるかもしれません。

だけど僕はこれこそが投資の本質をついた言葉だと思っています。

 

そして、これこそが今、多くの人がおちいっている罠だとも・・・

 

政府

証券会社

投信会社

銀行

出版社

テレビ局

広告代理店

そして投資アドバイザーや資産運用の専門家と呼ばれている人たち

etc・・・・

 

こういう人たちが徒党を組んで何も知らずに舞台に上がろうとしている個人投資家たちに『罠』を仕掛けようとしているように思えてなりません。

 

ある人には「天下りのポスト」が

またある人には「手数料」が

はたまたある人には「税金」が

またまたある人には「広告料」が

etc・・・

 

そうやって資本主義という名のゲームは今日も続いているのです。

そこでカモになるのはいつも何も知らずにそのゲームに参加しようとする人たち・・・

 

さあ、みなさんはどう振る舞いますか?

 

つみたてNISAやiDeCoを使って資産運用をすれば老後の2,000万円をつくることができる

 

 

という“幻想”を信じますか? 

信じるか信じないかはあなた次第です!笑

 

さらに映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でマシュー・マコノヒーはこんなことも言っています。

 

 

「含み益」なんて全部バッタもんだ

意味わかるか? 

妖精の粉みたいに存在しないし、どこにも着地しない

元素表にも載らない

だから決して売らせるな

「再投資」だとかなんだとかテキトーなことを言って、お客を観覧車に乗せて続けろ

遊園地は24時間365日無休

何十年何百年観覧車を回すんだ!

そうすれば、こっちにはたっぷり「手数料」が入ってくるってわけさ

ざまー見やがれってんだ

バカヤローめが!笑

 

 

  

やっぱりキャピタルゲインよりもインカムゲインです。

不動産も、株も・・・

 

でも人間ってまわりに流されやすい生きものだからついつい本質を忘れちゃいがち。

実にシンプルな話なのに。

 

まわりの声に惑わされないでいきましょう。

30年後の値上がりを期待するようなものに投資することの危険性を腹の底から認識しましょう。

 

キャピタルゲインを目的に投資する人の多くは負けます。 

それがたとえ短期だろうが長期だろうが・・・

 

今、買って3分後に売って儲けようとしているデイ・トレーダーも、30年後に売って儲けようとしている投資家もどちらも『キャピタルゲインをアテに投資している』という点では同じです。

  

 

キャピタルゲイン目的で投資をすると苦悩することになる

ビジネスの世界は『潮の流れ』を読む力が最も重要です。

東大名誉教授がこう言ったから、MBAを取ったファンドマネージャーがこう言ったからなんてことは一切関係ないのです。 

 

物事を見通す目

洞察力

識別眼

etc・・・

 

経済の見通す目だけで言えば、僕の知ってる80歳のおじいちゃん大家さんの方がその辺の経済評論家よりもよっぽど優れています。

 

ビジネスの世界では傲慢になった方が負けます。

ピークの中にいる時はわからないのです。

経済は生き物です。

循環を繰り返します。

 

 

強気相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく

 

 

という有名な言葉があります。

 

僕はまったくそのとおりだと思います。

ずっと右肩上がりというのはないのです。

でも上り調子の時は何をやってもうまくいくからその潮の流れが見えなくなってしまう・・・

 

いま、多くの個人投資家がそのような状態におちいってるように僕の目には見えます。

これはいつの世も繰り返されてきたことです。

リーマンショック前と酷似しています。

  

 

僕はキャピタルゲインを重視する今、流行りの投資スタイルに警鐘を鳴らしたいと思っています。

それにこれはとても不思議なことなんだけど、インカムゲインを重視して選んだ資産はなぜか売るときにも苦労せずに大きなキャピタルゲインをもたらしてくれるものです。

  

基本的にはずっと持ち続けていればいいのではないでしょうか。

そして、保有してるだけで得られる配当金や株主優待を楽しむのです。

 

それこそ死ぬまで保有していてもいいでしょう。

その株を相続した子供や孫はきっと喜ぶと思いますよ。

 

「タダで資産がもらえた!」「タダで配当金がもらえた!」って・・・

 

とくに株は不動産のように劣化したり腐ったりしません。

だから基本的にはその会社が倒産したり配当やめたりしない限り、ずっと持ち続けていればいい。 

よっぽど値上がりしたら話は別だけど・・・

 

キャピタルゲインを狙おうとするから悩むのです。

キャピタルゲインを狙おうとするから苦しむのです。 

 

 

まとめ 

JTの株を100株買えば年間約15,000の配当がもらえます。

月になおせば約1,200円です。

 

それだけでも相当立派なことだと思います。

 

株式投資に関してときどき配当金や株主優待を楽しんでる人をバカにする論調を目にします。

僕はそれがすごく気になっています。 

 

なかには、「月にたった数千円程度、入ってきたってまったく意味ないじゃん!」と言って笑う人もいます。 

配当金や株主優待といったものはその企業の利益のなかから支払われます。

だから「配当金や株主優待を出すくらいだったら企業が成長することに金を使え!」と言ってる人もいます。

 

そういう人は「Amazonは配当を出していない。開発費にお金をまわしてる。だから今後も株価は上昇してゆくんだ」と言います。 

要するに、インカムゲインよりもキャピタルゲインの方が大事だというわけです。

 

でも僕はいつも疑問に思うのです。

JTから月に1,200円のインカムゲインをもらうことのほうがスゴイことなんじゃないか?って思うんです。

 

「スゴく儲かっている」と言う人に話を訊いてみたことがあります。

そんなに儲かったのなら、さぞかしたくさん税金も払って手残りもスゴかったんだろうなと思って・・・ 

そしたら、何と!

その人は実際には一銭も手にしていないことが判明したのです。

 

その人は『含み益』のことを、「儲かった」「儲かっている」と言っていただけのことだったのです。

1,200円どころか、実際には1円も手にしていない状態だったのです。

 

 

紙の上だけ

データの中だけ

数字だけ

etc・・・

 

それは僕に言わせれば、実際には存在していないお金なのです。

それこそ『妖精の粉』みたいなものです。

ひとたび、株式市場が暴落すれば一瞬にして消えてなくなってしまうようなものです。

 

でもJTからの配当金1,200円は違います。

実際に手にするリアルなものです。

 

 

 

ジョージ・ソロスはこんな言葉を残しています。

 

 

私の実践的スキルを要約せよ、と求められたなら、ただひとこと「サバイバル」と答えるだろう。まず生き残れ。儲けるのはそれからだ

 

 

 

史上最大のボロ儲け

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