サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。趣味で詩も書いてます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

「卵をひとつのカゴに盛るな」には気をつけろ! 分散投資の罠に気づかない人があまりにも多い件について。

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『紙の資産』の中だけでいくら分散したところでそれはリスクをヘッジしたことにはならないですよね。

よくよく考えてほしい。

 

全世界にバランスよくたくさん分散された投資信託を買っても、それは全然リスク・ヘッジになってない。

だって、それはただ単に分散しただけだから。

ただ単に同じ資産の中で「分けた」だけだから。

 

100メートル・ハードルも、やり投げも、砲丸投げも、棒高跳びも、etc・・・みんな『陸上』というひとつ競技スポーツのなかの話。

でも世の中には陸上のほかにもいろんなスポーツがあります。

バスケもあるし、水泳もあるし、野球も、柔道も、サッカーもある、etc・・・

 

もっと言えば、スポーツじゃなくてもいい。

音楽でもいいし、美術でもいい。

 

分散投資をしていても暴落の影響を受ける

投資信託をやってる人は『卵を一つのカゴに盛るな』という言葉が大好きです。

その言葉を信じ、それがアイデンティティーになってしまっています。

そして、多くの投資信託をやってる個人投資家は「自分はたくさんのところに分散投資をしている」「自分は卵を一つのカゴに盛ってない」と思い込んでいます。

 

だけど、ちょっと待って。 

陸上競技のなかでいろんな種目をやっていたとしても、外野から見ると、それ全部、「陸上をやってる人」です。

本当の分散投資って、陸上もやり、水泳もやり、音楽もやり、柔道もやり、おまけに生徒会もやり、etc・・・・ってことではないのでしょうか。

 

ここでおもしろいパラドックスが起こります。

「卵を一つにカゴに盛らないことを信条にして行動している人たちはせっせと卵を一つのカゴに盛っている」というパラドックスです。

 

『卵を一つのカゴに盛るな』という投資格言は別に間違っていないと思ってます。

資産を減らしたくないと思ってる人はなるべく分散投資した方がいいでしょう。

 

でも問題なのは多くの人が思ってる分散投資が実はまったく分散投資になってないということ。

"紙の資産"という『一つのカゴ』に卵を盛っているということに気づいていないということ。

 

自分では違うカゴに卵を盛ってるつもりでいても、実際は一種類の資産しか購入していない・・・・

だから株式市場がひとたび暴落したら一気にその影響を受けることになるのです。

 

そりゃ、そうです。

なぜなら卵を一つのカゴに盛ってるだけなんだから・・・

 

もしも本当に彼らが分散投資をやってリスクをヘッジしているのだとしたら、リーマン・ショックのようなことが起きてもポートフォリオは傷つかなかったはずです。

でも、そうはなかなかった・・・

 

あのとき、多くの個人投資家が大きな損を出しました。

彼らは分散投資をしていたのにもかかわらず、株式市場の暴落の影響を受けたのです。

  

 

世間で言われている分散投資は実は分散投資ではない!? 

そもそもの話、『紙の資産』だけに資金を入れることって分散投資なのかな?

株だろうが、債券だろうが、REITだろうが、FXだろうが、全部『同じ1つの資産(=ペーパー・アセット)』です。 

それは本当に分散投資なんだろうか。

リスクを分散してることになるんだろうか。

 

なかには『米国株にも、日本株にも、先進国にも、新興国にも投資しているから、オレは分散投資をしているんだ』と言う人もいます。

本当にそれって分散投資なんでしょうか。

 

それっておもいっきり集中投資ですよね。

『紙の資産』という一つの資産にお金を集中的に投資していますよね。

 だから、市場が暴落したり、急落したりしたら、それに連動してポートフォリオも毀損する。

全然「ヘッジ」になってない・・・

 

分散投資は何のためにするのか?

暴落が起こってもポートフォリオが傷つかないためですよね。

そういうときのリスク・ヘッジのために分散投資ってやるものですよね。 

 

本当の意味でリスクを分散したかったら、紙の資産にも投資するし、不動産にも投資するし・・・・ってな具合に『さまざまもの』『いろんな資産』に投資しなきゃいけないのではないでしょうか。

それが本当の意味での分散投資なのではないでしょうか。

 

『紙の資産』という一つの資産対象にだけお金を投じるというのは集中投資以外の何ものでもないと僕は思うのです。

 

 

分散投資はお金持ちにとってはアリな投資法 

分散投資はお金持ちにとっては資産を守る有効な手段となり得ます。

だけど、もしもこれからお金を殖やしたい・お金を儲けたいと思っているのなら、「分散投資=大儲けできる」と考えない方がいいと思います。

 

お金持ちは現金(その国の通貨)が目減りすることを知っています。

だから分散投資をして自分の資産を守ろうとします。

 

分散投資はもうすでにお金をたくさん持ってる人にとっては有効なやり方。

でも普通の人がお金持ちと同じような運用手段を用いて分散ばかりしていたら、いつまで経ってもお金は殖えていきません。

 

持っているお金を「守る(損したくない)」のか、「殖やす(リスクを背負っても勝負したい)」のかをじっくり考えてみましょう。

 

若い頃はひと勝負すべきだと僕は思います。

サッカーでも「ここが攻め時だ!」って時がありますよね。

そういう時ってフォワードの選手を投入して点を取りに行きますよね。

 

投資もこれによく似てる。 

どっかで勝負をしかけないと・・・

 

分散投資は点を入れられないようにするときには有効だけど、点を取りに行かなきゃいけないときには有効ではありません。

「点を取りに行かなきゃ負ける」という状況のサッカーの試合でディフェンダーの選手は投入しないですよね。笑 

 

ところがこの分散投資。

今、マネー雑誌や資産運用に関する本でしきりに推奨されてるやり方なのです。

 

本当にそれは驚くべきことだと思います。

そして、分散投資を推奨している側もその情報を受け取る側もどちらも「分散投資は儲かる」「分散投資はリスクをヘッジする」と本気で思い込んでいます。

 

僕はぜひともお訊きしたい。

分散投資は本当にリスクをヘッジしていますか?

それとも、分散投資はただ単にリスクを分散しているだけですか?

____と。

 

「分散」と「ヘッジ」はまったく違うもの

ヘッジと分散はまったく違うものです。

もし本当にリスクをヘッジしているのなら株価が暴落してもその影響を大して受けないはずです。 

だってリスクをヘッジしてるのだから・・・・

 

リスクヘッジって暴落が起きたときに威力を発揮するものですよね。

ところが暴落が起きるたびに多くの個人投資家のポートフォリオは手痛い傷を負います。

 

100種類も、500種類も、3000種類も、etc・・・・しっかり分散したはずなのに。

それなのに、どうしてその分散の効果が効かなかったのでしょうか?

 

結局、何百にも何千にも分散したところで、それはただ単に「分けた」だけでちっとも「ヘッジ」になっていないということです。 

つまり、分散とヘッジは違うということです。

 

それなのに、この2つを混同してしまっている人があまりにも多いのです。 

本当は分散しているだけなのにそれを「ヘッジしている」と勘違いしてしまっている人がたくさんいるということです。

 

本当にリスクをヘッジしているのなら暴落が起こってもビクともしないはずです。

 

分散では暴落に勝てないのです。

「リスクの分散」と「リスクのヘッジ」はまったく違うものだからです。

 

たとえ300に分散したとしても。

たとえ3000に分散したとしても。

分散だけしていればいいわけじゃないのです。

 

分散とは読んで字のごとく『分けて散りばめてる』だけのものだから。 

どんなに細かく刻んだとしても・・・

 

大きなリターンが欲しかったら大きなリスクを背負う必要がある

投資アドバイザーとか、ファイナンシャル・プランナーとか、経済アナリストとよばれている投資のスペシャリストたちはものすごく頭のいい人たちです。 

だから彼らのお金に関するアドバイスだってそんなに的外れなものではないはずです。

 

でも、的外れではないということはそれは別の言い方をすれば『平均的』ということです。

だから普通の個人投資家はそのアドバイスがとても魅力的に見える。

 

分散された投資信託をドルコスト平均法で積み立ててゆく

20年も30年も長期保有しつづける

引退するときに株式市場が上昇していることを期待する

そして、キャピタルゲインを得る

 

 

多くの投資のスペシャリストたちが推奨するこのやり方は普通の投資家にとってはとてもいいアドバイスかもしれません。

でも普通のことをしていたらリターンも普通のままです。

負けないかもしれませんが、勝ちもしません。

 

もちろん普通の投資家というのは僕みたいな投資からのリターンで家族を養っていかなければいけないわけじゃありません。

だからそれでもいいのかもしれません。

『そこそこ』のリターンさえあればそれでOKなのかもしれません。

 

でも、その代わり大きな儲けも期待できない・・・・

 

「それでもいい」という人にとってはこのやり方はとても魅力的に映るはずです。

なんと言っても「分散」されてるし、「長期」で保有するわけだから、なんとなく安全なことをやってるようにも見えます。

引退後に向けたプランとしては完璧なように見えます。

 

だけど、リスクなきところに飛躍なしです。

リスクを積極的に背負いこもうとしない人のところに大きなリターンがもたらされることはありません。

 

もしもみなさんが僕みたいに投資からそれなりに大きなリターンを得たいと考えているのならば、それなりの『リスク』というものを背負わなきゃいけないのです。

 

 

まとめ 

僕は数億円にものぼる多額のお金を銀行から借りました。

要するに借金をしたわけです。

この大きな借金を背負ったことが僕にとっての最大のリスクでした。

 

でも僕はその多額の借金を背負ったおかげで大きなリターンを得ることができたのです。

 

僕が毎月、それなりの家賃収入を得ているのは僕がたくさんの借金をしたからなのです。

思いきって大きなリスクを背負ったからなのです。 

もしも安全第一にリスクを嫌っていたら僕はいまだに暗い顔をしてサラリーマンを続けていたと思います。

 

僕の人生はリスクを背負ったことで好転したのです。

僕は借金をしたことによって救済されたのです。

 

投資のプロたちは「貯蓄をすること」や「借金をしないこと」、そして「分散投資をすること」や「長期保有すること」などを絶対正しいことなんだと信じて疑ってないようです。 

それらのアドバイスは今みたいに株価が高いときはとても魅力的なアドバイスかもしれない。

だけど、ひとたび株式市場が低迷しはじめたとき、とんでもない事態を引き起こすはずです。

 

僕はひとたび世界経済が暗転したとき、この投資法に乗っかった人たちは悪夢を見ることになると思っています。

市場というのは常にサイクルをくりかえすもの。

ずっと夏のままというわけにはいかないのです。

 

いつかは秋になり、やがて冬の季節がやってくる・・・・

今、投資のプロたちがしきりに普通の投資家たちにアドバイスしているこの投資法は、その冬の寒さに耐えられるように設計されてません。

 

不思議なことに極寒の冬がやって来たら分散の効果も消えてなくなってしまうのです。

いざ!というときのための分散投資だったはずなのにそのいざ!というときに役に立たないなんて・・・・

 

分散投資はおそらくピンチのときに僕らを守ってくれません。

それは今はピンとこないと思います。

なんと言っても今は常夏の気温ですからね。

 

冬来たる(Winter Coming)なんて夢にも思えないでしょう。。。

常夏のハワイのビーチでくつろいでいる人に、もう少しでこのビーチは「極寒のシベリアになるぞ!」って警告してもピンとこないはず

 

そして、猛烈な寒波はそう遠くない未来にやってくると僕は思っています。