サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

もしかして今が買い時!? 僕があの日本屈指の高配当銘柄JTの株を購入した驚きの理由とは?

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2019年12月10日、JT(日本たばこ産業:2914)の株を購入しました。

しかも100株ではなく、200株も購入してしまいました!

購入したときの株価は2,505円でした。

 

そこで今回はなぜ僕はJTの株を購入したのかについてまとめてみました。

 

JTの株を保有するメリット

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配当が魅力 

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JTといえば高配当銘柄として有名ですが、僕が購入した時点の配当利回りは6.15%。

これは日本株のなかではかなり高い方だと言えます。

 

ちなみにこれが現時点(2019年12月)での日本株の配当利回りランキングです。

 

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JTは配当ランキングでは5位に位置していますね。

日本株のなかではかなり高い方だと言えます。

1位のマクセルホールディングス(6810)の19.07%は異常すぎますね。笑

 

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1株当たりの配当金が154円となっていて非常に高いです。

1株154円ということは100株購入すると年間15,400円の配当がもらえるということです。

月になおすと1,283円。

うちは200株購入しましたので30,800円の配当がもらえることになります。

月になおすと2,566円になりますのでかなり嬉しいですよね。

 

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配当性向は74.6%を予定しており、これはかなり高いと言えます。

配当性向というのは1株あたりの利益に対して配当をどれくらい出しているかという割合のことです。

 

あまり配当性向が高いと、「これ以上配当を増やす余力がない」という話になってきます。

一般的には「40%以下の配当性向であれば高すぎではない」と言われています。

 

そういった意味でいうとJTの配当性向は70%を超えているので、かなり高めだといえます。

ここはちょっと気になるところです。

 

でもJTの場合はちょっと『特殊な会社』という印象を僕は持っています。

もともと国営企業だったし、大株主も財務省だし、取り扱ってる商品も「たばこ」という特殊な商品を取り扱っています。

だから普通の会社の配当性向をJTに当てはめて考えるのはちょっと違うような気がします。

 

普通の会社だったら配当性向が70%を超えてくると「いくらなんでも高すぎるのではないか」という話になってくると思うのですが、JTに限っていえばそんなことないような気がするのです。

 

僕はJTは業績が良ければ配当性向100%近くになるまで増配しつづけるような気がします。

 

逆に配当性向が低すぎる会社というのは「株主還元する気がないのだな」と思われてしまいます。

投資家にそのように思わてしまった銘柄というのは株を購入しようという人も少なくなります。

そうすると結果的に株価もそれほど上がらなくなり、インカムゲインはおろか、キャピタルゲインも得られなくなってしまう恐れがあります。

 

個人的にはやはり配当性向は40%ぐらい出してくれるような銘柄を選びたいと思っています。

そういった意味では僕が購入しているブリヂストンなんかは配当性向が40%となっていますので理想的です。

持ち続けていればまだまだ配当を増配してくれそうな気がします。

 

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連続増配年数も15年も続けています。

日本株で10年以上連続増配を続けている企業は少ないのですが、JTはそんな数少ない銘柄のうちのひとつです。

 

日本の連続増配銘柄として有名なのは何と言っても花王(4452)で、あちらはなんと30期連続増配を続けています。

 

ただ花王の場合は1株あたりの配当金が130円でJTの方が高くなっています。

そして花王の現時点(2019年12月)での株価は8,928円なので、配当利回り1.46%とJTに比べるとかなり低い利回りになっています。

 

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このようにJTは経営計画のなかでも株主還元を大切にしていることを明確に打ち出しています。

この中でも「1株当たり配当金の安定的/継続的な成長」をうたっていますし、自己株式取得もタイミングをみて実施を検討したい意向を示しています。

もしかすると自社株買いによって株価が上がる可能性もありますね。

 

なお、JTの配当金の基準日は6月30日および12月31日の年2回となっています。

 

  

業績が良い

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JTはキャッシュフローもまわっています。

これだけキャッシュフローが良ければそう簡単には減配はしないと思います。

株価はなんだかんだ言って業績しだいなところがあります。

ですから業績がいい会社の株価はタイムラグがあっても結構な割合で戻ってくるものです。

 

JTの株価はずっと下降トレンドです。

これが業績不振による下落なら話は別ですが、JTの場合はそういうわけではないので持ち続けていればいずれ株価も持ち直すのではないかと判断しました。

 

営業利益率が高い

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売上高に締める利益率の割合が高い企業ほど高収益な事業を展開している企業だという判断になります。

JTの営業利益率は36.1%とかなり高いです。

 

営業利益率の目安は4%と言われており、10%以上で優良企業だと言われています。

そう考えると、この36.1%という数字が相当高いことがわかると思います。

 

営業利益率が高いということはそれだけ「儲かる事業」をやってるということです。

この収益力の高さはやっぱり銘柄選びをするうえで重要になってきます。

どんなに売上高が高くてもやっぱり儲からない(=利益率の低い)事業をやってるような銘柄は避けた方がいいと言えます。

 

JTがどうしてこんなに配当金を出すのか。

それはそれだけ利益率に自信があるからです。

 

配当金というのはその企業の純利益の中から株主に還元されるものです。

純利益が毎年確保されてないと配当を出すこともできません。

 

そういった意味では僕のようなインカムゲインを目的に株式投資をやってるような人は日本株の中でも極めて配当性向の高いJTの株は外せない銘柄になるでしょう。

 

 

自己資本比率が高い

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自己資本比率の方もJTの場合は48%とかなり高くなっています。

この自己資本比率は30%以上が普通で、40%以上が優良企業と言われていますので、JTは営業利益率に引き続き自己資本比率のところもクリアしていることになります。

 

自己資本比率が高いということはそれだけ貯金があり、潤沢な資本を持っているということです。 

つまり、JTという企業は儲かる事業をやっていて、貯金もいっぱい持っている超優良企業だということです。

 

「ストック・ビジネス」である

最近では「サブスクリプション」という言葉が流行っていますが、一度契約してしまえば継続的に収入があるようなものをストック・ビジネスと言います。

 

ドコモやau、ソフトバンクなんかの携帯電話会社がそれに当たりますし、最近ではNetflixやアマゾン・プライムのようなものも一度継続してしまえば定期的に収入が上がるものとして有名です。

 

JTはたばこを販売している会社です。

サブスクリプション・モデルのような契約をするわけではないのですが、それでも一度たばこ依存になってしまった人は継続的にたばこを購入し続けます。

そういう「やめられない・止まらない」というカッパえびせん状態のものを市場に提供している会社は強いといえます。

お酒なんかもその代表例でしょうね。

 

たばこは世の中の嫌われ者の代表のような存在ですが、銘柄を選ぶ際にそういう「やめられない・止まらない」というような商品を世に送り出している企業というのはやっぱり重要です。

それだけ売上が定期的に確保されるということでもあるからです。

 

やっぱり銘柄選びをするときは売上が安定している企業を選ぶべきです。

売上に波があるような企業は選ぶべきではありません。

 

PERが低い

僕が購入したときのJTのPERは13.04倍でした。

一般的には目安は『15倍』と言われていますので、それを下回っているので現在のJTの株価は割安の状態であると言えると思いました。

 

PERというのはその銘柄がどれくらい投資家から人気があるかを見るひとつの指標です。

PERが低ければ低いほど株価が低いということで割安ということになるのですが、裏を返せば「投資家からの注目度が低い=あまり人気がない」と思われてるということでもあるので注意したいところです。

 

10倍を下回るようなPERの銘柄は僕はあまりオススメしません。

やはり10〜20倍がいいところじゃないでしょうか。。

そういった意味ではJTの13倍というPERは理想的だったといえます。

 

ちなみに僕が保有している他の銘柄のPERは次のようになっています。

 

 

・JT 13.04倍

・ブリヂストン 10.26倍

・オリックス 7.93倍

・ヤマダ電機 18.65倍

・KDDI 11.45倍

 

 

PBRが低い

僕が購入したときのJTのPBRは1.68倍でした

一般的には目安は『1倍』と言われていますので、JTは若干オーバーしていますね。

しかし、市場全体が堅調なときにPBRが1倍を下回っているということは何かしらの問題を抱えていることが多いと言われていますので、1倍〜2倍くらいがちょうどいいと僕は思っています。

 

ちなみに僕が保有している銘柄のPBRは次のようになっています。

 

 

・JT 1.68倍

・ブリヂストン 1.28倍

・オリックス 0.81倍

・ヤマダ電機 0.79倍

・KDDI 1.63倍

 

 

ROEが高い

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JTのROEは14.3%となっていますのでまずまず高いと言えます。

平均は8%と言われており、銘柄選びの際には「10%がひとつの目安になる」と言われています。

そういった意味ではJTのROE14%は立派な数字と言えるでしょう。 

 

ROEとは自己資本利益率のことで、企業が自己資本を効率的に運用して利益を出しているかどうかをみるときに役立つ指標となっています。

 

ROEが高い会社というのはそれだけ株主から集めたお金を効率よく事業に生かし、利益を上げることができている会社ということになります。

逆にROEが低い会社というのは経営効率が悪い会社という意味になり、そういう会社には投資家はお金を投資したがらなくなります。

 

投資家からお金が集まらなければそれだけ株価も下がってゆくということになりますので、ROEが高い銘柄を選ぶことが大切になります。

 

ちなみに僕が保有している銘柄のROEは次のようになっています。

 

 

・JT 14.30%

・ブリヂストン 12.36%

・オリックス 11.21%

・ヤマダ電機 2.50%

・KDDI 15.52%

 

 

ROAが高い

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JTのROAは10%を超えています。

ROAの平均は3%と言われていますので、JTの10%は立派な数字と言えるでしょう。

ROAが10%以上の銘柄が理想です。

 

ROAとは総資産利益率のことで、その会社の収益性を見る指標のひとつです。

これはその会社が総資産をうまく使用して利益を生み出しているかどうかが分かります。

 

ただし、自己資本がなく、借金を多額に抱えていても、効率の良く利益を出してさえいればROAは高くなります。

有利子負債が多い会社かどうかをしっかり見ておく必要があります。

 

一般的には5%を超えていれば優良企業であると言われています。

「ROEよりもこちらのROAの方が重要」と最近は言われています。

僕、個人としては最低でもこのROAが5%以上ある銘柄を選びたいと思っています。

 

ちなみに僕が保有している銘柄のROAは次のようになっています。

 

 

・JT 7.22%

・ブリヂストン 7.46%

・オリックス 2.83%

・ヤマダ電機 1.25%

・KDDI 8.88%

 

 

株主優待が魅力

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JTは配当利回りも高いし、なおかつ株主優待も出すということでダブルでおいしい銘柄となっています。

それまでは年に2回株主優待を実施していましたが2019年からは12月31日基準日の株主を対象に年1回になりました。

 

JTの株主優待を受けるためには株を1単元(100株)以上を1年以上継続保有していることが条件となりました。

 

 

100株以上:2,500円相当

200株以上:4,500円相当

1,000株以上:7,000円相当

2,000株以上:13,500円相当

 

 

この優待の利回りは1.4%。

株式数に応じてJTの商品(カップ麺、レトルト食品など)がもらえることになっています。

100株保有で15,400円の配当金がもらえるので、これに株主優待の2,500円を含めると合計で年間17,900円になります。

 

この17,900円というのは利回りに換算すると7.4%ということになり、非常に高い利回りになっています。

僕の場合は200株を保有しているので30,800円の配当金+4,500円分の株主優待ということになり、合計で年間35,300円もらえることになっています。

 

参照:https://www.jti.co.jp/investors/stock/privilege/index.html

 

独占力がある

JTはさまざまな問題を抱えている銘柄であることは事実です。

しかしながら、JTには『独占力』があるという最強の強みがあります。

 

独占力というのは「もしもこの会社が倒れてしまったら世の中が混乱におちいる」というようなもの強力な商品を世の中に提供しているような企業です。

JTは何と言ってもたばこというものを販売しています。

 

たばこに対する風当たりは確かに強くなってきましたし、年々たばこを吸う人の数も減少しています。

しかし、それでもある一定数の割合であっても喫煙者はいます。

そして、その人たちにとってたばこはなくてはならないものです。

 

そのたばこを提供しているJTという会社は喫煙者にとってはなくてはならないものを提供してくれる会社ということになるのです。

こういう強力な商品を持ってるような企業は強いです。

 

また他にライバルがおらず、市場を独占できるという点も強みになります。

コンビニに行けばレジの後ろにずらーっとたばこが並んでいますよね。

どこのコンビニでも同じような光景です。

それだけたばこを買う人がいるということなのです。

 

JTは海外にも力を入れていて、たばこというジャンルで大きなシェアを占めています。

こういう強力な武器を持っている企業というのは銘柄選びをする際に大きなポイントのひとつとなるでしょう。

 

売上2兆円をキープし続けている

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銘柄選びをするときに過去にさかのぼって売上にバラツキがないかをチェックすることは重要です。

 

売上にバラツキがあるということは安定していないということです。

常にテコ入れが必要なビジネスをしているということであり、それは経営という視点に立ったときは常にむずかしい判断を迫られているということでもあります。

 

本当に世の中の人に受け入れられ、価値を提供し、強いブランド力を持っている企業であるならば売上にバラツキが出るなんてことは起こり得ません。

常に安定した売上をキープできるはずです。

 

バフェットなんかもそのような例年安定した売上を叩き出す銘柄ばかりを購入していますよね。

 

そういった意味ではJTの売上は安定しています。

しかも常に2兆円という大きな売上を維持し続けています。

ここは評価していいポイントだと思います。

 

大株主が財務大臣

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これは有名な話なのですが、JTの大株主は財務大臣となっています。

しかもその割合は33.35%!

 

要するに30%以上の株を政府および地方公共団団体が保有していることになるのです。

これは心強いです。

 

財務省がJTの大株主になっている理由は元々、国有企業だったからというのがいちばん大きな理由でしょうが、「JTからの配当金が貴重な収入源になってるから」というのも大きいと思います。

財務省がJTから受け取っている配当金は1年間に1,000億円以上と言われています。

 

何と言ってもタバコにはたくさんの税金が課せられています。

タバコがたくさん売れればそれだけ財務省のもとにはたくさんの税金が入ってきます。

なおかつJTの業績が良くなれば配当金も入ってきます。

ですから、よっぽどのことがない限り、株を売却したりしないと思われます。

 

ちなみに財務省が株主として名を連ねてる企業にはJTのほかにはNTTなどがあります。

JTもNTTも元々は国有企業でしたからね。 

 

 

JTの株を保有するデメリット

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株価が下落し続けている

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業績はいいにもかかわらずJTの株価は下がり続けています。

JTの株はずっと下降トレンドを描いています。

 

その要因としては訴訟のリスクであったり、ESG売りであったり、喫煙者の数の減少であったりとかいろいろあります。

その中でもJTが積極的なM&Aを行ってきたことが原因として挙げられます。

 

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出典:https://masouken.com/JT%E3%81%AEM&A%E3%81%AE%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%A8%E5%A4%B1%E6%95%97

 

 

こういった買収を繰り返してきたことによっていわゆる「のれん代」がかさみ、その額はおよそ2兆円を超えていると言われています。

このことがJT株が売られる要因となっています。

 

僕は下降トレンドを描いてる銘柄には基本的には手を出さない主義なのですが、JTの場合は株価の下落によって配当利回りがかなり魅力的になりました。

 

JTはIFRS(国際会計基準)を採用している会社です。

日本国内であれば「のれん」にかかるお金を定期償却しなければならないのですが、JTはIFRSなのでのれん代が引かれていません。

ですから「利益が多く見えるだけ」と指摘する声もたくさんあります。 

 

またIFRSの場合、その「のれん」の実績によって損失を計上しなければならないルールになっていますので、もしも買収した海外の企業の業績が芳しくない場合はJTも特別損失を計上しなければなりません。

 

この辺りの「のれん代」の存在がJT株が売られるひとつの要因になっています。

 

ただ僕はさすがにここまで下がると配当目当てに買いに走る個人投資家もたくさんいるのではないかと考えました。

NISAなどを利用してJTを買いに走る人が増えれば下落トレンドも落ち着くのではないかと思っています。

 

配当性向が高すぎる

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JTの2019年度の配当性向は74.6%となっており、一部の人からは「これは高すぎるのではないか」と言われています。

配当はその会社の利益の中から株主に還元されるものなのですが、もしも配当を出さなければそのお金は会社の内部留保となり、設備投資や研究開発費に充てることができました。

 

ところがそのお金を外に吐き出してしまうと、そういった部分にまわすお金が少なくなってしまいます。

配当性向の平均は30〜40%と言われていますので、この74.6%というのは高すぎるという声が出るのも無理もありません。

 

配当性向が高くなりすぎた銘柄というのは今後、増配する余力が少なくなると言われており、その辺りがJT株の懸念材料となっています。

ですから、これ以上の増配はもしかしたら厳しいのかもしれませんが、もともとが1株あたりの配当金が154円と高い銘柄なのでそれも致し方ないのかなという見方もできます。

 

ただ、JTの考え方としては株主に還元してゆくことを重視していますので、今後どうなってゆくかは正直わかりません。

財務内容も非常に良く、日本株の中では群を抜いて配当利回りが高い銘柄ですので持っておきたい銘柄ではありますね。

 

ただ、配当性向が高いのは世界じゅうのタバコ銘柄の特徴のようです。

 

・アルトリア(アメリカ) 配当性向:84.0%

・フィリップモリス ・インターナショナル(アメリカ) 配当性向:91.2%

・ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(イギリス) 配当性向:70.2%

 

 

それに比べてJTの方は74.6%となっています。

 

 訴訟のリスクがある

maonline.jp

 

JTの子会社である「JTIマクドナルド 」がカナダのケベック州で訴えられ、巨額の損害賠償を命じられるということがありました。

その額はなんと、1,480億円!

 

これはJTだけに限った話ではないのですが、たばこ会社は世界的に訴訟を起こされやすいことで有名です。

このあたりがJTの株価が業績や財務内容の割には低いことのひとつの要因にもなっています。

 

そして、なぜJTがこんなに配当利回りが高い理由がこの辺りの株価が低くなりやすい要因のせいだとも言われています。

 

たばこ会社としてJT並に有名な会社であるアメリカの「フィリップ・モリス・インターナショナル」も高配当銘柄として有名です。

あちらの方の配当利回りも5.57%と非常に高くなっています。

 

ご存知のとおり、日本国内ではどんどん喫煙者の数が減っています。

喫煙防止条例なんかもどんどん厳しくなり、タバコを吸う人は肩身の狭い思いをしていることと思います。

ですからJTはどんどん海外に目を向けて、積極的にM&Aも繰り返しています。

 

JTの売上のおよそ60%が海外からのもので、日本国内は30%、残りが食品や医療の売上となっています。

しかし海外に出れば出るほど訴訟のリスクも上がることになります。

日本と違い海外は何かというとすぐにカンタンに訴訟をしたりする文化が根付いていますので。

 

この辺りがJT株を取得する際に注意しなければならないポイントのひとつだと言えるでしょう。

 

JTはESG銘柄ではないと見られている

Eというのは「環境(=enbironment)」のことで、地球温暖化対策など。

Sというのは「社会性(=Social)」のことで、女性従業員の活躍など。

Gというのは「ガバナンス(=Governance)」のことで、取締役の構成など。

 

この3文字をとって『ESG』と呼ばれているのですが、投資先を選定する際にこういったことに配慮した企業を選択しましょうという動きがあるのです。

 

これまでは投資の世界では利益率などの財務内容で投資する銘柄を決定するのが通常でしたが、それだけでなく企業が社会に与える影響(悪影響も含む)も加味して投資先を決定すべきだという世界的な流れがあります。

要するに、儲け主義に突っ走るだけの会社ではなく、倫理的にみても素晴らしい会社に投資しましょうという動きがあるということです。

 

JTはたばこを扱う会社なので、このESG銘柄に選ばれていません。

このことにより機関投資家がESG銘柄を保有できなくなってきています。

そのことが足元の業績のいいJT株が下落しているひとつの要因になってることは間違いないでしょう。

そして、さらにその機関投資家の動きを見て売りを仕掛けている人も多いことでしょうし・・・

 

投資信託もESGをクリアしている企業にお金を投資すべきだという考えにシフトしてきています。

儲け主義の権化のような存在であるファンド自体がそれをうたうようになってきた流れがあるのです。

『ESG特化型ファンド』なんてものも出てきてるくらいです。

 

このESGを満たしてない会社はこの世界的な流れに戦々恐々としていると思います。

機関投資家も世界じゅうの大金持ちたちもこぞって「ESGを満たしてない企業の株は売ってしまえ」なんてことになったら大変なことになります。

また、そういう会社はいったん売られたら買われることはまずないでしょうから、ますます株価が上がることはむずかしくなってゆくでしょう。

 

ちなみにアメリカのたばこメーカーであるアルトリア(フィリップ・モリス)も2017年をピークにして下落傾向にあります。

 

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これも世界的なESGの影響だと言われています。

そういう意味でいうと、JTの株価もズルズルと下がり続けています。

 

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僕はここにESGの影響が大きいと思っています。

にもかかわらず、今回200株もJTの株を購入してしまったんですけどね。笑

 

まあ、値上がり益(キャピタルゲイン)目的ではなくて、配当や株主優待(インカムゲイン)目的で購入したので、僕の場合はそれでそれでいいんですけどね。

 

 

加熱式たばこ「プルーム・テック」が苦戦している

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出典:https://ameblo.jp/raikastar/entry-12395007614.html

 

加熱式たばこといえば、なんと言ってもフィリップモリスが出している「アイコス」が有名です。

今、世界のたばこの主流はだんだん従来の紙巻きたばこから加熱式たばこに移りつつあります。

 

JTも「プルーム・テック」という独自の加熱式たばこを販売しているのですが、いまいち浸透していませんよね。

加熱式たばこはそのほかにもいっぱいありますが、残念ながら「プルーム・テック」は他のライバル社から顧客を奪うほどのアイテムにはなっていません。

 

 

 信用倍率が高い

 

信用倍率 = 信用買い残高 ÷ 信用売り残高

 

この数式にもとづいて計算され、信用売り残高に比べて信用買い残高のほうが多いほど倍率は上昇すると言われています。

信用倍率が1倍以下の場合はその逆で、信用売り残高のほうが信用買い残高より多いということになります。

 

JTの現在の信用倍率を見ますと4.92倍とかなり高くなっています。

それだけ「株価が下がれば信用で買う」という人たちが多いということなのでしょうか。

この辺りが気になるところです。

 

ここでJTの株価チャートを見てください。

 

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2016年あたりで天井をうって、キレイに下降トレンドを描いています。

業績が好調なのにこのチャートです。

現在は2,500円前後のところにいますが、2009年あたりでは株価が1,000円まで下がったことがあります。

下手をしたら、そこを目指して1,000円あたりまで売られ続けるというシナリオも十分考えらレます。

 

信用倍率が5倍近くにまでなっているということはそういうことも表しているのかもしれません。

その辺は不気味なところです。

 

業績は好調なののですが、トレンドからみればあまり株価の上昇は期待できない銘柄なのかもしれません。

過去にJTの株が上昇していったときの信用倍率は1倍を切っていました。

信用倍率が高いときというのは下降トレンドを描きやすいと言われています。

専門家のあいだでは「JT株はショート(空売り)の対象銘柄だ」と言ってる人もいます。

 

そういったことを考えると、もしも売却益のことを考えるのであればJTはあまりオススメできない銘柄になります。

ただ僕はJTが業績が良く、高配当銘柄であるために購入しました。

あくまでも僕はキャピタルゲインを目的に投資するのではなく、インカムゲインを目的に投資するタイプの人間なので。