サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

さらばホリエモン! 手取り14万円の貧困問題から考える『日本的自己責任社会』の危うさについて

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ホリエモンがツイーターでまた物議をかもすような発言をして話題になりました。

ことの発端はネット掲示板で次のような投稿がされたこと。

 

 

〈アラフォーの会社員です。

主は手取り14万円です…

都内のメーカー勤続12年で役職も付いていますが、

この給料です…

何も贅沢出来ない生活

日本終わってますよね?〉

 

 

この投稿に対してツイッター上でホリエモンが次のようにコメント。

 

 

自己責任論者がもてはやされる社会

ホリエモンは年金2,000万円問題のときも日比谷の年金デモ参加者に対して、「年金泥棒」とツイートして炎上しました。

今回もそれと同じですね。

 

つまり、簡単な言葉で言うと「弱者叩き」です。

ホリエモンはいつも貧困にあえいでいる人を叩く側にまわりますね。 

そういう人物が「インフルエンサー」なんて呼ばれて世間から注目され、場合によっては尊敬されたりもしている・・・

 

日本がいかにおかしな状態になってるか。

それを如実に物語っている現象だと僕は思っています。

 

ホリエモンみたいな人のことを『自己責任論者』といいます。

小泉竹中の頃から少しずつ自己責任を言い出す日本人が増えてきましたね。

グローバル化の波が押し寄せ、ネオリベ・新自由主義者たちが跋扈しはじめたという話だと思います。

 

メーカー勤務で手取り14万円というのは誰がどう考えても少なすぎます。

アラフォーだったら手取り40万円くらいなきゃおかしい。

当然、手取り14万円だったら結婚もできないし、子どももつくれないでしょう。

「日本は終わってる」とつぶやきたくなる気持ちもよくわかります。

 

ところがホリエモンはこれに対して、「悪いのはお前のほうなんだ」と言って切り捨てます。

そして、その考えに多くの人が賛同します。 

 

僕はこの投稿者の方の言ってるコトの方が正しいと思います。

こういう人を生み出した日本社会は終わってると思っています。

 

アベ政権は「雇用環境は改善した」「失業率は下がっている」と繰り返し述べています。

だけど増えたのは非正規雇用です。

むかしみたいな全員が正社員というわけではありません。

 

しかも正社員でも給料が上がっているわけではありません。

一部の大企業に勤める人の給料は上がっているかもしれないけれど、それもごく一部。

ご存知のとおり、日本は90%以上が中小企業です。

 

なおかつ、税金や社会保険料の負担は増えつづけています。

かろうじて給料が上がったとしても、税金や社会保険料の負担が重く、可処分所得は減り続けています。

 

運よく正社員になれたとしてもボーナスが年に1回しか出なかったり、残業代が出なかったりする会社も多いのが現状です。

たとえ今、普通に給料をもらい、何不自由なく暮らしている人でもいつリストラに遭うかもわかりません。

 

このグローバル化の激しい競争の中で自分が勤める会社がいつ敗れ去り、倒産したりするかもわからない。

この手取り14万円の方の話は決して他人ごとではないのです。

 

僕らにも大いに関係している話なのです。

いつ僕らもこの人と同じ立場に追いやられるかもわからないのです。

今はそういう時代なのです。

 

「普通の人」までもホリエモンに乗っかって弱者を叩いている構造

ホリエモンは日本社会の中では完全は勝者だと思います。

だけど僕が最近気になっているのは普通に生活している中間層の人たちまでも弱者叩きに乗り出していること。

 

これはほとんど精神分析の世界だと思っています。

 

その背景にあるのは『不安』と『鬱屈』だと思います。

みんなフラストレーションがたまっているのです。 

だから攻撃しやすいターゲットを探して、そこを叩くことによって溜飲を下げようとしているのです。

 

ホリエモンに乗っかってこの手取り14万円の人を叩いている人たち。

彼らこそが「自分たちは弱者の側にまわるんじゃないか」「自分たちは叩かれる側にまわるんじゃないか」という恐怖に怯えている人たちです。

だから、ことさらに自己責任論を振りかざして弱者叩きに加担するのです。

 

それは近親憎悪として・・・

それは鏡に映ったもうひとりの自分の姿として・・・

 

その相手はときには年金生活者であり、ときには生活保護受給者だったりします。

そして、今回はこの手取り14万円のワーキングプアの人です。

 

自分たちは落ちぶれていない

自分たちは一線を越えていない

自分たちはまだ没落していない

自分たちにはまだ下がいる

etc…

 

そう思いたいのです。

安心感を得たいのです。 

「俺たちはここまでひどくないぞ!」って。

 

そんなことをしてもちっとも自分の人生は良くならないのに・・・

 

所詮ホリエモンなんて炎上商法なんだから。

そうやって時々、炎上させて世間から忘れ去れないようにしないといけない因果な商売をやっているんです。

 

それはすごく大変な「ビジネス」だと思います。

そして、その炎上のネタに選んでいるのがいつも「弱者」です。 

決して安倍晋三とか、財務省とか、国家権力とかではありません。

 

ホリエモンは商売としてそれをやっています。

ビジネスとしてわざと炎上させようとしているのです。

 

それに乗っかってる一般の人たちはホリエモンに利用されているだけなのです。

みなさんが弱者をいくら叩いたってみなさんの人生は決して良くなりはしないのです。 

その不毛さに早く気づいてほしい。

 

そうやって、ワーワーみなさんが騒げば騒ぐほどホリエモンみたいなビジネスマンたちがトクをします。

その代わり、みなさんは精神的に消耗します。

やがて自己嫌悪におちいり、ますますイライラを募らせるのです。

 

 

 

 

 

「生活保護受給者」を叩いている人たちについて 

生活保護というのは素晴らしい制度です。

いろいろ言う人いるけど、気にすることありません。

その人たちはよく考えたら何の不利益も被ってないのにワーワー言って溜飲を下げようとしているだけです。

 

堂々と受け取りにいきましょう。

負い目を感じる必要なんかまったくありません。

後ろめたい気持ちになる必要なんかありません。

 

当然の権利です。

 

もう、「オレの払った税金が生活保護に使われるのがケシカラン!」とかそういうセコい話やめませんか?笑 

生活保護を受給するにはそうならざるを得ない「それなりの理由」というのがあるんです。

 

もちろん中には不正受給をしている人もいるかもしれません。

だけど、そんなのごくごく一部です。

額にして、0.5%だと言われています。

 

 

それよりも、これ以上生活保護受給者を追い詰めて居場所をなくし、それで社会がますます混乱するほうがコストがかかります。

 

どうしてそういうマクロ的な視点で経済や社会を見れないのでしょうか。

弱者を追い詰めれば追い詰めるほど高くつくってことがどうしてわからないのでしょうか。

 

僕はベーシック・インカム大賛成の立場です。

これからはもうAIとかロボットとかに稼いでもらって、それで生産性を上げて、企業はガンガン利益を出して、人間はみんなで仲良くニコニコ生きる・・・・そんな世の中になったほうがいいんじゃないでしょうか。

 

人間同士いがみ合ってどうする?

社会的弱者をこれ以上追い詰めてどうする?

 

正義感のつもりでやってるならそういう正義感いらないから。笑

そういう正義感の方がまわりまわって高くつくから。

 

もう令和の時代は優勝劣敗・弱肉強食とは違う価値観でいこう。

「そのやり方じゃうまくいかない」ってことはもう平成でわかったでしょ?笑

 

わずか数%の割合の生活保護受給者に噛み付く人

わずか数百万円の税金しか使われていない『表現の不自由展』に噛み付く政治家

そういった人たちが政府が数兆円で爆買いした使いもしない戦闘機のことについては一切何も口にしないというパラドックス

etc・・・

 

日本はどんどんおかしな国になっています。

 

そもそも生活保護の不正受給の問題と、困窮世帯の生活を保護することとは全く別の問題なのになぜそれが同系列で語られるのか全くわからない。

それに生活保護費は住民税の非課税限度額の目安になってるから、引き下げはみんなの生活にも影響するのに・・・

 

 

We are all one.

 

 

なぜ自分たちの取り分が減ることに対する怒りが自分たちを直接的に苦しめる強者の側に向かうのではなく、自分たちに直接的に被害を及ぼしてるわけじゃない弱者の側に向かうんだろう??