サカモトハルキの哲学

経営者。投資家。不動産投資と株式投資やってます。趣味で詩も書いてます。5棟74室+月極P24台(2010年12月より法人化)。配当狙いの個別株投資。

要注意! iDeCo(個人型確定拠出年金)をこれからやろうとしている人が気をつけるべきポイントについて

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iDeCoって今、いろんなマネー雑誌でもよく特集されてるし、例の金融庁の2,000万円不足問題のときもさんざん取り上げられています。

今、きっとたくさんの人が「これはいい」「メリットいっぱいだぞ」って思ってることでしょう。

でも、これ、僕はまったくやるつもりないです。 

 

これからiDeCoをやろうとしている人はよーく勉強してからはじめた方がいいと思います。

そして、『美しいバラには棘がある』ということもよく理解しておいた方がいいでしょう。

 

下手したら、老後の備えどころか人生を踏み外すキケンすらあるものだと個人的には思っています。

 

iDeCoにはデメリットがいっぱい・・・

人生にはいろんなことが起こります。

常に順風満帆なんてことはあり得ません。

 

リストラ、会社の倒産、子供のこと、親のこと、病気・怪我、結婚、離婚、あるいは何か事業をはじめるかもしれない、etc・・・

そういう人生で起こる「いざ!」というときでも、iDeCoは60歳になるまで引き出すことができないのです。

 

60歳までガチッとロックされちゃってます。

もう身動き取れません。

 

iDeCoがヤバイのはピンチのときだけではありません。

思いがけずチャンスがめぐってきたときも対応できません。

 

たとえば、不動産投資でとんでもなく儲かる物件を紹介されたとしてもそのときに自己資金が不足していたがゆえに銀行から融資を断られ、お金持ちになるチャンスを取り逃がしてしまう・・・・・なんてこともあるかもしれません。

 

「iDeCoは“退職所得控除”があるから受け取るときも大して課税されることはない」と思ってる人も多いみたいけど、それだって今後どうなるかわかりません。

いつ制度が変更されるかもわからないのです。

 

現に『給与所得控除』だって変更されたじゃないですか。

急に・・・

 

日本は世界一の借金大国です。

政府自民党は大企業や富裕層の味方です。

一般庶民のいろんな控除が急に認められなくなるなんてことは十分にあり得ることだと僕は思っています。

 

それから(これがいちばん恐ろしいことなんだけど)、『60歳』を迎えていざお金を引き出そうとしたときに株式市場がどうなっているかなんて誰にもわからないのです。

株式市場が今みたいに絶好調だったら含み益を抱えていて、ルンルン気分で現金化できるかもしれません。 

 

だけど、もしそうじゃなかったら・・・・??

もしも引退時と株式市場の暴落時が重なっていたら・・・???

 

この世の中はあらゆることは春夏秋冬といった具合に移り変わってゆくもの。

株式市場も波のように上がったり下がったりするもの。

それなのに、どうして自分が定年退職をするときだけ市場が夏の季節を迎えていると断言できるでしょうか。

 

そもそもiDoCoの税制優遇自体だっていつまで続くか分かりません。

特別法人税1.173%の優遇措置だって実際は平成32年3月31日まで「凍結」されてる状態です。 

凍結ってことは解除されることもありうるということでもあります。

ということは、もし解除されたら自分で1.173%以上の運用をしなければ損をするってことです。

 

しかも、どんなに損をしているということが判明しても60歳まで引き出すことができません。

定期預金みたいにいつでも自由に引き出しできないのです。

 

iDoCoは税金面では優遇されているかもしれないけど、『手数料』もかかります。

国民年金基金連合会というところに手数料を払わなければならないのです。 

初回にもかかるし、掛け金を拠出するごとにもかかります。

事務委託手数料も毎月かかる。

 

これが運用利回りを下げる要因のひとつになっているのです・・・

 

よくiDeCoのパンフレットなんかでうたわれている「無料」というのは口座手数料が無料ということです。

何もかも無料でできるわけではありません。

気をつけなきゃいけません。

 

もちろん将来お金を引き出すときにもその都度、手数料がかかります。 

 

もしかして政府は最初からコレが狙いだったのか!?

証券会社や投信会社と手を組んで、手数料&税金を国民から吸い取ろうという魂胆だったのかもしれません。

 

よく考えたら政府にとっても、証券会社にとっても、投資信託運営会社にとっても、Win-Winの制度ですもんね。

iDeCoって・・・

 

ほら、お役人さんには「天下り」ってものがあるでしょ?

だから財務省や金融庁と金融機関ってお仲間みたいなものなんですよ。

 

 

負ける確率が3分の2のロシアン・ルーレットに果たして勝てるだろうか?

 

 

① 今後も資本主義が4%成長してゆく

(理由:今までがそうだったから)

 

② ゆっくりと衰退してゆく

 

③ 横ばい

 

 

①だったら、おめでとう! 大勝利

でも、②③だったら、負ける…

 

負ける確率が3分の2のロシアン・ルーレット

 

さあ、どうする??

さて、これをどう考える???

 

Twitterとかみてると、インデックス投資やETFをiDeCoやつみたてNISAで運用すれば2,000万円なんて余裕で到達できる!と言ってる人が非常に多いですよね。

僕はそんなに簡単じゃないと思ってますよ。

 

市場というのはじゃじゃ馬みたいなもの。

上手に乗りこなすのは至難のワザなんです。 

政府(金融庁)はそのことは百も承知だと思う。

 

彼らはすごく頭のいい人たちです。

彼らがそんなじゃじゃ馬を一般庶民に勧めてるのには何かワケがあるような気がするのです。 

それなのに、僕たちに「危険な綱渡りをしろ」と言っているんです。

 

いろんなことが無茶苦茶になってきてます・・・

 

むかし追い詰められた日本軍が冷静さを失い、いろいろととんでもない恐ろしい作戦をいろいろと思いつきました。

風船爆弾だとか、人間魚雷だとか、神風特攻隊だとか、etc・・・・

 

追い詰められ、万策が尽きると、人間というのは恐ろしいことを考えるものです。 

 

僕は市場というのは一般庶民が乗り込んでいって簡単に勝てるほどヤワな相手じゃないと思ってますよ。

今、すっかり楽観論が広がってるわけだけど、1929年の大暴落のあとに市場が持ち直すまでに実に25年もかかったことを忘れてはいけません。

 

「長い目で見れば大したことない」「市場はいつか必ず復活するから」と言うのは簡単です。 

でも25年って結構長いですよ。

 

「大恐慌なんか起こるわけないじゃん」

「いざとなったら政府が紙幣を大量に印刷するから、大丈夫大丈夫!」

 

そのような慢心が大暴落を引き起こしてきた歴史も忘れてはいけません。 

そ子は『神のみぞ知る』の領域。

誰にもわからないのです。

 

今度の低迷が25年で済めばいいけど・・・

それも誰にもわからない・・・

 

市場には①上向き、②下向き、③横ばいの3つの動きがあります。 

自分が65歳70歳75歳ぐらいになったとき(つまり、引退するとき)、その3つの市場の動きのうちのどれに当たるか、それは誰にもわからないのです。

 

どうして2050年の株価の動きが2020年の時点で分かるでしょうか。

 

アメリカの経済はずっと成長し続ける?

Amazonやアップルは半永久的に繁栄し続ける?

S&P500は今後もずっと右肩上がりで推移してゆく?

 

 

負ける確率が3分の2のロシアン・ルーレットを個人投資家にススメる投資アドバイザーやFP、金融庁の職人たち・・・

 

彼らは普通の人が汗水たらして働いてやっと貯めた全財産のうち、80%を失ったまま25年間(あるいはもっと…)過ごすことになるかもしれないということをきちんと説明したんでしょうか???

 

 

まとめ

 

blogos.com

 

 

僕たちは安全で安定した仕事に就ける人間にするための教育は受けてきたけど、厳しい投資の世界で稼げる人間にするための教育は受けていません。

最大の問題はそういう『従業員教育』しか受けてこなかった人に対して、国がいかなり『投資家になれ』と強制していることです。

 

法律は簡単に変えることができるかもしれません。

だけど『人間の考え方』というのはそう簡単に変えることはできないのです。

 

法律が変わったからといって、人々が急に明日から『優秀な投資家』『優秀な事業家』になれるわけじゃない。 

勤め人と、投資家や事業家ってまったく別の人間ですからね・・・

 

勤め人はどちらかと言うと「安全」や「安心」を求める人たちです。

投資家や事業家はどちらかと言うと、「飛躍」を求める人たちです。

考え方やモノの見方がまったく違うんです。

 

多くの人は投資家や事業家になるように訓練されてません。

そういう教育も受けていません。

 

もしも急ピッチで訓練や教育をやったからといって簡単に株式市場で勝てるとは限りません。

そして、きっと負けるでしょう。