サカモトハルキの哲学

北海道で5棟74室+月極P24台の大家やってます。2010年12月より法人化(10期目に突入!)。奥さんと中2小5男子と猫と自由にのんびり暮らしてま〜す!

実はあんまり良くない制度!? 『同一労働同一賃金』が中小零細企業を苦しめる驚くべき理由

急に「同一労働同一賃金」と言われたところで、中小企業の経営者にはピンとこないかもしれない。

名前から受ける印象はたいそう良さげに見えるけど、中身を見てみたらなかなか大変なことになるような気がする。

 

もともとは正社員と非正規社員の待遇の格差を是正するためにスタートした『働き方改革』。

だけど、まず政府の意識の高さとは裏腹に、多くの日本企業では周知されていない。

 

もしもこのまま法整備だけが進んでいったらいろんな問題が吹き出してきそうな予感がするよ。

本当に同一労働同一賃金になったらどうなるだろう?

そこのリアリティについて真剣に考えたことはあるだろうか。

 

もしも『東京と同じ労働コスト』となった場合、地方(とりわけ田舎の)中小企業はやっていけなくなるんじゃないだろうか。

僕が最初にふとそんなことを思った。

 

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僕自身も中小企業経営者の端くれなんだけどさ。

僕の場合は家族会社で、家族以外の従業員を雇っていない。

だから直接的にはこの新しい制度とは関係がない。

 

それでもまわりの中小企業の社長さんの様子を見ていると、「おそらく本当に同一労働同一賃金が導入されたら、とてもじゃないけど地方で会社を経営することなんてできなくなるだろうな・・・」と思わざるを得ないんだよね。

 

東京とか、大阪とか、札幌といったような経済が盛り上がってる大都市だったらいいかもしれない。

あるいは、大企業ならいいかもしれない。

 

でも、地方の中小企業はもしも従業員の給料が東京並みになったら、きっと「たまったものじゃない!」と思うはずだ。

下手をしたら、倒産に追い込まれる企業もバタバタと出てくるかもしれない。

 

いっぽうでは『地方創生』が叫ばれている。

地方創生と言いつつ、もう一方では地方の中小企業を苦しめるような制度を準備する・・・・この相変わらずのお役所仕事ぶり。

 

大都市と地方の格差を埋めなければいけないと言っておきながら、もう一方ではこのような地方の中小企業経営者を苦しめるようなことをしているんだよね。

 

冷静になって考えてみればわかるはずだ。

ご存知のとおり、地方はどんどん衰退していっている。

その一方で、人材もお金もどんどん都市に流れこんでいっている。

 

「東京や大阪、名古屋や札幌だけが潤えばいい」という極端なことを言ってる人もいる。

でもおそらく、そんなことになったら日本経済はメタメタになるだろう。

都市だけが栄え、地方はスラム化し、今よりもさらに困った問題を引き起こすに違いない。

 

もしも衰退している地方都市の賃金が東京並みになったらどういうことが起るのか・・・そのあたりの想像力を持った官僚が増えてくれることを祈るばかりだ。

しかし、東大を出たお坊っちゃま君たちにそのような想像性を期待しても、無駄なのかもしれない。

 

「地方でくすぶってないで、どんどん東京に進出してくればいいじゃん!」という市場原理主義者もいるが、そんなパワーと財力のある地方の中小企業はごく一部しかいないだろうなぁ...

 

 

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