シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

ただ単にお金があるだけではやっぱり幸せにはなれないという話


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お金が欲しい。…と人はよく言います。でも、僕はお金がいくらあっても、人は幸せにはなれないと思っています。

お金がいくらあっても、解決できない悩みもあります。お金がいくらあっても、達成できない夢もあります。お金がいくらあっても、他者からの承認も得られません。お金がいくらあっても、心の平静はやってきません。

…これが40数年間生きてきた僕がたどり着いた結論です。この感覚がピンとこない人もたくさんいらっしゃると思います。僕だってちょっと前まではわかりませんでした。僕は『お金があれば、すべてが解決するんだ!』と思い込んでいました。でも、だんだん年をとるにつれて、お金だけあってもダメなんだ。…ということに気づいていきました。

ときどきテレビなどで、大金持ちセレブの暮らしぶりが紹介されたりなんかしていますよね。そのセンスの悪さに、思わず笑ってしまったりしませんか? それにどういうわけだか、そういう超大金持ちの人たちって、趣味やセンスが似ていますよね。皆、救いようがないほど恐ろしくダサい…。

でも、彼らは大金持ちです。そして、どんなにダサくても、彼らがあり余るほどのお金を持っている、ということだけは画面を通じて伝わってきます。

でも、僕は思うのです。果たして、彼らは幸せだろうか?…と。20年前の僕だったら、間違いなく「これこそが究極の幸せだ!!」と思ったことでしょう。でも、今の僕は違います。今の僕は、大邸宅なんかには住みたくないし、高級外車なんか乗りまわしたくない。大理石でできた玄関エントランスなんて、はっきり言って何の魅力も感じません。

…これは負け惜しみでも、ひがみでもなく、本当に心の底からそう思っているのです。とくに彼らのゴテゴテに着飾った暮らしぶりと救いようながないほどのセンスの悪さをみると、オレは絶対にこんなのごめんだね。…と思ってしまいます。

目次

お金持ちは「お金がある」ということによる苦しみを味わっている

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豪華絢爛なセレブな暮らしって、いいですか? なんか、カッコ悪くないですか? 単純に…。

なぜ僕がそう思うようになったのか、その理由はもちろん、僕が『金、金』ばかり言っている連中が大っ嫌いだからです! でも、それだけではありません。それだけだったら、それは単なる『個人的な好み』や『価値観』の話になってしまいます。

でも僕はもうちょっと現実的な話として、お金持ちの人生というのは、それほどハッピーではないのではないか。…と思うのです。とくに超がつくほどの大金持ちクラスになると、それはもう大変などころの騒ぎではない。ものすごいストレスとプレッシャーでいっぱいの苦しい人生を歩むことになるのではないでしょうか。

「大金持ちになりたい!」と言う人はたぶん、大金持ちの方々が普段、どんな想いをして生きているのか知らない人なのではないでしょうか。その苦しみたるや、僕たちの想像をはるかに超えていると思います。

僕は不動産業界にいますので、これまでにたくさんのお金持ちの方々と接してきました。不動産業界には、普通ではお目にかかれないような大金持ちの方々が生息しています。この業界に長らくいれば、どうしたってそういう方々と接することになります。

お金持ちにも2種類あります。

  1. 普通のお金持ち
  2. 億万長者クラスの超リッチなお金持ち

…です。僕は普通のお金持ちはとてもハッピーだと思っています。でも、億万長者クラスの超リッチなお金持ちの方々は、僕の目にはお世辞にも幸せな人生をおくっているようには見えませんでした。

さまざまな重圧に押しつぶされそうになり、いろいろな人の目にさらされ、大きな責任を背負い、いろんなしがらみのなかでがんじがらめ、etc…。そして、その呪縛から一生抜け出すことのできない…。

彼らはものすごく不自由な人生をおくっています。あり余るほどのお金を持っていながら、耐え難い苦痛を味わっている人もいます。まるでその苦しさと引き換えにお金という対価をもらっているような印象を受けます。

『フォックス・キャッチャー』という映画をご存じでしょうか? あの映画は、超大金持ちの人が抱える苦しみ、虚無感、絶望、苦しみがよく描かれる傑作だと思います。とてもおもしろく、また考えさせられる映画なので、ぜひ一度ご覧になってください。 

フォックスキャッチャー [Blu-ray]

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不動産業界にいると、大金持ちの人たちが没落してゆく姿もたくさん目撃します。諸行無常。どんな大金を稼いでも、どんなに大金持ちになっても、その状態が半永久的に続くわけではありません。


その人の才覚や商才などによって、全財産を失うハメになる可能性があるのです。よく二代目や三代目の代になって会社がダメになったりすることってありますよね。あれなんかは典型的な例です。

今、大金持ちだからといって、それにあぐらをかいていたら、カンタンに足元をすくわれてしまいます。だから、長大金持ちの人たちは、つねにそのプレッシャーや恐怖と闘っていかなければいけないのです。…それはきっと、ものすごい苦しみだと思います。僕ら一般庶民にはわからない苦しみです。

僕はときどき、セレブたちのあの豪華絢爛な暮らしぶりは、実はその尋常じゃない精神状態の反動なのではないか。…と思うときすらあります。高級外車や、大理石でできたエントランスなんかは、プレッシャーや恐怖を打ち消し、精神の暗部を隠すための『武装』なのではないか、と…。

まるでバリケードをつくるみたいに、うず高く物品を積み上げ、そこに自身の身を隠す。「素の自分」「ありのままの姿」をなるべくさらけ出さないようにする。そのまま自分に自信が持てないから、「物」で誤魔化す。

…あの浮世離れしたゴージャスな生活ぶりは、実はそういった自信のなさを隠すためにやっているのではないか? …と僕は考えるようになりました。そこには自分の精神の暗部を隠そう隠そうという力学が働いているのです。

それは、ゴミ屋敷に暮らす人の心理とよく似ています。それが「ゴミ」であれ、それが「豪華な物」であれ…。どちらも、『レリゴー(Let It Go)』ではいられないという点では一緒です。ありのままではいられないのです。

レット・イット・ゴー?ありのままで?(日本語歌)

レット・イット・ゴー?ありのままで?(日本語歌)

 

 

『ありのままでいられない。』ということは、心のどこかに、自分に(自分の人生に)自信が持てない。…ということでもあります。それはセレブな暮らしをする人も、ゴミ屋敷に住む人も、厚化粧をするおばさんも、派手な格好をするヤンキーも、etc…。みんな一緒です。

なぜ、武装するの? なぜ、着飾るの? なぜ、虚勢を張るの? …それは根底に「ありのままでいられない。」という想いがあるからです。彼らはナチュラルでいられない人たちなのです。素の自分をさらけ出して生きられない人たちなのです。

だから彼らは今日も、明日も何らかのカタチで武装しなきゃいけないのです。彼らにとっては毎日は戦場です。…それは相当しんどい生き方だと思います。

僕みたいな(たぶん、あなたみたいな)一般庶民にはわからない苦しみです。僕は『ほどほど』がいちばんいいと思っています。あり余るほどのお金なんて、いまの僕には必要ないのです。

…いまのままで十分、幸せだから。