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シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。本当の豊かさは高い収入でもモノでもなく「自由な時間だべや」という信念のもと、なまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

人生の岐路で選択を迫られたとき僕らはどんな道を選ぶべきか?


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ある有名な詩があります。ロバート・フロストというアメリカの詩人が書いた『The road not taken(歩む者のいない道)』という詩です。

ご存じでしょうか? できれば、この詩は若い人に読んでほしい詩です。選択肢がたくさんあり、これからいかようにでも変化していける若者に読んでほしい詩です。

アメリカ名詩選 (岩波文庫)

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まあ、別に若い人じゃなく、僕みたいな40歳を過ぎたおじさんでも全然、構わないのですが…。おじさんというのは、あまり選択ということをしなくなります。冒険というものをしなくなります。

そういう選択や冒険をしない人にとって、この詩は何の意味もなさない詩かもしれません。でも、これからいろいろな選択をしなきゃならない若者なら、きっとこの詩は胸に響くはずです。

実際、この詩は、今まで世界じゅうの若者のあいだで愛読されてきました。それだけ愛されるということは、そこに「胸を打つ何か」があるということです。僕は人生において、何か決断しなければならないとき、必ずこの詩を読みかえしてきました。そして、不安を払しょくし、勇気をふりしぼってきました。

この詩は不安に押しつぶされそうになりながら、それでも一歩を踏み出そうとする者の背中を押してくれる詩です。

この詩の存在をはじめて知ったのは、僕が高校生の頃のことでした。17歳でした。『いまを生きる』という映画を観たのがきっかけでした。この映画は僕のフェイバリット・ムービーで、今でも観るたびに胸が熱くなってしまいます。

この映画のなかで、ロビン・ウィリアムズ扮するキーティング先生が、生徒たち向かって、この詩の一節を語って聞かせるシーンがあります。ほんの一瞬だけなのですが、僕はなぜか、その詩の一節に惹かれてしまったのです。

この詩は『人生の岐路』をテーマに書かれた詩です。言うまでもないことですが、人生の岐路に差し掛かったとき、どっちの道を選択するかによって、その人の人生が大きく変わります。

左かな? 右かな? どっちの道を選べば正解かな?…そんなことは誰にもわかりません。わからないけれど、ロバート・フロストはこの詩の中で、とにかくどちらに行こうか迷ったら、人があまり通らない方の道を選べ!…と言っています。

そのようなことを言ってくれる大人は、僕のまわりには一人もいませんでした。でも、その「人があまり通らない方を選べ」というメッセージは、妙に新鮮で、何かとても元気になるメッセージであり、考え方でした。

それは、思春期を迎えた男の子にとって、非常に胸を打つ感動的なメッセージだったのです。

目次

まわりの大人たちは決して「人が通らない道を選べ」とは言わなかった

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親にしても、学校の先生にしても、僕のまわりにいた大人たちは、「人が通らない道へ行け!」なんて、絶対に言いませんでした。むしろ彼らはその正反対の考え方、つまり『安全な方の道を選べ!』と僕に言い続けていたような気がします。

人と同じことをしろ、安全な道を進め、変わったことをするな、真面目に大人しく生きろ、etc。…彼らが言っていたことを総合トータルすると、つまりそういうことでした。

僕はまわりの大人たちが口にする、そのような保守的な言葉に猛烈に違和感を感じていました。でも、気が弱かったので、それについて当時は何も言い返せませんでした。何も言い返せなかったけど、彼らが言っていることに反発心をおぼえたことだけはよく憶えています。

それを機に僕の試行錯誤がはじまりました。「何か違う生き方はないか?」「人と違う人生を生きることはできないのか?」…そのことはいろんなことを考えるきっかけになりました。

結果的にはその時、考えたことが、数十年後、脱サラ・起業というかたちで実を結ぶことになるのですが、思春期真っ盛りの当時の僕にはそんなこと知るよしもありません。

「それ以外に選択肢はない」「余計なことは考えなくてもいい」「お前は黙って言うとおりにしていればいいんだ」…僕のまわりにいた大人たちのそのような保守的な言葉に、僕は猛烈な違和感を感じていました。

まさにそんなイライラ・モヤモヤした時期に、僕は『いまを生きる』という人生を変える一本の映画と出会うのです!

まさに、ドンピシャのタイミングでした! 大げさではなく、この映画との出会いは運命でした。文字どおり、僕の人生はこの映画との出会いによって変わりました。

いま僕がなぜ、こんなところにいて、こんなふうに生きているのか? そして、なぜ僕はこのような考え方をするようになったのか? その原点にはこの『いまを生きる』という映画があります。

僕はこの映画から多大なる影響を受けました。いまの若い人は「そんなバカなこと起こるわけない!」と思うかもしれませんが、映画によって人生が変わることってあるのです。映画にはそんな不思議なパワーがあるんです。

『いまを生きる』という映画は、間違いなくそのような不思議なパワーが宿っている作品です。この映画によって人生が変わっちゃった人は、僕だけじゃないのです。世界じゅうにたくさんいます。もし、観ていない若い人は、ぜひ一度、観てみてください。

もしかしたら、僕みたいに人生が変わってしまうかもしれませんよ!

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脱サラ・起業するときに僕の背中を押してくれたもの

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僕は「脱サラして、起業する」という、まさに人があまり通らない道を選択しました。このような「人があまり通らない道」を選択すれば、それなりにいろいろと大変な目にも遭います。

とくに僕の選んだビジネスが不動産投資という特殊なものだったので、余計に大変でした。なんと言っても、不動産投資をやるためには、物件を手に入れなきゃいけません。物件を手に入れるためには、銀行から莫大な借金をしなければいけません。

その金額は何億円という規模になります。それはものすごい額の借金です。サラリーマンの人が生涯もらえる給料よりも多い金額なのです。はっきり言ってそれはめまいがするくらいの金額です。

僕は地主の息子でも、資産家の家に生まれたわけでもありません。「何億」という金額は、とてつもない金額のように思えました。チビりそうになるくらいの金額でした。でも、僕は勇気をふりしぼって、前に進む決心をしたのです! 

恐怖を払いのけて、勇気を持って借金をする道を選んだのです。その恐怖の先に、自由と幸せがありました! もしもあの時、僕が恐怖に負けて、勇気をふりしぼって前に進むことがなかったら、いったいどうなっていたでしょうか? きっと僕は、つまらない人間になり、つまらない人生をおくっていたはずです。

あの時、僕の背中を押してくれたのが、ロバート・フロストの詩です。そういった意味において、僕はこの詩を書いたロバート・フロストに感謝しなければなりません。彼がこのような素晴らしい詩を後世に残してくれたおかげで、今日の僕があるのですから!

 

夕焼けに染まった森の中で、道が二手に分かれていた
残念ながら、両方の道を選ぶことはできない

私はどちらを選ぶか長く考え、片方の道に目をやった
その道は、多くの人が通り、整備されていた道だった

それから、もう一方の道に目をやった
そっちは誰も通らない道で、草が生い茂っている

私にはそっちの道のほうが、とても魅力的に見え、その道を歩き始めた
わたしは自分の歩む道は、自分が作らなければならないと思ったから

あの日、私は自分自身の道を選ばなければならなかった
あっちの道はまたの機会にしよう、と思ったが、
二度とこの場所に戻ってこないことを、私は知っていた

私はいま、昔のことを思い出し、ため息をついた
ずっと昔、森の中で道が二手に分かれていた
そして私は、人が通らない道を選んだ

その道のりは、想像を超えるほど大変なものだった
しかしそのことが、どれほど私の人生を刺激的で、おもしろいものにしてくれたことか

 

ロバート・フロスト『歩む者がいない道』