シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

サラリーマンは年収が増えても自営業者より手取りが少ないのはなぜか?


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毎年、『年収の高い職業ランキング』というものが発表され、人びとの関心を集めています。

だけど僕は「年収の高さ」だけで職業を決めてしまうのは、とても危険なことだと思っています。年収1000万円と聞けば聞こえはいいでしょう。しかし、1000万円もの年収を受け取るためには、それ相当の犠牲を払う必要があるのです。

今回の記事は死ぬほど働いて高い年収を得るサラリーマンとしての生き方と自営業者や会社経営者との生き方はどのような違いがあるのか?…などについて解説してみたいと思っています。

目次

年収1000万円のサラリーマンの税金と社会保険料の給料天引き額とは?

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ご存じのとおり、日本は累進課税制度を採用しています。累進課税制度とは早い話が、所得が高くなればなるほど税金や社会保険料も高くなりますよということです。そしてこの制度があるかぎり、サラリーマンの人は本当の意味でお金持ちにはなれません。

『年収が高い』という人というのは、たくさんいらっしゃいます。だけど「年収が高い」ということと、「金持ちである」ということは必ずしもイコールではないのです。

年収1000万円のサラリーマンの方の源泉徴収票をご覧になる機会があったら、おそらくあなたはびっくり仰天してしまうと思いますよ! 何と彼らは、『年間で250万円の税金と社会保険料』を納めているのです。

しかもサラリーマンの場合は給料天引きなので、その金額は自動的に吸い上げられていってしまうのです。250万円といえば、ちょっとした額ですよ! 「それだけあれば、1年間暮らしていけるよ」という人もなかにはいらっしゃるかもしれません。

それだけの大金が毎年自分のフトコロから出ていっているのに、年収1000万円を稼ぎだす当の本人はあまりそのことを意識していません。たぶん、あまりにも忙しすぎて、深く考える余裕がなくなっているのかもしれません。 

1000万円の売上のある自営業者や会社経営者だったらどうなるのか?

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もしも年収1000万円サラリーマンではなく、1000万円の売上のある自営業者や会社経営者だった場合、おそらく250万円もの税金や社会保険料を払う必要はなかったでしょう。

もちろん、累進課税制度は自営業者や会社経営者にも適応されます。だけど、彼らにはサラリーマンにはない「いろいろな抜け道」というものを持っています。それを賢く使うことによって、サラリーマンよりも負担を低くコントロールすることができるのです。

たとえば、家族を雇って、給料を支払うようにすれば、その支払った分は経費で落とすことができます。経費で落とせるということは、それだけ税金が安くなるということです。これは事業主や会社経営者だけに許された特権のひとつです。

だけど、残念ながらサラリーマンの方にはこのような特権はありません。サラリーマンの方は稼げば稼ぐほど(年収が高くなればなるほど)、納めなければならない税金や社会保険料も多くなってゆくシステムの中で生きている人たちなのです。

だからどんなにいっぱい稼いだとしても、いつまで経っても本当の意味でのお金持ちにはなれないのです。

なかには、いっぱい稼ごうと無理をして、病気になったり、うつになったりする人もいます。年収1000万円を稼ぐサラリーマンというのは、確かにスゴイといえばスゴイのですが、それだけ失っているものも大きいのです。

本当の豊かさとは何か?

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年収1000万円のサラリーマンの手取りは、税金や社会保険料の250万円を引いて、約750万円です。いっぽう、自営業者や会社経営者の場合は、仮に1000万円の売上があったとしても、こんなに多くの税金や社会保険料を負担することはありません。

もちろん、法人にすれば法人税というものがあります。だけど、法人税というのは赤字の会社にはかかりませんので、上手にやればそれほど恐れる必要はありません。

家族を何人か雇い入れれば、所得を分散させることができるので、間違っても250万円なんて大金を払う必要はないのです。…ということは所得を分散した家族全員分の手取りの合計は、年収1000万円のサラリーマンの方の手取りよりもはるかに多いはずです。

こうした特権や抜け道が、自営業者や会社経営者には認められています。毎年250万円ものお金がフトコロから消えていては、さすがにいつまで経ってもお金持ちにはなれません。

もちろん、残りの750万円は手元にあるわけですが、住宅ローン、マイカーローン、教育費、食費、水道光熱費などを支払えばほとんど残らなくなるはずです。

毎日満員電車に押し込められ、朝から晩まで働き、ノルマを追いかけ、職場の人間関係に悩み、サービス残業や休日出勤をいとわずに死ぬほど働く…。さらに、もしも勤めている会社の業績が悪くなり、リストラなんかされたらその時点で今までの生活は維持できなくなるのです。

『年収1000万円のサラリーマン』というのはちょっと前までは憧れの対象だったかもしれませんが、今ではだいぶそうではなくなってきているのです。 

Youも会社を辞めて、起業しちゃいなよ!

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確かに自営業者や会社経営者に比べれば、サラリーマンは安定しています。たとえ営業成績が悪い月があったとしても、給料がいきなり0円になるわけではありません。

死ぬほど働く年収1000万円のサラリーマンの人も、確かに250万円もの税金や社会保険料の負担はキツいけれど、会社という後ろ盾を失うことに比べたらまだマシと考えているはずです。

この国では会社を辞めて起業するという人は、ほとんど『世捨て人』のような扱われ方をされます。僕もサラリーマンを卒業するときには、随分いろんな人から「アホだ」「マヌケだ」と言われたものです。

確かに会社という後ろ盾を失うことは不安なことです。だけどその代わりに、自営業者や会社経営者にはさまざまな恩恵があることも事実。特に税金や社会保険料の面では、自営業者や会社経営者というのは明らかにサラリーマンの人よりも優遇されているのです。

お金持ちの人というのは、そのことをよく理解しています。ここから先は、生き方の問題になってきます。その人のタイプや性格の問題になってきます。

僕はサラリーマン的生き方ができないタイプの人間でした。だから会社を辞めて起業したのです。年収だけでみればサラリーマンをしていた頃の方がはるかに良かったのに…。

多くのサラリーマンが、ため息をつきながら今日も明日も満員電車に揺られています。「65歳までの辛抱だ」「定年にさえなれば、ラクができる」…そんなことを考えながら、必死で働いています。だけど、65歳になるまで健康でいられるという保証はどこにもありません。

そもそも、そんなストレスばっかりの毎日をおくっていて、健康な体を維持していけるのでしょうか? でも、いくら僕がそんな風に思ったところで、多くのサラリーマンの人は会社を辞めたりなんかはしません。

「会社を辞めて起業するなんて、バカな人間がやることだ!」という誰かの言葉を信じつづけて、今日も死ぬほど働いているのです。