シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

飾らない。武装しない。←これ、幸せに生きるうえ結構、大事なこと!


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カール・ユングという心理学者は、「ペルソナ」という概念をはじめて発見しました。
僕はこのペルソナというやつが妙に気になって、ペルソナに関する書物を読みあさっていた時期があります。


人間は、何らかの衣装を身にまとってしまう生きものです。それは、本来の自分ではない姿です。それをペルソナというのですが、「人間は知らず知らずのうちに、何らかのかたちでペルソナを演じている」とユング博士はおっしゃいます。あなたも無意識のうちに、ペルソナを演じてしまっていませんか? 

ユング 夢分析論

ユング 夢分析論

  • 作者: カール・グスタフ・ユング,横山博,大塚紳一郎
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2016/08/26
  • メディア: 単行本
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警察官や自衛官、消防士といった、いわゆる「制服組」と呼ばれる職業の人たちがいます。あるいは、学校の先生や弁護士、会計士といった、いわゆる「先生」と呼ばれる職業の人たちがいます。


そういった職業に就くためには、試験をパスし、資格を取らなければなりません。それは簡単なことではありません。だから、その簡単ではない試験をパスし、資格を有するこれらの職業に就く人たちは、『社会的信用』というものを得ます。

しかし、意外なことに、そういった職業に就いている人たちは、「自分に自信を持っていない人が多い」という話をよく耳にします。深層心理の奥深くのところにある「自信のなさ」。こういった職業に就く人たちは、それを隠し持っている人が多いそうなのです。

しかも、本当は自分でもその自分の弱さを知っている。自信のなさに気づいている。だからこそ、それを隠さなければならない。何かでカムフラージュしなければならない。弱さや自身のなさを誰かに知られてはいけない。そのためには、自分を大きく見せる必要がある、etc…。

その自分を大きく見せる手段が、そういった職業に就くということなのです。とりあえず、警察官の制服を着て街を歩けば、誰もが自分のことを「警察官だ」と思ってくれます。まさか、深層心理の奥深くで、不安や弱さ、自信のなさを隠し持ってるなんて誰も気づきません。

その制服を身に着けてさえいれば、『本来の自分』をさらけ出さずに済むわけです。要するに、彼らは必死で、武装しているのです。必死になって自分のペルソナを演じているのです。それに自分を合わせようとしているのです。

目次

人は誰でも、その人なりの『武装』をしている

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ときどき、警察官や学校の先生が、「えっ!?」と思うような世間を騒がす事件を引き起こすことってありますよね? 最初の頃、僕はなぜ、彼らみたいな立派な人たちがそういう事件を引き起こすのか、まったく理解できませんでした。

だけど、ペルソナについて調べてゆくうちに、彼らの深層心理の奥深くには「弱さ」や「自信のなさ」があるということを知り、納得するようになりました。世間を騒がすような事件を起こしたりする背景には、ペルソナを演じることによるストレスがあるのです。

彼らは実は不安とプレッシャーに押しつぶされそうになっているのです。朝から晩まで本来の自分とは違う人格を演じているわけですから、どこかで無理が生じても不思議ではありません。…そこには、相当なストレスがあるはずです。

でも、程度の差こそあれ、人は誰しも『武装』してしまうものです。虚勢を張ったり、過度に自己アピールしたりするのは、何も警察官や学校の先生だけではありません。そういうことって、多かれ少なかれ、誰でもあることなのではないでしょうか? 

もちろん、僕にも思い当たるフシがあります。僕の場合は、彼らとはちょっと違う武装の仕方でした。僕は一時期、ブランドものの服ばかり好んで着ていた時期があります。はい、もちろん、お金はありませんでした! お金もないくせに、虚勢を張って、無理して高い服を買っていたのです。

今にして思えば、本当に何であんなことしてたんだろう? と、自分でも首を傾げてしまいます。そんな高い服を着たからといって、僕という人間の株が上がるわけでもないのに。誰かから褒められるわけでもないのに。

メリットなんてほとんどないのにも関わらず、僕はせっせと無理してブランドの服ばかりを着ていたのです。そのときのことを自己分析してみると、あれも一種の『武装』だったんだと思います。僕なりの精いっぱいの虚勢だったんだと思います。

やっぱり、怖かったのでしょう。人生もあまりうまくいってなかったので、自分に自信が持てず、苦しんでいました。そういうダメなところを人に見られなくない…。だからその弱さをブランドものの服でカムフラージュしよう!という心理が働いたのだと思います。

とりあえず、そういう高い服に身を包んでいれば、本当の自分を隠すことができます。だから、お金もないのに無理して高い服ばかりを購入していたのです。僕は必死に自分のペルソナに自分を合わせようとしていたのです。

それだけ、僕は自分に自信がなかったのです。自分の人生に自信がなかったのです。自分の至らなさが人にバレてしまうことが死ぬほど怖かったんだと思います。怖かったから、必死になって「何かで武装しなくてはいけない!」という強迫観念に囚われていたのでしょう。だから、似合いもしないブランドものの服ばかり着ていたのです。お金もないくせに…。 

人間、自然体でいるのがいちばん!

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今? 今は僕はブランドものの服になんかは、まったく興味がありません! それどころか、そういう高そうな服を着ている人を見ても、「すごいなー」とか「カッコいいなー」とかも思わなくなりました。

僕はもう、わざわざ武装する必要がなくなったのです。自分を着飾る必要がなくなったのです。ペルソナを演じる必要がなくなったのです。僕は仮面を脱ぎすて、ありのままの自分で街を歩けるようになったのです。

それは僕にとって、大きな喜びです。人間、自然体でいるのがいちばんです! どんなに頑張っても、どんなに着飾っても、どんなに自己アピールをしても、etc…。それは空しいだけのこと。

はっきり言って、人ってそんなに他人に興味がないんです。みんな自分の人生を生きることで精いっぱいなのです。自意識過剰になるのは、まったく意味のないことなのです。高い服を着ていたって、誰もそんなこといいとも何とも思いません! 制服を着ていなければ、誰もその人が警察官だなんて気づかないのと同じように…。

もう僕は、以前のような不安でいっぱいの人間ではありません。だから、武装する必要もないんです。武装解除です。なぜ、武装する必要がなくなったのか? なぜ、ペルソナを演じる必要がなくなったのか?…その答えは、はっきりしています。明確すぎるほど、明確な答えが僕のなかにあります。

それは、僕が幸せになったからです! 人生がいろいろうまくいくようになってきたからです。生活が満たされてきたからです。僕は37歳のときに脱サラ・起業しました。あれ以来、僕の人生は劇的にいい方向へ変わりました。

ジョギングと筋トレをするようになり、40㌔のダイエットにも成功しました。禁煙にも成功しました。モノであふれていた部屋は、思いきって断処離したことによって、スッキリとした部屋に生まれ変わりました。それまで苦しんでいた、うつ的症状も嘘みたいに改善され、僕はいろんなことを前向きに考えられるようになりました。

それまで僕の頭上をおおっていた不吉な薄暗い雲が、サァーッと晴れていくような感覚…。あれ以来、僕は無理をして自分を着飾る必要がなくなったのです。自然体の自分で生きられるようになったのです。そのままの自分で、平気で街を歩けるようになったのです。

お金もないくせに、必死になってブランドものの服を買いあさっていた理由は、なんてことはない。僕が満たされていなかったからなのです。

そういえば、『ペルソナ』について書かれた本に、こんなことが書かれていました。警察官や消防士、自衛官などのいわゆる制服組の人たちは、よく自分が裸になる夢をみるそうです。なぜ、裸になる夢ばかり見てしまうのか…? それは普段から「本当の自分」を制服で隠しているせいだ、とその本には書かれていました。

本当は弱く、自信がないということを自分自身は知っている。それを隠すために、制服を身にまとう職業を選んだことも自分自身は知っている。少なくとも、潜在意識は知っている。だから夢の世界では、制服を身にまとっていない「本来の自分=裸の自分」が登場するわけです。

こうやって考えてみると、ああいう職業の人たちも結構、大変なのかもしれませんね。確かに、給料は高く、ボーナスもきちんと支給されるかもしれないけれど、その代わり、相当、精神的にキツイ想いをしているのかもしれませんね…。