シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

忙しくすれば人間関係の悩みから解放される法則


f:id:orange345:20170327105849j:plain

人間関係を大切にすることは、悪いことではありません。人間は一人では生きていけませんから、なんらかの人間関係のなかに、自分の居場所を見つける必要があります。

しかし、過剰なまでに人間関係を大切にしすぎることは、非常に危険なことだと僕は思っています。そして、僕の目には、今、多くの人が人間関係というものを異常なくらい重要視しすぎているように見えるのです。

人間関係に悩んでいる人は、たくさんいます。でも、もしかしたら、人間関係に悩んでいる人というのは、「人間関係」というものに重きを置きすぎている人なのではないでしょうか? もう少し肩の力を抜いて、人間関係をラクにとらえてみると、悩みはあっという間に解消されちゃうかもしれません。

たとえば、映画を例に考えてみましょう。今も昔も、日本映画のほとんどは、『人間関係』がテーマになっています。小津安次郎や、溝口健二といった日本映画の巨匠たちは、こぞって、さまざまな人間模様を映画の中で描いています。

でも、そういった昔の日本映画で描かれている人間関係と、現在、我々が生きている時代の人間関係とは、だいぶ違うような気がします。昔の人間関係の方は、若干、ユーモラスで、ほのぼのとしているのに対して、現代の人間関係方は、シリアスで、緊張感があります。

小津安二郎 大全集 DVD9枚組 BCP-027

小津安二郎 大全集 DVD9枚組 BCP-027

 

 

そして、そのシリアスで、緊張感のある人間関係の中で、今、多くの人が深く悩んでいるのです。

目次

『みんなの夢』を喪失した瞬間、となりにいる人が敵になった!

f:id:orange345:20170327073913j:plain

昔はトイレも水洗じゃなかったし、道路も舗装されていなかった。医療も発達していなかったし、法律にもいろいろと不備があった。差別もあったし、庶民の暮らしも、今よりもだいぶ貧しかった。

それなのに、どういうわけだか、昔の日本映画を観ると、みんな幸せそうに見えます。なぜ現在の人間関係は、こんなに殺伐としたものになってしまっているのでしょうか?

戦後、日本は焼け野原からスタートしました。そして、『豊かさ』を追い求めて、国民一丸となって、がむしゃらに突き進んできました。「豊かになる」ということは、日本国民全員の共通の夢だったのです。『みんなの夢』だったのです! 

そして、日本国民は、ついにその夢を実現したのです。日本は目覚ましいくらいの経済発展を遂げ、世界で最も豊かな国にまで成長しました。…それはまさに『奇跡』でした。めでたし! めでたし! 

ところが、我々日本人は、その貧しさから抜け出す過程のなかで、何かとても大切なものを見失ってしまいました。それが、『みんなの夢』です。そう、かつて日本国民全員が共通して持っていた『みんなの夢』を、日本国民は失ってしまったのです。豊かさと引き換えにして…。

僕たちは、その喪失と引き換えにして、『豊かさ』を手に入れたのです。本当は両方あれば良かったのだけれど、そういう訳にはいかなかったのです。貧乏から脱し、ある程度の豊かさを手に入れると、日本人の迷走がはじまりました。

みんなお金に目がくらむようになり、いたるところで競争が激化しはじめました。昨日まで味方だったお隣さんは、いつしか自分の敵になりました。一緒に働いて、共に汗を流していた同僚は、自分の出世を拒む存在になりました。

いつしか人間関係はギクシャクしはじめ、日本人はバラバラになっていきました。共通、共同、共生、etc…。それまであった、『共』という概念は、解体に向かいました。代わりに台頭してきたのは、『競』という概念でした。

僕は現在の人間関係がこんなに殺伐したものになってしまったのには、このような背景があるのではないか? と思っています。僕たちは知らず知らずのうちに、とても残酷な社会をつくり上げてしまっていたのです。

小津安次郎や、溝口健二の映画の中の人間関係が、どこかユーモラスで、ほのぼのとしているのは、まだ『隣の人は、敵。』という時代じゃない頃に制作されたからです。しかし、そのような人間関係は、完全にどこか遠い過去の記憶となってしまいました。

…そういえば、最近の日本映画で描かれる人間関係は、どれも殺伐としたものばかりだと思いませんか? これはよく言われていることですが、やっぱり映画って、その時代の空気というものを、どうしても反映しちゃうものなのかもしれませんね。

人間関係で悩んでいる人は、「暇」な人!?

f:id:orange345:20170326080747j:plain

豊かになると、人間はついつい余計なことまで考えるようになります。貧乏だった頃は、余計なことを考えている暇はありません。何とかそこから抜け出そうと、必死になって、がむしゃらに頑張るだけです。

ところが、豊かさを手に入れ、ある程度の余裕が出てくると、それまで考えなかったことまで考えるようになります。…それが結構、落とし穴だったりするのです。忙しく、余裕がなく、ただがむしゃらに突っ走っているときは、余計なことを考えてる暇なんかありません。喰うために必死で…。

しかし、衣食が満たされると、人間は余計なことまで考えるようになります。そして、それがやがて深い悩みへと発展してゆくのです。

これだけ多くの人が人間関係に悩むようになったのは、日本が豊かになったからなのです。喰うのに必死だったら、とてもじゃないけど人間関係に悩んでる暇なんかないはずなのです。

僕は以前、不動産会社で働いていました。そのサラリーマン時代、僕は24時間365日、働いていたような気がします。…まあ、多少、大げさな表現ではありますが。

次から次へとお客さんはやってくるし、営業ノルマは達成しなきゃならないし、クレームの電話もひっきりなしにかかってくるし……で、かなり大変でした。休日出勤なんて当たり前。元旦に仕事をしたこともあります。

今からふり返ってみても、ゾッとするくらいに忙しい日々でした。よくあんな仕事を何年もやったものです…。確かに、不動産会社の営業マンというのは、キツイ仕事です。求人情報誌などでしょっちゅう募集しているのは、それだけ辞める人が多いからです。

僕も、いつも「辞めたい!」と思いながら、仕事をしていました。でも、少なくとも、『人間関係で悩む』ということは、ありませんでした。もっと具体的に言うと、人間関係で悩んでる暇なんてなかったのです! あまりにも忙しすぎて…。

これは人間関係で悩んでいる人に怒られちゃう言い方かもしれませんが、ココだけの話、人間関係で悩んでいる人というのは、「暇」な人なんです。人間関係の悩めるほどの「余裕」がある人なんです。

もしも死ぬほど忙しくて、余計なことを考える余裕すらない状態だったらならば、人間関係で悩んでる暇はないはずなのです。…ということは、人間関係の悩みを解消する最も手っ取り早い方法は、『暇をなくす』ということになります! 

要するに、死ぬほど忙しくしちゃうということです! 人間関係で悩んでいる暇もないほどに…。

戦争に負けて、どん底を経験した日本人。彼らはそれから何をしたと思いますか?…そう、死ぬほど働いたのです! 「明日、飢え死にするかもしれない」…という状況だったら、誰だってがむしゃらに働くはずです。とてもじゃないけど、人間関係で悩んでる暇なんかないはずです。

だから、もしもあなたが本当に人間関係に悩んでいて、その悩みが深刻な悩みだったならば、死ぬほど忙しい毎日をおくってみるのもひとつの方法だと思います。毎日を余裕がないほど忙しくしちゃえば、人間関係で悩んでいる暇なんかなくなるはずなのです。

もしも本当に困っていて、にっちもさっちもいかないくらい苦しんでいるんだったら、このような荒療治もあるってことだけは、憶えておいた方がいいかも!