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シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

貧困の連鎖を断ち切るために僕たちが考えるべきこと


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ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ大統領に就任しましたね。


彼のような人物がバラク・オバマの次の大統領になるなんて…。

意外を通り越して、もはや「驚き」です。

僕はバーニー・サンダースが民主党の大統領候補になるべきだったと思っています。

たしかに相当、歳はとっています。でも、ヒラリーよりはマシです。

ヒラリーには「誰の味方なのかわからない」ようなところがありました。

その不信感が最後まで尾を引きました。

バーニー・サンダースは、公立大学の無償化、学生ローンの廃止など、『教育問題』を旗印に掲げ、若者たちのあいだで熱狂的に支持された政治家でした。

サンダースは分かっていました。

  1. 教育の現場が格差の温床になっているということを
  2. そして、それがもう待ったなしのところまで来ているということを


グローバル化による経済格差の拡大は、大人だけではなく、子どもたちをも苦しめています。

それは決してアメリカだけの話ではありません。

日本だって、まったく一緒ですよね。

だからバーニー・サンダースは、あれほどまでに熱狂的に若者たちに支持されたのです。

奇しくもドナルド・トランプと同じように、バーニー・サンダースが支持を伸ばした理由も、「現状に対する不満(=怒り)」だったのです。

目次

十分な教育は、世帯に十分な収入があってはじめて成立する

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いま、いたるところで「子どもの貧困」が問題となっています。

アメリカの話ではありません。日本で、です!

日本の子どもの貧困率も決して低くはないのです。

日本では今、6人に1人が貧困の危機に瀕していると言われています。

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この2012年の調査で16.3%だったのですから、おそらく今はもっとUPしているはずです。

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ひとり親世帯の貧困率に限っていえば、半分以上の家庭が貧困にあえいでいます。

__これはちょっと驚くべき数字です。


貧困と教育は密接に絡み合っています。

十分な教育というのは、やはり世帯に十分な収入があってはじめて成り立つもの。

世帯収入が低ければ、それだけ十分な教育が受けられないのです。

もちろん、なかには家がどんなに貧しくともバラク・オバマのようにまったくの独学でハーバードを出て弁護士になったりする人もいます。

でも、そういう人はほんのひと握りです。

東大に合格にした人の約7割が、世帯年収が1,000万円を超えているとも言われています。

学力の差は、そのまま人生の差となります。

やはり学歴の低い人は、いい会社には就職できないという構造になっています。

もちろん、年収が低ければ結婚することもできません。

子どもなんて夢のまた夢。

「出生率が低い」ことがよく話題になりますが、子どもどころの騒ぎではないのです。

自分一人が生きてゆくだけでやっとなのです。

…このようにして貧困は連鎖していきます。

つまり、「今そこにある貧困」というのは、次の世代へと引き継がれてゆくのです。

だからバーニー・サンダースは、

  • 今、ここでその貧困の連鎖を断ち切らなければならない

…と言ったのです。 

子どもの貧困問題は、僕たちにとっても無関係ではない

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生まれた家がどんな家であるか、子どもたちは選べません。

その生まれた家の経済状況によって将来が決まってしまうなんてやっぱりおかしい。

日本は6人に1人が貧困家庭だと言われますが、じゃあ、6人のうち5人は無関係なのか?といえば、そうではありません。

このまま貧困化が進めば、やがて6人のうちの5人にも必ず悪い影響が出てきます。

非正規雇用が増えて、年収の低い人が社会に量産されるようになると、税収は明らかに減ります。

税収が低くなれば、行政サービスも社会的インフラも整わなくなります。

社会保障制度はどうなるでしょう?

それは回りまわって僕たちの首を絞めることになるのです。

そうこうしているうちに、6人のうち1人だったものが2人になり、やがて3人になり…。

だから、今、あちこちで問題になってる貧困問題は、すべての人にとって「関係している」問題なのです。

貧困の連鎖を断ち切ることは、経済的な側面から見ても非常に有効

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バーニー・サンダースが言ってることというのは、単なるヒューマニズムではありません。

子どもたちの貧困の連鎖を断ち切ることは、『経済』の側面から見ても非常に有効な手段なのです。

たくさんの人が会社に就職し、たくさん収入を得て、たくさん消費してくれれば、企業の業績はUPします。

企業が儲かれば、倒産やリストラといった心配は吹き飛びます。

人々は安心して働くことができて、それは社会の安定化につながるのです。

子どもたちを貧困の魔の手から救うことは、すなわち我々の生活を救うことでもあるのです。

しかし、アメリカでも、日本でも、『教育』というものはそれほど重要なトピックとしては扱われません。

 

  • いかにしていい成績を納めるか
  • いかにしていい学校に入れるか

…教育で話題になることといえば、このことばかりです。  

僕の胸を揺さぶったバーニー・サンダースの言葉

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最後にYou Tubeで見つけたバーニー・サンダースの言葉を紹介したいと思います。

サンダースはご存じのとおり、結果的には敗北してしまいました。

その結果、ドナルド・トランプという恐ろしいモンスターが大統領になってしまいました。

そんなこの時期に改めてこのサンダースの言葉を聞くと、非常に胸に迫るものがあります。

僕はこの動画を観て、号泣してしまいました。

この言葉はもちろん、アメリカ人に向けて語られてる言葉です。

でも、僕たち日本人の魂をも揺さぶる力強さがあります。

 

道徳的生き方とは何だろう

私たちが道徳を語るとき

そして正義を語るとき

私達は理解しなければならない

 

不正義とは

あまりにも少ない数の人たちが

あまりにも多くを持つことだ

 

そして あまりにも多くの人たちが

あまりにもう少ししか持てないことだ



不正義とは

上位1%の10分の1というごくわずかな人たちが

その下の90%の人たちとほぼ同じ富を所有していることだ

 

何百万人の人たちが長時間労働をし

あきらかな低賃金で懸命に働き

それでも家庭で待つ子どもに

まともな食事を与えるだけの収入を得ることができないということだ



不正義とは

アメリカ合衆国という国が

世界のあらゆる主要国の中で、子どもの貧困率が最も高いということだ

 

私たちがどうして「道徳」や「正義」を語ることができようか

自分の国の子どもたちに、背中を向けているというのに