シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

これを知らなきゃ不動産投資で損をする!利益を追求しない3つの利点


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ちょっとイヤな話をしますが、不動産業界に長くいると、ときどき『アパート経営に行き詰まった大家さん』というのを目撃することがあります。はっきり言って、それはあまり見たくない光景です。

でも、アパート経営も商売ですから、みんながみんなうまくいくなんてことはありません。不動産投資に失敗して、破産したり、自殺したりする大家さんもなかにはいます。厳しい世界なんです…。

アパートの大家が行き詰まる理由は、いろいろあります。いろいろありますが、だいたい多いのが、『手を広げすぎた』というパターンです。…大家さんが行き詰まる理由のほとんどがコレなのではないでしょうか。

「お金持ちになりたい!」という気持ちはよくわかります。誰だってそう考えて、不動産投資をスタートさせます。しかし、大きすぎる野心はときに命取りになるのです。
人間の欲望には際限がありません。どこかで歯止めをかけないと、「もっと! もっと!」のアリ地獄におちいってゆく可能性があるのです。

不動産投資はたしかに素晴らしいものです! メリットはたくさんあります。不労所得も得られますし、自由な時間も享受できます。上手に運用・運営すれば、こんなにいいものはないと僕は思っています。

しかし、その反面、ものすごくおっかいない面もあります。不動産はその辺のコンビニやドンキホーテで売っていません。何千万円も、何億円も借金をしなければ手に入れられないものです。やっぱりそれだけの借金を背負うということは、それだけのリスクがあるということなのです。そこはきちんと把握しておく必要があります。

目次

自分のキャパシティを超えてまでやろうとすると、失敗する! 

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僕は不動産投資というものをやってメシを食ってる人間です。だけど、自分のキャパシティを超えてまでやるものではない。…と思っています。キャパシティというのは、自分の許容範囲とか、力量とか、スケールとか、器という意味です。

人にはそれぞれキャパシティというものがあると僕は思っています。孫正義さんには孫正義さんのキャパシティがあります。ああいう人のキャパシティは、僕らのキャパシティをはるかに超えちゃっています。だから、ああいう人は何兆円もの借金を平気でできたりします。あなたは何兆円もの借金ができますか?

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

 

 

でも、すべての人が孫正義さんクラスのスケールで生きてるわけではありません。また、そんなキャパシティは持ち合わせていません。持ち合わせる必要もないでしょう。僕も孫正義さんと同じ事業家です。サラリーマンではないという意味では、僕も孫正義さんも同じなのです。

しかし、スケールという意味では月とスッポンです。まあ、比べること自体がアホらしいですが…。

僕が言いたいのは、人にはそれぞれキャパシティというものがあり、下手にそのキャパシティを超えちゃったら、大変なことになる恐れがある。…ということです。『身の丈に合った』という言葉がありますよね。やっぱり、商売をやる人間、ビジネスをやる人間、投資をやる人間は、自身の身の丈に合ったレベルでやるべきなのです。

分相応以上のことをやろうとするから、失敗するんです。行き詰まるんです。

そもそも僕が事業をやろうと思った根本的な理由とは何か?

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僕は現在、小さな会社を経営しています。最初は個人でやっていたのですが、2011年に法人になりました。でも僕はこの会社を大きくしようとは思っていません。僕はあくまでも小さな規模の会社にこだわって会社経営をしています。今後、社員を雇うつもりもありませんし、いろんなものに手を出して多角経営をしようなんてことも考えていません。

僕は家族4人が慎ましく、こじんまりと生きてゆけるぐらい規模の売上があれば、それで十分だ。…と心の底から思っています。だから、メシが食えている状態の今の会社規模より大きくするつもりはまったくないのです。

現在、うちの会社で所有しているアパートは全部で8棟。これは、アパート経営を専業にしている会社にしては少ない方だと思います。もちろん、その気にさえなれば棟数を増やすことは可能です。銀行も「応援しますよ。」と言ってくれています。しかし、僕は今よりも増えすつもりはさらさらありません。この規模で十分だと思っています。

このぐらいの規模の小さな会社ですから、僕がもらっている役員報酬の額もたかが知れています。実際に僕が会社から受け取っている給料の額を聞いたら、きっとみなさんも「えっー!?」と思うはずです。「これが会社の社長の給料の額なの…!?」って。

単純に年収だけをとってみると、サラリーマンをしていた頃の方がはるかに多くもらっていました。ただ、会社の場合、経費で落とせる範囲が広いので、クルマ代だとか、ケータイ料金だとか、事務用品だとかは会社の経費で落としています。だから単純に年収だけの部分で比較をするのは厳密にいえばちょっと違うのですが、まあ、それでもサラリーマンをしていた頃のほうが僕はたくさんの給料をもらっていました。

では、どうして僕はサラリーマンをしていた頃の年収よりも低い額の年収で満足しているのでしょうか。なぜ、それ以上、儲けようとしないのでしょうか? その答えは実に単純明快です。

儲けすぎないように注意しているからです!

僕は自分の身の丈に合ったアパート経営を心がけています。分相応。足るを知る。etc…。たくさん儲けても、僕は全然、ハッピーじゃないのです。お金のために生きることは僕の目指す生き方ではないのです。

僕が不動産投資をスタートしたのも、元はといえばお金を儲けるためではありませんでした。家族と一緒に楽しく過ごす時間を確保するためです。要するに、自由な時間を得るためです。だから、そもそもの根本的な部分で、僕は孫正義さんとは違っているんです。事業家としては同じでも、まったくその事業に対する考え方は根本的に異なっているんです。

僕は会社を大きくしようとしたり、社会的ステータスを得ようとしたり、贅沢な暮しをしようとしたり、etc…といったようなことにはまったく興味がありません。また、そういう生き方に、何の喜びも感じません。僕はそんなことよりも、家族と一緒に楽しい食卓を囲んだり、ゆっくり本を読んだり、散歩をしたり、ジョギングをしたり、音楽を聴いたり、映画を観たりしたいのです!

自由を謳歌したいのです! 僕はそのために事業家になったのです。僕はそのために不動産投資をスタートさせたのです。僕はそのために何億円もの借金をしているのです。

幸せとは、お金じゃない!と僕が思う理由

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会社を軌道に乗せるまでは、僕も必死になってがんばりました。最初の2、3年ぐらいは事業拡大路線をとっていました。なんせ、サラリーマンじゃないわけですから、自分の事業に稼いでもらわなければ家族は路頭に迷ってしまいます。

だから会社を設立して間もない頃は、目をギラギラさせて、次から次へと物件の取得に乗り出しました。でも、ある程度の規模まで到達したのを機に、僕はその『上昇志向』をストップさせました! そして、「もうこれ以上は、大きくしないようにしよう…。」と考えました。

もうその段階には僕の給料分ぐらいは稼げるようになっていました。僕は十分、自由な時間を確保できているし、家族とも幸せな時間を過ごせるようになっていました。要するに、自動操縦に切り替えてもいいところまで到達していたのです。

あとは僕の考え方しだいでした。それ以上を目指してもいいし、このまま安定飛行を続けてもいい。そして、僕はいろいろ考えたあげく、『これ以上、上を目指すのは危険だし、ハッピーじゃないから、この辺で満足しよう。』という結論に達しました。

『地べたに足のついた』という表現がありますが、まさに僕はそのようなアパート経営を心がけてきました。無意識のうちに…。人間の欲望には際限がありません。気をつけなければ、「もっと! もっと!」といった具合に、際限なく欲望に身をまかせてしまうのです。

僕がこれまで見てきたアパート経営に行き詰まった大家さんは、みんなこの「もっと! もっと!」の罠におちいった人たちでした。この「もっと、もっと!」の悪霊に憑りつかれてしまったら、人間は行き着くところまで行ってしまうのです。これは何も不動産投資やアパート経営だけに限った話ではありません。欲望というのは、とてもおっかないものなのです…。

いつまで経っても満たされることのない。…という状態ほど恐ろしいものはありません。「お金はたくさんある方がいい」「多ければ多いほど、幸せだ」と多くの人は言います。でも、果たして本当にそうでしょうか? 僕はそうは思いません。

大金持ちではないかもしれないけれど、自分や家族が満足できる生活をおくれているなら、それはそれでとてもハッピーなことなのではないでしょうか。もしも、幸せというものが年収だけで決まってしまうなら、こんなに悲しいことはありません。

でも僕は、幸せとは、お金じゃない!…ということを知っています。事業をやってる人間がこんなことを言うのは、まことに矛盾してるように聞こえるかもしれませんが、『幸せ』と『お金』って、まったく別ものなんです。…このことを忘れてしまったら、人間はおかしくなってしまいます。僕はたくさん見てきましたよ。おかしくなっていった人間たちを…。

年収は低くてもいいから、貧しい人間にだけはなりたくない

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不動産投資は、不労所得を得られるところが最大の魅力です。そこには、自由な時間があります。心のゆとりがあります。ストレス・フリーを味わうことができます。だから、僕は数多のビジネスのなかから、このビジネスを選んだのです。単純に、金儲けをするためにこのビジネスを選んだわけではありません。

どんなにお金があったとしても、家族と過ごす時間がなかったり、自由な時間を満喫することができなかったり、ストレスだらけの毎日だったら、ちっともハッピーではありません。…そう思いませんか?

だから、ある程度のところまでいったら、それ以上は前に進まないこともひとつの方法です! もうそれ以上、上を目指さない。…のも立派な不動産投資のノウハウのひとつだと僕は思いますよ。

こんなことを書いている不動産投資の本はあまりありません。巷にあふれている不動産投資の本は、どちらかといえば「不動産投資で儲けるためにはどうしたらいいか?」という視点で書かれているものが多いですよね。

僕の言っているような「儲けすぎないようにしよう」という主張は、そういった本に書かれていることと正反対の考え方です。

やっぱり、僕の場合、たくさんの行き詰まった大家さんを実際にこの目で見てきてますから、だから極端な上昇志向や、極端な儲け主義の危険性を誰よりもよく知ってるんです。だから僕はこのような考え方になっていったんだと思います。

身の丈に合ったアパート経営をしていれば、あんなことにはならなかったのに…。

むさぼりを漢字で書くと、「貪り」となります。貧乏の「貧」です。…皮肉なものですね。むさぼり続けてる果てにあるのは、貧しさなんです。僕は貧乏にはなりたくありません。年収は低くてもいいから、貧しい人間にだけはなりたくないのです。