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シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

あるがままに自然体でいることの大切さについて


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僕はしばらくのあいだビートルズの曲のなかで『Let it be』という曲だけは、どうしても好きになれませんでした。理由は簡単。あまりにも、メジャーすぎる曲だからです。

もともと、あまのじゃく気質の僕。けっ! そんな幼稚園生でも知ってるような曲、俺は好きになんかなんねーよ。…と意地になっていました。ところが最近僕はこの『Let it be』という曲の見直すようになりました。メロディもさることながらその歌詞にグッとくるようになったのです。

Let It Be

Let It Be

 

 よく言われている通り、この曲の歌詞にはキリスト教的哲学が反映されています。僕はクリスチャンではないので、深いところまではきちんと理解できていないのかもしれません。でも、その根底に流れている哲学には深く共感できるところがあります。

僕も年をとりました。いつまでも若いつもりでいましたが、40歳を過ぎ、父親にもなりました。大した人生ではなかったかもしれませんが、一応、人生のなかでいろいろなことを経験してきました。良いことも悪いこともありました。

その人生経験を通じて、僕も大人になったのでしょう。今では素直に『Let it be(あるがままに そのままに)』というメッセージに共感できるようになりました。

以前の僕ならば、その歌詞にツッコミを入れていたはずです。「あるがままにって…。それじゃ、いつまで経っても問題解決しねーじゃん!」と…。たぶん、血気盛んな若い感性には、『人生というのは闘って、闘って、勝利を勝ち取るものなんだ!』…という勇ましいほうがピンと来たのでしょう。

あるがままにしておけ。そのままにしておけ。…というメッセージは、いささか年寄りじみているように感じられました。

 


The Beatles - Let It Be 

目次

そもそもなぜ人はすぐに誰かと競争し合うのだろうか?

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誰もが人生の勝利者になりたいと思っています。でも、ご存じのとおりすべての闘いに勝利できるわけではありません。

勝ってるときはいいでしょう。問題は、負けたときです。僕たちは人生のなかで「敗北」という場面にいくつも遭遇します。そのとき受けた傷がその人を苦しめます。

そこから立ち直る人もいれば立ち直れない人もいます。現代社会にはその敗北感を身にまとった人びとであふれかえっています。かつてはその人も闘争に明け暮れていました。しかし、今ではもうそんな闘争心はどこかへ吹き飛んでいってしまいました…。

闘いは、人を傷つけるものです。勝てば官軍 負ければ賊軍。勝ち続けられる人はいいかもしれませんが、そうじゃない人はいったいどうしたいいのでしょうか? 

そもそも闘うって何でしょうか? 勝つって何でしょうか? 負けるって何でしょうか? どうして僕たちはそんな不毛な闘いに明け暮れなければならないのでしょうか? 

「力」だけで押してゆくやり方には限界がある

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男性的マッチョイズムは一見すると、非常に力強く、有効であるかのように見えます。しかし、それは錯覚です。「力」だけで押してゆくやり方には限界があるのです。

世界はあまりにも過酷です。それに対して、僕たちはあまりにも弱く、もろい存在です。人間ひとりの力なんて、たかが知れているのです。

恐らく(この年になって)僕もいろいろと手痛い目に遭ってきたからこんなことが言えるのだと思います。あちこちに頭をぶっつけて、随分、傷を負ったのでしょう。今の僕には『Let it be』という曲がとても心に沁みます。

この曲の根底に流れている哲学は、この、つらく、厳しい現代社会を生き抜く、ひとつのヒントになりうるかもしれません。

愚かな人ほど、争うことを好みます。苦しいときこそ、この曲を…僕たちは、そんない強くないのです…。

 

There will be an answer:Let it be.
(君が探している答え それは、「そのままにしておきなさい」)