シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

現在の日本の経済状況を僕が楽観視していないこれだけの理由


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僕は今の日本の経済を全然、楽観視していません。

どちらかというと、「危機感」を持って眺めています。

今のところ日本経済はアベノミクスの影響で、どの数字を見ても明るいところしか見えてきません。


だから、「なんか知らないけど、日本経済、全然、大丈夫じゃね?」といった空気が日本列島を覆っていることは事実です。


僕もビジネスをやっている人間なので、そりゃ、不景気よりは好景気の方がいい。

でも、だからと言って僕は今のこの状況を楽観視しているわけでもありません。

僕は近い将来、日本の経済は大きく失速すると見ています。

株価も、不動産価格も暴落すると見ています。

今回はその辺りのことを記事にしてみようと思います。

目次

日銀の量的緩和政策で何が起きたのか? 

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2013年からスタートした日銀の量的緩和政策。

アベノミクスの三本の矢の一つとして注目され、実際にこのおかげで大企業の株価は大幅にUPしました。

でも、我々のような庶民からしてみたら、「で、何が変わったの?」といった感じではないでしょうか。

でも、銀行や大企業にとっては効果がありました。


銀行は自分のところで持っていた国債を日銀がバンバン買い取ってくれたおかげで、がっぽり儲けることができました。

その代わり、もう今までのように「国債の運用益で儲ける」ということができなくなってしまいましたが、不動産などに融資をすればリスクも少なく、確実に儲けることができます。

今、銀行は不動産に対して積極的に融資しています。

何と言っても、不動産には「担保価値」がありますから。

その額はバブルの頃に迫る勢いだそうです。

あまりにも銀行が融資するものだから、今、不動産投資をやり始める人が増えすぎちゃって今、不動産投資界隈は大変なことになっています。

完全に需要と供給のバランスが崩れています。

こちらの記事でもその辺りのことを書いています。

www.nonbiri-happy.com

このことによって、深刻な「モノ不足」が発生。

モノが少なくなると、希少価値が高まり、値段が上がります。

___だから今、驚くような金額で不動産は取引されているのです。

大丈夫でしょうか?

同じ過ちを繰り返してはいけない

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この量的緩和政策が「効いてる」間は、まだいいでしょう。

しかし、恐ろしいのはその効果が効かなくなった時です。

その時、国債はどうなるのでしょうか?

円はどうなるでしょう?

株価はどうなるでしょう?

不動産価格はどうなるでしょう?

僕らが量的緩和というものの実態を初めて実感することができるのは、効いてるあいだではなく、むしろ効かなくなった時かもしれません。

むかし、日本はこの政策のせいで地獄をみたことがあります。

戦前も今と同じように日銀が各金融機関から国債を買ったことがありました。

その後、この2つの悲劇が日本を襲いました。

  1. 国債の暴落
  2. ハイパーインフレ

__最終的にはこのことが引き金となって、日本は戦争に突っ込んでいったのです。

よく、「今の日本は戦前の日本とよく似ている」と言われますよね?


だけどそれは政治的な側面だけの話ではないのです。

経済的な側面から見ても、非常によく似ているのです。

だから、なおさら僕らは警戒しなければいけないのです。

再び同じ過ちを繰り返してはいけないのです。

僕は今の状況に空恐ろしさのようなものを感じています。

日本の税収と歳出の推移から見えてくるもの

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みなさんもよくご存じのとおり、日本の債務残高はすでに1,000兆円を超えています。

この財政状況は誰がどう見ても「ヤバい」わけなのですが、株価の上昇や不動産価格の上昇、大企業の黒字の決算内容のニュースなんかに触れていると、ついついそんなこと忘れてしまいます。

こちらの表を見てください。 

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ここからいろんなことが見てきます。

これは財務省が発表した税収と歳出の推移を表したグラフです。

これをみると、2016年の税収は約58兆円。

日本がバブルだった頃の1990年の60兆円に迫る勢いです。

税収だけをみると、アベノミクスはかなりの効果があったと見ていいでしょう。

しかし、それに対して歳出はどんどん上がり続けています。

100兆円近くになっています。

しかし、日本にはこの税収と歳出の差を埋めてくれる心強い存在があります。

__それが『国債』です。

このグラフを見ると、公社債収入は36兆円となっています。

国債は厳密にいうと借金ではありませんが、負債であることには変わりありません。

負債である以上、「いつかはなんとかしなくてはならないお金」なのです。

年収580万円のサラリーマンが360万円の借金をして、1,000万円近いお金を毎年使い続けていたら一体どうなるでしょうか?

自己破産状態ですよね。

ここまで借金が積み重なってしまったら、今のままのやり方ではとても無理。

本気になって返そうと思ったら、大増税に踏み切り、社会保障を今よりも大幅に切り下げるしかありません。

そうなれば、消費税は20%を超え、年金支給額も減り、医療費負担も今よりも増えます。


これによって、世界に冠たる我が国の社会保障制度は崩壊。

社会はますます混乱し、犯罪率も増加することでしょう。

だから、そんな選択肢は取れないのです。

じゃあ、どうするのか?

__そこで登場するのが『インフレ』という言葉です。 

インフレをコントロールすることは本当に可能なのか?

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インフレになれば、いろんなことが解決します。

円の価値が下がりますので、借金は目減りします。

円の価値が半分になれば、1,000兆円を超えていた借金が半分の500兆円になります。

「政府が本気になって量的緩和をすれば、あっという間に日本経済をインフレにすることができる」と人もいます。

しかし、これは禁断の果実なのです。

もしもこの果実を齧ってしまったら最後、日本は再び奈落の底に落ちてしまうかもしれません。

インフレをコントロールできてるうちはまだいいかもしれません。

しかし、問題は制御不能におちいった時です。

ハイパーインフレになれば、その暴走を止めることは誰にもできません。

ソ連が崩壊した時、タバコのマルボロがルーブルの代わりになった時期があるそうです。

極端なインフレになって、通貨の価値が下がるということはそういう自体を引き起こすということなのです。

日銀の量的緩和政策は、確かに良い結果をもたらしました。

日銀が国債を引き受けることにより、銀行も大企業も儲かりました。

だけど、このまま量的緩和政策を続けて本当に大丈夫なのでしょうか?

「まさか、もうすでに日本は「禁断の果実」を齧ってしまったんじゃ…」__最近の状況を見ていると、僕は心配になってきます。

まとめ

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今、不動産の世界はまさに好景気!といった感じです。

積極的に取引が行われ、いい物件であれば、驚くような値段で買われたりしています。

もちろんそうやって経済が活性化することはいいことです。

商売というのはやっぱりワイワイ・ガヤガヤしている状態がいちばん望ましいものです。

だけど、今、盛り上がっているからといってこれからもずっと盛り上がり続けるか?というと、そうではありません。

みなさんにはぜひ、目先の状況や短期的なトレンドに惑わされないように注意してもらいたいと思います。

貯金をするにしても、今、日本経済が調子がいいからという理由だけで、すべてを『日本円』で貯金するのが果たして本当にいいことなのか?

もう一度、考えてみる必要があるかもしれません。

今のうちに、貯金額の一部を他の国の通貨(ドル、ユーロ、人民元、etc…)にするといった、リスク分散もこれからは視野に入れておいた方がいいかもしれません。


あるいは通貨以外のもの(金、銀、プラチナ、etc…)といったものに交換しておくとか。

なんせ、円の価値が暴落したら、いくら貯金してても意味がありませんからね。

 

投資家のウォーレン・バフェットはこんな言葉を残しています。

 

リクスはあなたが何をやっているか理解していない時に起こる。

 

バフェットからの手紙 第4版

バフェットからの手紙 第4版