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シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

売上を上げることだけに邁進するのは本当に正しいのか?問題


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売り上げ至上主義」におちいることは大変危険なことだと僕は思っています。

それは会社を経営する立場にとっても、会社に雇われる立場にとってもそうです。

あなたは「会社は株主のためにある」と思いますか?

それとも、「会社は従業員の生活を守るためにある」と思いますか?

圧倒的多数の人が「1」と答えるのではないかと思いますが、僕は「2」だと思っています。

頭の中がお花畑と思われるかもしれませんが、僕は「会社は従業員のためにある」と思っています。


「会社は株主のためにある」という考えに染まってしまうと、売上至上主義に傾倒してゆくことになります。

株主のために会社が存在しているのならば、会社は株主がいちばん喜ぶことをしてあげなければなりません。

株主がいちばん喜ぶこととは、会社の株価が上がることです。

会社の株価を上げるためには、利益を出さなければなりません。

会社が利益を出すためには、売上をアップしなければなりません。

__こうして、多くの会社が売上至上主義に突き進んでゆくことになるのです。

でも、この売上至上主義。

社員も不幸にするけれど、巡りめぐって会社も不幸にします。

今回はその辺りについて記事にしてみたいと思います。

目次

「会社」という言葉の語源について

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会社というのは英語で「カンパニー(company)」といいますよね?

このカンパニー(company)という言葉、もともとは「companion(コンパニオン」という言葉が語源。

そして、このcompanion(コンパニオンという言葉は、「仲間」「友人」「連れ」という意味です。

この言葉は、comという「パン」を意味する言葉と、panisという「食べる」を意味する言葉を組み合わせて作られました。

だから、カンパニー(company)という言葉は、

  • 共にパンを食べる仲間
  • パンを分かち合う友人

__という意味になるのです。

しかし、今の会社はそんな本来の意味からは遠く離れた存在になってしまいました。

パンを分け合う(=利益を分け合う)どころか、共に歩く仲間ですらない人たち(=株主)のために存在する「単なる金儲けの道具」になってしまいました。

「亀山社中」という会社は、日本で最初にできた会社として有名です。

この会社を作ったのは、あの坂本龍馬という人物。

亀山社中の給料は龍馬をはじめ社員全員が同じ給料をもらっていたそうです。

彼らは仲間とパンを分け合っていたわけです。

今はアベノミクスの影響で、調子のいい会社がいっぱいあります。

でも、ひとたび業績が悪くなったら、どうなるでしょうか。


株価が暴落し、株主がリストラを迫るなか、会社はあなたを守ってくれるでしょうか?

仲間として、友人として。

アイヌの人たちから学ぶ「分かち合い」の精神

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「前年よりもっと」「四半期前よりもっと」といった具合に常に成長・拡大路線を取ることが本当に正しいことなのでしょうか?


これはヒューマニズムではなく、経済合理性の面から考えても、売上至上主義は良くないと僕は思っています。

曲がりなりにも「会社」というものを経営している僕がこんなことを言うのは非常に奇妙なことのように思われるかもしれませんが…。

僕はビジネスにおいて「もっと、もっと!」と際限なく拡大路線を取ることは最も危険なことだと思っています。

ビジネスはアクセルだけではダメです。ブレーキも必要なのです。

  • ある程度のところまでいったら、それ以上は求めない

__こういったビジネス・センスこそが今、いちばん経営者に求められていることなのではないでしょうか。

僕が暮らしている北海道(蝦夷)には、「アイヌ」という先住民族がいます。

北海道に住んでるせいなのか、僕はアイヌに関する本をよく読みます。

そして、彼らの文化や考え方に深くシンパシーを感じます。

彼らは自分たちの食いぶちさえ確保できたら、絶対にそれ以上は獲らなかったといいます。

「資源」とか「パイ」とかといった概念は、もちろん彼らにはなかったはずです。

それでも自分たちが食す動物や植物は、単なる腹を満たす「食べ物」ではない。

それは神様からいただいた「恵み」だったのです。

彼らにとっていちばん重要なことは、お腹いっぱいになることではありませんでした。

彼らにとっていちばん重要なことは、「均衡が保たれてること」でした。


欲望にまかせてどんどん獲物を獲りつづけたりなんかしたら、その地域の生態系が崩れてしまいます。

そうなると、次に狩りをするときに苦労することになります。

自分たちの子どもたちが苦労することになります。

彼らはそのことをいちばん恐れました。

だから彼らは『ほどほど』という価値観を大切にしたのです。

そもそもその目標数字自体に問題があるのではないか?

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少子化の影響で日本の人口はどんどん減ってきています。

こちらは総務省統計局が出した日本の人口推移をあらわしたグラフ。

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これを見れば、「売上を上げろ!」といくら営業マンにはっぱをかけてもあまり意味がないことがわかるはずです。

売上が伸びないのは社員に問題があるのではありません。

では、何が問題なのか?

お客さんの数自体がどんどん減ってきているのに、売上目標が高すぎることが問題なのです。

日本は成熟期に入り、今はゆっくりとした下り坂のフェーズに入っています。

経営者も、そこに勤める社員も「日本がそういう段階に入ったのだ」という認識を持たなければいけません。

そういう時期には、「そういう時期にふさわしい会社経営」というものがあるはずです。

ただ単に大きくすることは誰だってできる!

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僕のやってるビジネスは、アパート経営というものです。

この仕事をやっていてつくづく思うことは、「物件の数を増やして家賃収入を増やすことはカンタンだ」ということです。


傲慢に聞こえるかもしれませんが、実はそういった「売上を増やす」行為は、比較的カンタンに誰だってできるのです。

僕がやってるビジネスでいえば、手頃な物件を見つけ、銀行に融資の打診をし、その融資がOKになりさえすればいい。

それだけでカンタに売上を上げることができます。

でも、いちばん大切なことは「売上」ではありません。

  • 手残りです! 
  • 純利益です!


どんなにたくさん棟数を持ち、どんなにたくさんの家賃収入があったとしても、手残りが少なかったら何にもなりません。

物件が増えれば銀行への返済額も膨らみます。

工事代や修繕費だって増えます。

税金だって、保険料だって増えます。

「それやこれやの支出をいっさいがっさい全部差し引いた後、いったいどのくらい手元に残ったか?」__それがビジネスをやる上でいちばん重要なことなのです。


これは僕がやってる不動産ビジネスに限った話ではありません。

ラーメン屋にしろ、美容室にしろ、学習塾にしろ、etc…。

店舗の数を増やすことは比較的、カンタンなのです。

問題は、その後です。

まとめ

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本当に儲かってる経営者というのは、売上よりも営業利益の方を重要視します。

もちろん、売上もなくてはならないものなのですが、売上を上げることだけに夢中にならない。

常に手残りのことを考える。

もしもあなたがビジネスに興味があるのなら、このことは絶対に忘れてはいけません。

社員に厳しいノルマを課し、成長拡大路線をとるという会社は今後ますますうまくいかなくなるでしょう。

これからは、本当の意味での「カンパニー」だけが生き残ってゆくのだと僕は思います。

 

経営の神様、松下幸之助はこんな言葉を残しています。

 

一国の首相であれば国民のため、

会社の社長なら社員のため、

部長や課長なら部下のために大事に際しては自分の命を捨てるんだ、という心意気をもたないといけません。

 

 

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