シンプルに。自由に。

北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

真面目すぎる性格を直すことは希望につながるという話


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日本は自殺が多い国です。10万人あたりの自殺率でみると、日本の20.9人に対して、諸外国の場合は12.4人。うつ病の人の数も年々、増加傾向にあり、社会問題になっています。

自殺とうつを結びつけて語るのは、いささか乱暴するかもしれません。人が死を選ぶ理由なんて、本当のところは誰にもわからないのです。でも、「まったく無関係である」とも言い切れないのではないでしょうか。

僕もかつて、うつ的症状に苦しんだ時期があります。そのとき、生まれてはじめて、『自ら死を選ぶ』ということが頭をよぎりました。おかげさまで僕の場合、そこから引き返すことができたのですが、引き返すことができず、その場にとどまり続ける人もたくさんいるのです。

たしかにそれは僕にとってツライ経験でした。「もう一度、体験したか?」と聞かれた、丁重にお断りいたいと思います。でも、あの経験・体験のおかげで、僕は心理学とか、精神分析というものに関心を持つようになりました。

その結果、僕は人の心について考えるようになり、「自分」というものを生まれてはじめて客観的に見ることができるようにもなりました。そのおかげで、僕は自身が抱えていた苦しみをだいぶ軽減させることができました。

精神科医や心理カウンセラーの力を借りなくても、僕は独学で精神的な苦しみや痛みを乗り越えることができたのです。今では、たとえ苦しみが襲ってきたとしても、きちんと対応できるようになりました。

そういった意味においては、「心を病む」ということも悪いことだらけのことではないのかもしれません。その病や症状があったおかげで、以前よりも人生が良いものになることだってあるのです。

目次

真面目に生きることにもネガティブな側面はある

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僕にも経験があるのですが、うつ的症状にさいなまれる人というのは、『物事を何でも悲観的に考える』という側面があります。

財布を盗まれたとしても、盗んだ相手が悪いのではなく、自分が悪いのだと考えます。そして、「財布を盗まれるような自分は、なんてダメな人間なんだ…!」と自己嫌悪におちいるのです。

なかには、「財布を盗まれるなんて、自分は呪われてるんだ!」と考える人もいたりします。でも、財布が盗まれたのは、あなたのせいではありません。そこに窃盗犯がいたせいです。誰がどう考えたって、悪いのはその窃盗犯だし、あなたとその窃盗犯とのあいだには、まったく因果関係はないのです。

別にその窃盗犯は、あなたが家から出るのをずっと監視して、あとを追ってきたわけではありません。その現場にあなたが「たまたま」居合わせただけなのです。悪いのは、誰がどう考えても、窃盗犯の方です。それなのに、どうして「自分が悪い」になってしまうのでしょうか? 

これは「財布を盗まれた」という例ですが、うつ的症状に苦しんでいる人というのは、ありとあらゆることについてこのように考える傾向があります。そして、人生のなかで起きるさまざまなつまづきにいちいち反応し、「自分が悪い」「自分が悪い」と自分を責めてばかりいるのです。

うつ病の人というのは、真面目な人なのです。いい加減で、チャランポランな性格の人というのは、「自分が悪い」とは考えません。責任感が強く、人を思いやることができ、そして、なんでも一生懸命やってしまう人。そんな人がうつ病になりやすいのです。

日本人はもともと真面目な人が多いとよく言われます。だからこそこんなにもうつ病になる人が多いのかもしれません。 

真面目さのせいで、たくさんの人が苦しんでる

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「日本人は勤勉である」というのは、世界の常識となっています。そして、多くの日本人はそのことを誇りに思っています。だけど、僕はこれに若干、違和感を感じています。「真面目である」ということが誇りの国民性って、どうなの? と思ってしまうのです。

真面目って、そんなにいいことなのでしょうか? 真面目って、そんなに世界に誇れることなのでしょうか? 世界の人は本当に真面目な日本人のことを心の底から尊敬してるのでしょうか? 

「真面目」というのは、なかなか意味深長な言葉です。多くの人は、いい意味でこの言葉を使っていますが、考えようによってはこれは悪い意味にも解釈できる言葉なのです。

真面目というのは、『融通が効かない』ということでもあります。真面目というのは、『ゆるみがない』ということでもあります。僕は真面目という言葉を聞くと、「システマチック」とか、「オートマティック」といった言葉を思い浮かべてしまいます。

きちっとしてはいますが、いったん動き出したら、制御不能におちいる危険性を秘めている…。機械は言われたとおりに動きます。Aと言われたから、A。Bと言われたから、B。何も間違ってはいません。でも、間違っていないから、余計に怖いのです。

そこには「自由」とか、「融通」とか、「ゆるみ」とか、「いい加減さ」とか、「テキトーさ」といったようなものがありません。…僕はそれが怖いのです。そういう人間の真面目さや几帳面さによって、これまでどれだけの人を傷つけてきたでしょうか?

そのことは歴史をみればすぐにわかることです。

テイク・イット・イージー!

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僕たちは子どもの頃から、親や学校の先生から「真面目に生きろ」と言われて育ちます。でも『真面目』というのは、諸刃の剣なのです。ポジティブな側面と、ネガティブな側面があるのです。

自殺率は高止まりだし、うつ病の数も増えつづけています。そろそろ、真面目さのネガティブな側面にも目を向ける必要があるのではないでしょうか?

日本の失業率は、今、3.5%です。さて、この3.5%という数字は、果たして高いでしょうか? 低いでしょうか? 諸外国のなかで、3.5%の失業率の国なんてどこにもありません。諸外国に比べたら、圧倒的に低い数字なのです。

それなのに日本では、失業問題は深刻な問題として、よくニュースに取り上げられています。すべては捉え方しだいなのです。

よく考えてみたら、僕たち日本人は、失業率3.5%という驚くほど低い国で生活しているのです。よく考えてみたら、日本ほど長寿で、安全で、豊かな国は他にはありません。よく考えてみたら、日本ほどインフラが整備された国はありません。

教育水準も高い。犯罪率は低く、文化レベルも高い。宮崎駿や北野武、村上春樹や坂本龍一、イチローや本田圭祐といった世界的なアーティストやスポーツ選手も多数輩出しています。

まあ、日本にもいろいろ問題はあるでしょう。でも、総合トータルでみたら、いい国じゃないですか、日本は! よく考えてみてください。悲観的になる必要なんて全然ないんです。

この国に生まれただけでも、相当ラッキーなことなのです。もしも、シリアやイラク、北朝鮮に生まれていたらどうします? 相当しんどかったと思いますよ! 

はっきり言って、日本は現存の国のなかで、最もいい国と言ってもいいかもしれません。ある国から見れば、楽園のような国かもしれません。それなのに、たくさんの日本人が悩み、苦しみ、うつ病になり、自ら死を選んでいるのです。

こんな、パラドックスって、他にあるでしょうか? もう少し、いーかげんになりましょうよ! もう少し、テキトーになりましょうよ! 

僕たちは子どもの頃から、まわりにいる大人たちから「真面目に生きろ」と言われて育ちます。だけど、その言葉は『呪いの言葉』なのかもしれません。子どもは素直です。親の言うとおりの人間になろうとします。とくに真面目な子どもは、親の期待に応えようと必死に頑張ります。

でも、真面目すぎるのも、ほどほどに! その真面目さが、自分を苦しめ、あなたの家族を苦しめることになるかもしれないのですから…。

駅のホームで、深刻な顔をしてたたずんでいるサラリーマンを目にするたび、僕はいつも胸が苦しくなります。「この人は、どうしてこんなに暗い顔をしているんだろう…」と、気の毒に思ってしまいます。ポンポンと肩を叩いて、僕の大好きな言葉をそっと耳元でささやいてあげたくなります。

僕の大好きな言葉とは、『Take It Easy(気楽に行こうぜ♪)』という言葉です。