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北海道でアパートの大家業をしてます。4人家族。映画が好き。猫が好き。北の国でなまらのんびり生きてます。“every cloud has a silver lining.” したっけ!

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の感想〜すべての夢追い人に向けられた涙もののメッセージとは何か?


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「好きな映画は?」と聞かれたときに、真っ先に頭に浮かぶのがこの映画です。

もうあまりにも好きすぎてしまっているので、そのことについてどう書いたらいいのかさっぱりわかりません。

ストーリー、脚本、キャスト、音楽、美術、セリフ、そして「バック・トゥ・ザ・フューチャー」という言葉のカッコ良さまでひっくるめて、何もかも完璧な映画です! 

これだけパーフェクトな映画というのは他にないのではないでしょうか?

そう感じているのは僕だけではないはず。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は日本だけではなく、全世界的に愛されてる映画です。


公開されてから30年以上経過するのに、いまだにその魅力はまったく色褪せていません。

マイケル・J・フォックスは重い病気を患い、ロバート・ゼメキスという人が実は共和党寄りの「ん?」という思想の持ち主であったことが判明するなど、30年も経てばいろいろあります。

でも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という映画全体から発せられる圧倒的な「ポジティブなオーラ」は、まったく変わっていません。

映画史に残る普及の名作だと僕は思っています。

では、なぜこの映画はこれほどまでに多くの人に愛されるのでしょうか? 

なぜ僕はこの映画にここまで肩入れするのでしょうか?

今回は僕にとっても、すべての人にとっても非常に重要な作品、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』について語ってみたいと思います。

 

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目次

この作品に関するみんなの反応

レビュー

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誰しも「もしもタイムマシンがあったら…」と想像することがあると思います。

僕たちは過去に戻ることはできないし、未来をこの目で見ることもできない。

僕たちは現在に生きるしかできない。

その切なさが僕らに「タイムスリップもの」の物語を渇望させるのではないでしょうか?

ドラえもん』を例に出すまでもなく、『ターミネーター』『時をかける少女』、最近では『君の名は。』までタイムスリップを扱った作品というのはいつの時代も人々を惹きつけます。

だけど『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で扱われるタイムスリップは、普通のタイムスリップものの作品とはちょっと違った印象を受けます。

非常にリアリティがあるというか、「本当に可能なのではないか?」と思わせるというか…。

それはタイムトラベルを可能にする装置を生み出したのがドクという普通の(?)人間の博士である点や、タイムマシーンがデロリアンという車である点、タイムトラベルを燃料が「プルトニウム」である点、etc…。

すべてがどこか『僕らの日常と地続きのところで起こってる感』がこの映画から伝わってくるせいだと思います。

「いや、ありえないっしょ、これ!」の前に「もしかしたら、できるかも!」と思わせる特別な空気がこの映画全体を包んでいます。

だから僕らはマーティーというアメリカの高校生を通じて、タイムトラベルを追体験し、一緒にドキドキし、一緒にハラハラすることができるのです。

マーティ・マクフライというのは、もう一人の僕たちなのです!

「うまくいくかどうかわからない…」という不安を抱えた主人公たち

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僕がこの映画に惹かれる理由のひとつが、主人公のマーティもお父さんのジョージも、「うまくいくかどうかわからない…」という不安を抱えたキャラクターになっているという点があげられます。

マーティの場合は、ロック・バンドで成功することを夢見ていますし、お父さんのジョージは作家になることを夢見ています。

僕がこの映画のなかでとても印象に残っているのは、マーティが高校の食堂でお父さんとちらっと自身の追いかけてる夢について語り合うシーン。

 

  • マーティ「書いてるもの、どこかに発表してみたら?」
  • ジョージ「いやいやいや、そんなことできないよ! もしも『お前の書いてるものなんか、まったくのクズだ』なんて言われたら…。それを想像しただけで、とてもじゃないけど怖くて怖くて…」
  • マーティ「…」
  • ジョージ「君にはわからないと思う。この気持ち…」
  • マーティ「…いや、わかるよ。すごくよくわかる」

 

僕はこの親子の会話シーンがとても好きです。

非常に短いシーンなのですが、『不安感を抱えている』という共通点で親子の気持ちが通じ合う、とても素晴らしいシーンだと思います。

僕は不安を抱えた人ががんばるような映画が大好きです。

それはきっと、僕自身がずっと長いあいだ、不安感と共に生きてきたからだと思います。

僕は今でこそ『事業家になって、自由な生活をおくる』という夢を達成することができました。

だけど、その夢を達成するまでのあいだは、ずっと不安感と闘い続けていたような気がします。

だから、マーティやジョージの気持ちがよくわかるんです。

結果的に僕は30代後半になって脱サラ・起業し、自身の夢を実現することになるのですが、それまではずっと「どうなるかわからない…」という不安を抱えていました。

僕は事業家になりたかった。会社に雇われるのではなく、自分でビジネスを興して、自分の力をお金を稼いで、自分で時間をコントロールする生き方をしたかった。

でも、それは言うまでもないことですが、簡単なことではありません。

ロック・バンドで成功することや、作家として成功することに比べたらラクな夢かもしれませんが、僕にとってはそれはかなり大きな夢でした。

でも僕はどうにかこうにかその夢を達成することができました。

今、ここで頑張れば、未来は変わるんだ!というメッセージ

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この映画の主人公はもちろんマーティなのですが、もう一人、非常に重要な人物がいます。それは父のジョージです。

映画の中で最初と最後とでもっとも変わったのはジョージです。

その姿は「人生は自分の力で変えることができる」というこの映画のいちばん重要なテーマを体現しています。

よく言われることがですが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とドラえもんは非常によく似ています。

タイムスリップを扱った作品であるという共通点だけではなく、そのキャラクター設定もとても似ています。

そして言うまでもなく、ジョージはのび太であり、マーティはドラえもんです。のび太をいじめるジャイアンは、ビフです。

ドラえもんが未来からやって来てのび太を助けたように、マーティも未来からやって来てジョージを助けます。

でもそれは「きっかけ」に過ぎません。

ジョージ自身の頑張りがなければ、明るい未来は開けなかったのです。

この映画で特に感動的なのは、あんなに弱虫だったジョージがビフをぶん殴ってノックアウトするシーン。

あれこそ、まさに『自分の未来は自ら意志によって決まる』ということを現したシーンです。


僕たちは選ぶことができるんです。

どっちの選択をするのか、自分で決めることができるんです。

  • 尻尾を巻いて逃げ出すか?
  • それとも、勇気をふりしぼって立ち向かうか?

 

「もしもあの時、ビフをぶん殴っていなかったら、ジョージはどうなっていただろう?」と想像したりします。

もちろん、ロレインとも結婚していなかったし、マーティも誕生していなかった。

作家として成功するという夢を実現することもなかった。

ずっと弱虫のまま負け犬の人生をおくっていたはずです。

たぶん、タイムスリップというのは現実的には不可能なことだと思います。

たぶん、未来から自分を助けに来てくれる人なんていないでしょう。

だけど、それでも未来だけは変えることができます。

タイムマシーンなんかなくたって、タイムマシーンの力を借りなくたって、自分の意志の力だけで未来は変えていける!

僕がこの映画から受け取るメッセージは、そういうポジティブなメッセージでした。

そしてこれこそがこの映画が多くの人から愛される理由のひとつであり、この映画全体を覆っている『ポジティブなオーラ』の正体だと思うのです。

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